別章【靖国神社問題考】



 更新日/2017(平成29).6.25日
 (れんだいこのショートメッセージ)
 「靖国問題」で肝要なことは、その政治利用を排することにある。英霊を祀るのは日本の伝統的慰霊方式である。この伝統は良い悪いの問題ではなかろう。むしろ、国策に殉じた者を国ないしは民間の社寺が祀るのは当然かもしれない。戦没遺族のこの願いを踏みにじってきている者は誰か。それを問うのが「靖国問題」である。

 日本左派運動は、「靖国問題」を論ずる能力を著しく欠いている。俗説一般の宗教批判の見地から英霊を祀る行為そのものを否定している。あるいは、先の大東亜戦争をファシズム対民主主義の闘いであったなどとするネオシオニズム教説を鵜呑みにしたままの見地からの軍部独裁批判に興じて得々としている。れんだいこは、そういう批判の見地があり得ることは認めるが、踏襲しない。そもそも左派的見地とは無縁だと思っている。

 日本左派運動各党派は、軽々な靖国神社批判を慎み、その英霊慰霊方式をそれとして認めよ。極端に云えば、靖国神社が英霊を靖国神社方式で慰霊するのは勝手である。それを良し悪しする権限は誰にもない。むしろ、日本左派運動各党派は同様に、党派の殉死者を祀れ。それをしないのが誉れではない。無能を証しているに過ぎない。己がないがしろにしているからといって、それをしている靖国神社を悪し様に云うのは、云えば云うほど醜態でしかなかろう。

 れんだいこの眼には、「左」が英霊を冒涜し続けてきている史実、タカ派系政治権力が政治利用し続けてきている史実、靖国神社が戦前同様に時局迎合し続けている史実、祀り方に於いて英霊を死してまで等級差別し続けてきている史実が映る。これら一切と闘え。それから隣邦諸国と対話してみたいと思う。

 靖国神社の抱えている諸問題に何の見識も持たぬまま、「抵抗勢力何するものぞ」とばかりに小泉首相が靖国神社を参拝し続けるのは愚挙というより単にレイプ手法であり痴呆さを示しているに過ぎない。にも拘わらず排外帝国主義の精神で、「負けるな小泉、強行せよ」論を説く者は、ミソとクソが識別できない、馬と鹿の違いが分からないタワケ族であるというより他ない。この手合いが滅法増えてきており困る。

 2005.5.6日、2006.7.20日再編集 れんだいこ拝


関連サイト 【極東軍事裁判考】 日本神道考
大東亜戦争を問う 戦後政治史検証

目次
れんだいこの靖国神社論(靖国神社の再創建に向けてのれんだいこ提言)
「靖国神社の由来と歴史について」
歴代天皇及び首相・閣僚の靖国神社公式参拝史及び戦犯合祀経緯について
A級戦犯の靖国神社への合祀考
千鳥ヶ淵全戦没者墓御苑と靖国神社との関係について
全国戦没者追悼式について
靖国神社の御祭神、御神体について
靖国神社の祀り方、行事、祭典、宮司、信者会について
靖国神社の祭神(英霊の御霊)について
戦没者及び遺族考
靖国思想解析
別章【政教分離考
別章【神社本庁考
特攻隊員の靖国神社に対する思い入れについて
中曽根-小泉ラインの公式参拝論理について
「首相の靖国参拝訴訟」考
れんだいこの「政府要人の8.15日靖国神社参拝批判」
靖国神社参拝に対する中国、韓国等の対応について
靖国神社と右翼との蜜月関係について
日共の靖国神社批判について
左派系の靖国神社批判について
インターネットサイト
関連著作本












(私論.私見)