イスラム原理主義のジハード論について

 2004.2.14日付け毎日新聞文化欄に小滝透氏の「恐るべき殺戮の論理」なる小論考が掲載されている。これをれんだいこなりに整理しておく。

 イスラム原理主義の世界観、思想、ジハード(聖戦)論、テロ論について。ジハードとは、元々アラビア語で「奮闘・努力」を意味しており、それが戦闘行為に発展したもの。

 ジハードその@・異教世界(ダール・アル・ハルブ)からの侵略を迎撃する場合には全員参加型のジハード。異教世界へ出撃する場合には自主参加型のジハード。これが伝統的なジハード論である。

 ジハードそのA・異教世界へ出撃する場合にも全員参加型のジハードを提唱した。伝統的なジハード論をエスカレートさせている。98年の「ヤダヤ人と十字軍(主としてアメリカを意味している)へのジハードを行う国際イスラム戦線」を結成した時のファトワー(宗教布告)がこれに当たる。その結果、アメリカ、イスラエル等へのジハードには、ムスリムである限り全員が参加しなけれならなくなった。ウサマ・ビンラディンのジハード論は、この系譜にある。

 ジハードそのB・「内なるジハード論」。ムスリム内部にもイスラムを裏切る勢力が居り、こうした敵対勢力にはジハードが行使されるべきだとする論。これは、「為政者がムスリムである限り、如何に暴政をふるってもジハードの対象には成り得ない」としてきたそれまでのジハード論を大きく超えている。この考えは、エジプトのイスラム原理主義イデオローグ・サイイド・クトゥブによって唱えられた理論(ジャーヒリーヤ論)であるが、現在の過激原理主義者のほとんどはこの内なるジハード論を例外なく採用している。

 イスラエルと平和協定を締結したサダト・エジプト大統領がこの「タクフィール規定」を受け殺されたのは、このジハード論によっている。「タクフィール規定」とは、ムスリムが背教した場合に下される「背教規定」を指していう。思想転向を認めないイスラム法(シャリーア)ではこれが死刑に当たるため、テロ行為が横行していくことになる。「タクフィール規定」で殺されたムスリムの為政者も多い。

 ジハードそのC・「タクフィール・ル・ジュムフール(大衆に対する背教規定)」。「不義のムスリム政権を黙認する者は、それが一般大衆でもジハードの対象となりうる」としている。つまり、「為政者ではない一般ムスリムたりとも容赦せず、その中立的立場を全面的に否定している。

 イスラム原理主義運動の最過激派・武装イスラム集団(アフガン帰還兵を中心に作られたアルジェリアのイスラム原理主義集団)により唱えられた究極のジハード論。無差別テロを生み出し、90年代のアルジェリアで毎年1万人を越す死者の内戦状態に突入した。






(私論.私見)


カイムの戦闘に関してレジスタンス総司令部がコミュニケ [イラク情勢ニュース]
http://www.asyura2.com/0505/war70/msg/533.html
投稿者 white 日時 2005 年 5 月 19 日 22:27:28: QYBiAyr6jr5Ac

□カイムの戦闘に関してレジスタンス総司令部がコミュニケ [イラク情勢ニュース]

 http://www.freeml.com/message/organizer-news@freeml.com/0000909;jsessionid=194lnhbya1

URUKNEWSイラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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2005/05/19(木)

[飛耳長目録 today'snewslist]

☆イラク・レジスタンス総司令部のコミュニケ:
  カイムの戦闘における米軍の敗北と損失に関して
  TheGeneralCommandoftheIraqiResistanceissuedacommuniquedated16
May
☆スンニ派聖職者が民兵(バドル旅団)による殺人を避難
  ClericblamesIraqimilitiaformurders アルジャジーラ

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☆★イラク・レジスタンス総司令部のコミュニケ:
  カイムの戦闘における米軍の敗北と損失に関して
  2005年 5月16日
http://www.albasrah.net/moqawama/english/0505/Iraqi-resistance-communique160505.htm
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 (これはイラク・レジスタンス・レポート5月16日にも掲載された)

TheGeneralCommandoftheIraqiResistanceissuedacommunique
dated16May2005concerningthedefeatoftheAmericanenemy
anditsevidentlossesintheBattleofal-Qaim

 慈悲深く慈悲あまねき神の御名において

 「神の加護があるかぎり、汝をうち負かすことは誰にもできない」
  −− コーラン第3章第160

 堅忍不抜のイラク民衆よ!

 輝かしきアラブの民よ!

 勇敢なムジャヒディン戦士たちよ!

