「タルムードの中身その1、処世訓」

 (最新見直し2006.2.22日)

 昔からイスラエルにある諺に 「申し立ての根拠が弱いときには、大声を出すに限る」というのがある。タルムードの処世訓はその類の智恵の辞典である。学ぶべきものも有れば、聞き流すだけでよいものもある。

 「ユダヤの世界観 タルムード的人間」は、タルムードを次のように礼賛している。

 「ユダヤ人は、世界は未完成であり、つねに進歩・発展するものだと考えている。言い換えれば人間は失敗するものだ、との前提に立っている。ここが“失敗を恐れる民族”と異なるところだ。だからこそ、紀元前から数知れない迫害にもめげずに、多くの成功者を生み出してきた資質がここにある。

 失敗を恐れ、成功することだけを考える人間は、消しゴムのついていない鉛筆で設計図を描くようなものだと、トケイヤーはいう。消しゴムのついた鉛筆で描くほうが、よりきれいな設計図が描けるはず。つまり失敗を最初から勘定に入れておくのだ。それでも鉛筆より先に消しゴムが無くなるようじゃ困る。また消しゴムがたくさん欲しいというようでもだめ。ようは鉛筆を使うときに消すことを前提とすることが大切なのだ。ユダヤ人は失敗を恐れない 」。
 「ユダヤ人はジョークが好き。キリスト教徒や日本人などに多い生真面目さは嫌いだ。生真面目な人間の頭は硬直しているし、想像力を欠いている。ヘブライ語でジョークのことを「ホフマ」という。ホフマは、ほかに知恵や英知のことも意味することからみても、笑いやジョークをいかに大切にしているかがわかっていただけようか」。
 「ユダヤ人にとって安息日は欠かせない。ユダヤ人は、休む民族であり、働くことより休むことのほうが地位が高い。日本人から見ると怠け者にしか見えないだろう。しかし、その休みたるや日本人の観念とはまったく違っている。サバスといわれる安息日は、一週間に一日あり、これは完全に休まねばならない。休日holidayは、聖なる日holly day。この日は、一日自分の時間を持たねばならない。仕事は、何もしてはいけない。とにかく自分自身を見つめ、自分と対話する。これが「私」を確立する秘密。休日の休み方が、日本人とはまるで違っている。その昔、日本では仕事一途のモーレツ社員がもてはやされたが、いまは少し変わってきた。仕事以外にも能力を持つ幅広い人材が求められている。つまりタルムードの教えによれば、「自分だけの時間を持つ」個性と、独創性をそなえた「開発型人間」を育てることが出きる」。
 「ユダヤ人のセックス観は、他の世界とはまた違っている。ユダヤ人は“性”を必要悪とはみない。タルムードには、性衝動は自然なもので、無理にねじ曲げてはならないと書いてある。タルムードの性に関する戒めの細かいことは省くが、ずいぶんと詳細かつ具体的な内容だ。たぶん、全体として自然な内容だから日本人にも共感して貰えると思う」。


【タルムード珠玉の処世訓】

 「タルムードの中の珠玉の処世訓」を列挙しておく。「ユダヤの世界観 タルムード的人間」「タルムード名言集」「ユダヤの教え(タルムード学)」等々で知ることが出来るが、処世訓、家族訓、ビジネス訓、富豪訓、世間観、社会観、政治観等々諸々の分野における「ユダヤの知恵」を開陳している。

 「“よく学べ” ただし受け身であってはいけない。
 「“よく質問せよ” 他人に対してだけでなく自分自身にも」。
 「“権威を認めるな” 進歩は既成の権威を否定するところから始まる」。
 「“自己を世界の中心に置け” 他人を軽んずることではない」。
 「“幅広い知識を持て”」。
 「“失敗を恐れるな” 失敗は挫折ではない、その裏側に成功がある、それだけ成功に近づいたと思え」。
 「“現実的であれ” 自然に生きろ、可能性と限界を知り無理をしてはならない」。
 「“楽観的であれ” 明日は進歩を書き込む白紙、ゆとりを持って白い紙に書き込もう」。 
 「“豊かなユーモアを持て” 笑いは意外性によってもたらされる」。
 「“対立を恐れるな” 進歩は対立から生まれる」。
 「“創造的な休日を送れ” 人間の真価は休日の送り方で決まる」。
 「“家族を大切にせよ” 家は自分を育てる城である、自分の家を大切にせよ」。
 「」。




(私論.私見)