3255−6 「マルクス主義黒書」考

「共産主義黒書」(ステファヌ・クルトワ、ニコラ・ヴェルト)
 概要「共産主義を徹底的に総括し、その思想がファシズムより悪質であり、そのために1億人の人々が殺戮されたことを検証。ナチスの犠牲者が2千5百万人であることを思えば凄まじい」。
 ソ連2千万人(ソルジェニーツィンの「収容所列島」では6千6百万人とされている)、中国6千5百万人、ベトナム百万人、北朝鮮2百万人、カンボジア2百万人、東欧百万人、ラテンアメリカ15万人、アフリカ170万人、アフガニスタン150万人とされている。



カーター政権時代の閣僚でもあったブレジンスキーとカール・フリードリッヒの共著「全体主義独裁者と独裁体制」(1956年)
 共産主義とファシズムは共通したものとして次のように定義している。
1、双方の独裁とも、「人類の究極理想に向う」イデオロギーが人間生活の全ての分野に介入し支配している。
2、典型的には一人の独裁者によって指導される一党独裁。
3、物理的・心理的テロ組織が、党の秘密警察の支配下にある。この組織は、独裁者のために党をも監視している。
4、新聞、放送、映画のような、有効なマスコミの手段のほとんどを、党及び政府が独占している。
5、あらゆる武器と武力戦闘の有効な利用がほとんど完全に党と政府に独占されている。
6、官僚機構によって、経済全体を中央の政府権力が監視し指導する。

 この本により、共産主義もファシズムもこうした6つの特色を共有した同じような「悪魔の思想」との認識を持つようになった。