 困難な作戦任務をになった勇敢な男たちによって、背教者たる敵アメリ
カ軍は必然的な敗退を味わうことになった。戦場に敵をおびき寄せる軍
事作戦をもって交戦の意思決定をおこなううえで、今回主導権を握ったの
はレジスタンスであった。今回のわれわれの選択は、神聖なイラクの国
土であるカイムにおいて、2003年4月9日以来何度も繰り返された苦い
痛手を敵に味わわせることになった。正確な計画と高水準の専門性がど
のように展開されたかという戦闘の成果を、われわれはこれから詳しく述
べる。それは敵をうろたえさせ、敵の軍勢の胸中に恐怖心を生じさせるも
のであった。

 1:
 武装したレジスタンス戦士がユーフラテス川の右岸にある旧ウバイディ
地区とウバイダおよびカラビラ、サダーの居住地区、さらに左岸にあるル
ンマナとブ・ハルダン地域に現れたという情報が敵に伝えられた。

 2:
 敵はこの地域全体に広範囲にわたる攻撃を開始した。彼らはウバイデ
ィ地域を流れるユーフラテス川に橋を架けることによって、レジスタンス戦
士が一方の川岸から他方へと渡って流入するのを阻止しようとした。

 3:
 アメリカ軍がその橋を組み立てようしたとき、激しい戦闘が7時間以上も
続いた。その戦闘中、4台の米軍戦闘車両が破壊され、搭乗員は全員が
死亡し、さらに15人以上の米兵が戦死するなど、アメリカ軍は橋を完成
させるまでのあいだに深刻な損害をだした。

 4:
 敵はルンマナ地域におびき入れられ、そこは殺人ゾーンと化した。ここ
で激烈な戦闘が始まり、敵は乗員ともども3台の車両を焼かれて失い、
他の兵士も多数が失われた。敵は農業用トラクターを使って犠牲者を搬
送しようとしたが、偉大なるイラクの民衆は敵にその機会を与えず、アメリ
カ軍は焼けた車両をあとに残して退却した。

 5:
 アメリカ軍の敵意とヤツ当たりを示すものとして、あるいは彼らがこうむ
った損害とレジスタンスをうちか負かせなかったことへの復讐心から、敵
はウバイディ地区住民の民家を襲撃し、20軒の家屋を破壊して多数の
一般市民を殺害した。

 6:
 敵はルンマナ地区に隣接しているブ・ハルダン地域に夜襲をかけようと
して、その地区の住民に家屋から立ち去るよう強制した。その直後に、敵
軍は一般市民にむけて発砲を開始し、150人以上の市民を殺害した。そ
れは高齢の男たちと女性、子どもたちであった。敵はみずからの受けた
大損害とメンツを失った敗北に対する復讐心から、おびただしい数の民
家を破壊した。

 7:
 敵は直接、カラビラ地区の住宅地域に重火器による攻撃をしかけ、8戸
の民家と多くの商店を破壊し、民間の車4台を燃やした。比類なきレジス
タンスの男たちは敵にたちはだかり、敵に大損害を与えるユニークな戦
闘を開始した。そのなかで3台の戦闘車両を破壊し、車内の兵士を殺し、
ヘリコプター3機を撃墜した。そのうちの2機はカラビラに隣接するサダハ
地区、3機目はルミヤ地区に墜落した。ヘリ3機の残骸は今でも川岸に
横たわっており、敵の敗北をものがたっている。

 8:
 英雄的なレジスタンス部隊は敵の兵士と装備に大損害を与えた。彼ら
は目的を達成し、神に感謝し、敵が一般市民を攻撃し続けるのを防ぐた
めに、整然と撤退した。一般市民への敵の攻撃は、彼らの憎悪を示すも
ので、ムジャヒディン戦士の前で自分たちが無力だったことへの不満の
ハケ口としているのである。レジスタンスによって示された今回の動き
は、先にファルージャ、サマッラ、モスル、タル・アファルで起こったことを
繰り返させなかった。

 勇敢なイラク人よ!

 誇り高きアラブの民よ!

 カイムの戦闘とイラク人の勝利は、主導権が英雄的なイラク・レジスタン
スの掌中に握られていて、これからも握られるであろうことを示している。
イラクの北から南まで、そして東から西まで、イラク民衆による聖戦(ジハ
ード)が毎日発生していることは、イラクが略奪を拒みつづけることを示し
ている。

 われらの神聖な国土をブッシュが冒涜(ぼうとく)したという事実は、まさ
しく侵略者とその手先の前に地獄の蓋(ふた)を開いたということである。
今回のできごとは彼ら侵略者の軍隊すべてに今後起こりうることである。
彼らがイラクの国土から立ち去り、決して戻ることがなくなるまでは、彼ら
の誰一人として安全ではおれないだろう。

 わが国の指導部、とりわけ武装部隊の総司令官であるサダム・フセイ
ン大統領は、かつてイラク攻撃という愚かなことをしでかさないようにとア
メリカ政府に警告した。しかしブッシュ大統領の白痴(はくち)的で向こうみ
ずな自惚れ(うぬぼれ)は、道理のある声に耳を貸さず、その警告に注意
を払わなかった。今日ではその警告どおりの事態となり、彼の軍隊は愛
するバグダッドの壁においてばかりでなく、わが神聖なる愛すべき国土の
いずこにおいても自殺行為に走っている。

