別章【左派運動、党派運動の再生の為に

 (最新見直し2007.5.3日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 毛沢東は「中国社会各階級の分析」で次のように述べている。
 誰が我々の敵か、誰が我々の友か、この問題は、革命の一番重要な問題であるが、中国のこれまでの革命闘争は全ての成果が非常に少なかったが、その根本原因は、真の友と団結して真の敵を攻撃することができなかったことにある

 これほどズバリと胸を打つ指摘があるだろうか。「党派運動の再生」論は、「中国の」とあるところを「日本の」と置き換える視角から論ぜられねばならない。今日の我が国の左翼を襲う貧困は、未だこの観点さえ確立されていないところに発生しているのではなかろうか。更に云えば、この簡潔平明な公理に対する運動側の無自覚、その対極での難しく難しくこねる理屈、糖衣錠理論の数々が却って、凡そ労働者大衆の左派運動の接近を妨げているのではなかろうか。

 マルクス主義的左派運動はプロレタリア階級によるその階級的利益に叶う新権力樹立運動に眼目がある。他にも無政府主義的なあるいはコロニー的な左派運動は有り得る。これらとの運動との協調と競り合い、あるいはマルクス主義的左派運動内部の穏和系と急進主義系との協調と競り合い、ここに運動の利益がある。しかしながら、各党派が、こうした「協調と競り合い」の重みに耐えかねて、「我さえ良ければ」式のセクト的利益に向かえば、事態はどうなるか。そこへ当局側からの意図的な分裂策動が加わればどうなるか。その格好例証教材として日本の戦後左派運動史が有る、と云えばお叱りを受けるだろうか。れんだいこにはそのように見える。

 我々が、そうした閉鎖系陰系のセクト的利益、運動のしがらみ、無能さからどう抜け出せばよいのか、その処方箋を求めて訪ねるのが本稿の企図するところのものである。但し、いつも書き付けているが、れんだいこ一人の手には負えない。これを契機に叡智を寄せ集めていただきたい。

 次に、お願いというほど卑屈に云いたくは無いが、この観点から既にれんだいこが為している分析は今のところ水準を抜いていると自負している。この提言を踏まえぬままの同種議論がどこへ辿り着くのか見てみるのも興味深いが、れんだいこの趣味ではない。我々の左派運動に漬物石の如く被さる理論以前の左翼狭量主義から左派運動を脱却せしめること、これが最初に為さねばならぬことではなかろうか。うん、又偉そうに云うてしもうたか。


 2001.7月の参院選は、社共運動の最後的失墜を明白にさせた。捲土重来的に未練を持つよりも、今や再生という角度から総点検していくべきではなかろうか。このところの右派イデオロギーとその攻勢は、左派の防戦運動を尻目にますます台頭していくことが予想される。もはや座す訳には行かない 

 では、具体的にどこを「構造改革」すべきだろうか。思いつくままに取り上げてみるとすれば、
 組織論において決定的に遅れているという認識での再生
 現状認識と分析において致命的に誤まっているのではないのかという認識での検討
 共同戦線運動上での「排除の論理」の瀰漫との闘争
 新社会創造に向けての理論と理念の再構築
 経験の蓄積と活用能力の欠如に対する反省

 等々のテーマが考えられる。これを纏めて一言でいえば、「左派内に醸成された気難し系運動を排斥し、陽性運動に転換せしめよ」ということになるだろうか。

 残念ながら、こうした観点から見えてくることは、戦後左派運動の低迷と失墜は、「小泉旋風による台風一禍」ではなく必然の産物であるということである。れんだいこの場合にはとうの昔に愛想を尽かしている。しかし、そうした一身の弁明だけでは何の力にもなり得ないことも事実であるからして、今や何事か企てねばならない。

 心せねばならぬことは、社共指導部がこれを苦衷恥辱と受け止める能力さえ欠如しており、むしろ本音は無痛にして今もダラ幹的座椅子に温もり続けていることである。これは能力を問う以前の問題であり、心構えが違うこういう人士の放逐から歩を進めねばならない、次に知能紳士を気取る追従屋とも対決せねばならない、次にはこの事象に冷淡に見えるその他左派戦線の嘲笑屋を凝視せねばならない、のではなかろうか。これがさし当たっての一里塚となるべきであろう。

 2004.3.6日再編集 れんだいこ拝


関連サイト 左派運動の総点検考 戦後政治史検証
戦後学生運動論 マルクス主義再考

目次

 只今情報貼り付け段階です。ご自由にご意見聞かせてください。

日共の現段階的腐朽考
反共人士の左翼党指導部乗っ取り問題対処考
その1―1 組織論において決定的に遅れているという認識での再生
その1―2 過去の歴史分析において致命的に誤まっているのではないかという認識での検討
その1―3 現状認識と分析において致命的に誤まっているのではないかという認識での検討
その1―4 左派運動のトピックス失語症候群考
その2―1 共同戦線論考
9条改憲を許さない6・15共同行動考
その2―2 連合政権考
その2―3 「民主連合政府樹立運動考」
その2―4 共同戦線運動上での「排除の論理」の瀰漫との闘争
その2―5 党内における「排除の論理」の瀰漫との闘争
その3−1 新社会創造に向けての理論と理念の再構築
その3−2 左派運動の作風の偏狭性について
その3−3 経験の蓄積と活用能力の欠如に対する反省
その4 被差別側の悪行自制考
その5-1 謀略・調略考
その5-2 スパイ問題に対する対処法の研究(「宮崎学事件」に寄せて)
その5-3 スパイ考
その6-1 査問考
その6-2 転向考
その7-1 当局の弾圧、テロル考
その7-2 革命的暴力、テロル、戦争考
その7-3 党派間ゲバルト考
その8-1 共産党員モデル考
その8-2 左翼とは何か、ハト派とは何か、サヨとは何か考
その8-3 左翼被れの能力考
その8-4 日共批判は云わずもがな、今なら分かる新左翼運動批判
その9 諸賢の諸論
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