 輝かしいできごとがあるたびに、アメリカ政府が道理ある声に耳を傾け
るように、そして生き残っている軍隊を急いでイラクから撤退させるように
と、われわれは呼びかけを繰り返している。現在のイラク人は、名誉と国
土、尊厳、神聖な価値観を守ろうとすれば、ジハード(聖戦)以外に選択
の余地がない。その理由ゆえに、勝利の旗が掲げられ愛する祖国の空
に誇り高くはためく日が来るまで、彼らは大いなる犠牲を払うことを止め
ることはないだろう。われわれは最後の1人である外国人が出ていくまで
は、それが死体であるか生きているかに関係なく、決して武器を捨てない
であろう。

 アメリカ人とその手先は、彼らのメンツを保つための複数の選択肢を持
っている。そのうちの1つは、撤退を受け入れることであり、彼らが拘束し
ているすべての虜囚を解放し、不当な経済封鎖と侵略・占領によってイラ
ク国民に与えた損害を補償し、勇敢なイラク軍と英雄的なイラク治安部隊
を元のポストに戻して傀儡(かいらい)の民兵組織を解体し、他の愛国的
な要求のすべてを実現することである。

 もしブッシュ政府が失った信用の幾らかでも回復したいと望み、いった
んはアメリカと世界の民衆が寄せた信頼のわずかな残りかすを守りたい
と願うなら、これこそ(上述)が最良の選択肢である。他のいかなる選択
肢を選んだところで、アメリカとその同盟国はイラク人から得るものは何
もないだろう。あるとすればそれは剣と銃であり、近づく勝利を手にする
ために神と祖国のための殉教者として死ぬ決意を引き出すだけである。

 自由と尊厳と追求するすべてのムジャヒディンの故国、大いなるイラク
 万歳!

 勇敢なイラク・レジスタンス万歳! 確固として挑戦する民衆に正義の
 力を!

 ムジャヒディンの指導者、殉教者の父、勇敢なレジスタンスの司令官
 万歳!

 パレスチナ万歳! 地中海からヨルダン川まで自由と誇りを!

 神は偉大なり! 神は偉大なり! 神は偉大なり!

 アラブの国に栄光を! そして卑劣な者には卑劣さを!

イラク・レジスタンス総司令部
2005年5月16日
 

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☆★☆スンニ派聖職者が民兵(バドル旅団)による殺人を非難
  ClericblamesIraqimilitiaformurders
  アルジャジーラ 5月19日 
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http://english.aljazeera.net/NR/exeres/0DEFF3CA-1E03-456B-8A2E-34ED52A83CF2.htm

 イラクのスンニ派法学者のトップは、シーア派主要政党の民兵組織がス
ンニ派説教師を暗殺していると非難した。

 イスラム法学者協会の責任者ハリス・アッ・ダーリは17日、イラクでスン
ニ派聖職者を殺害しているのはバドル旅団だと追及した。「モスクの説教
師と礼拝参加者を殺害している背後にいる勢力は、・・・バドル旅団であ
る」とアッ・ダーリは指摘した。

 バドル旅団はイラク・イスラム革命最高評議会の武装部門である。

 バドル旅団の幹部ハディ・アル・アミンはこの非難を否認した。「アル・ダ
ーリによるこのようなコメントは無責任であり、火に油を注ぐことにしかな
らない。イラクの安全と安定に貢献しない」と彼は述べた。「われわれイラ
ク人は、スンニもシーアもすべてテロに反対し、われわれを宗派間戦争に
引きずり込もうとする者に反対すべきだ」。

 しかしアル・ダーリは、スンニ派教徒はこれらの殺人事件に沈黙しては
おれないと指摘した。「われわれは破局にむかっており、いつ終わるかは
神のみぞ知る。これはわれわれからの警告である」と彼は述べた。

 バドル旅団はサダム・フセインの統治時期にはイランで何年も亡命して
いた。彼らは2003年にフセインが倒されたあとイラクに戻ってきた。


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    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/  
   ◆メーリング・リストへの参加・退会手続きはここでもできます◆
※イラク・レジスタンス・レポート
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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   http://geocities.yahoo.co.jp/gb/sign_view?member=uruknewsjapan
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イラク米軍の掃討作戦終了「125人の武装勢力を殺害」 (asahi.com)
http://www.asyura2.com/0505/war70/msg/357.html
投稿者 彗星 日時 2005 年 5 月 15 日 22:48:09: HZN1pv7x5vK0M

米軍、イラク西部武装勢力掃討作戦終了 カイムにはIR残存(読売新聞)
http://www.asyura2.com/0505/war70/msg/353.html
投稿者 田中大也 日時 2005 年 5 月 15 日 20:23:41: wfVksbjV/Swxo