ホツマ文字、言霊考

 (最新見直し2013.07.06日)

 ウィキペディアのホツマツタヱ」その他を参照する。

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、日本語母語とも云えるホツマ文字、その言霊性、その和歌化を確認する。

 2009.3.7日 れんだいこ拝


【ホツマ文字、言霊考】
 ホツマツタヱにつき次のように評されている。
 「1966年、松本善之助が東京の古本屋で偶然発見したホツマツタヱ。以後、松本、門下生の池田満による血の出るような探索の結果発見されたヲシテ文献の数々」。

 以下、れんだい式ホツマツタヱ論、ホツマ文字論を記しておく。

 ホツマ伝え原文はホツマ文字(ヲシテ文字とも云う)で書かれている。ホツマ文字は、 ひらがな、カタカナでもない、ひらがな、カタカナの原語とも云うべき図象古文字である。日本には古来より、当然、漢字が伝来する前に於いて、固有の文字として大和言葉とも云うべき図象古文字のホツマ文字が存在していた。これが日本語の起源である。近現代言語学は、いわゆるこの常識を否定している。漢字渡来以前に於いては日本には言語が存在しなかったとして、日本の古くよりの図象古代文字に対する研究を放棄している。これは近現代学問の常識の方に誤りがあり早急に改訂されねばなるまい。

 「ホツマ伝え考その1、れんだいこ説」にも記すが、古事記の編纂者・太安万呂は、古事記編纂を振り返って次のように述べている
 「上古の時代では、言葉も心も素朴で飾り気がないので、漢字を用いた文章に書き改めることは非常に難しく、日本語と同じ意味を持つ漢字を探そうとしても、適切なものがなく、かといって同じ音の漢字を並べていったのでは、だらだらとして長い文になってしまう云々」。

 太安万呂のこの言は注釈不要なほどに記紀編纂前に於ける上古文字の存在と、上古文字史書があったことを明らかにしていよう。

 この文字を使用して記された三大書として、ホツマツタヱ、ミカサノフミ、フトマニがある。これを仮に「ヲシテ文書」と命名する。700年代(奈良時代)に完成された古事記や日本書紀などの漢字文献との比較研究進めた結果、ヲシテ文書の方が原本だということが判明しつつある。ヲシテ文書の成立年代ははっきりしないが、オシロワケ(景行天皇)の御代、オオタタネコの命が、大三輪氏の祖神・大物主櫛甕玉命(くしみかたまのみこと)が記した神代の伝承にその後の歴史を交え、後半部の29綾から40綾を編纂筆録し、126年、景行天皇の御世に献上したと伝承されているので少なくとも西暦126年には確認できる。実際には縄文時代~古墳時代にかけて存在しており、紀元前約7世紀頃には既に成立していたと見なされている。

 ひらがな、カタカナは「あいうえお」などの50音で構成されているが、ホツマ文字では48音である。欠けている2音はヤ行「やいゆえよ」の「い」「え」である。現代日本語の表記ではヤ行の「い」「え」は識別されていないのでホツマ文字の48音に戻っていることになる。ホツマ文字の48音に一つ一つに神的な意味が込められている。これは、宇宙天地の五元素としてのウツホ(空)、カゼ(風)、ホ(火、日)、ミヅ(水)、ハ二(土、埴)を五母音のアイウエオに形採(象、かたど)って一方の列とし、子音(アカサタナハマヤラワ)を他方の列として組み合わせることによって成り立っている。

 ホツマ文字48音のそれぞれが宇宙天地の作用の一つづつを音韻化しており、それを図象化している。始まりの「ア」は父・天の意であり、終わりの「ワ」は母・地の意であり、その間に46音字が格納されている。これにより、ホツマ文字48音は非常に規則正しく構成された表意表音文字になっている。これを仮に「48音韻律」と命名する。ホツマ文字の何が素晴しいかと云うと、「母音要素と子音要素の組み合わせで成り立つ1音1字の文字」にして、その文字群が高度な科学性と美しい規則性を持ち、現在の「あいうえお」の原点となる48文字の基本文字から成りたち、48文字それぞれが互いに調和していると云う独特の構造を示していることにある。変体文字を含めると197文字が確認されている。

 これによると、ホツマ文字が世界に先駆けて例のない高度科学文字であることになる。現在の日本語は、カタカムナ文字やホツマ文字の神代図象文字を継承していないが、見かけ上は代わりにひらがな、カタカナ、漢字、洋数字から成る混淆文へと転化しているが、驚くことにカタカムナ文字やホツマ文字時代に確立されていた「48文字、48音」からなる言語を綿々と骨格にして今日に至っている。いわば民族の生命として今日に脈々と伝え続けている。

 「48文字、48音」の素晴しさは次のことにある。それらは、1字1音が天地の成り立ち、仕組みを象(かたど)り文字化言語化されている。ホツマ文字は言葉を霊的に捉えており、ここにホツマ文字48音の言霊性が宿っている。これを言霊思想と云う。この日本母語が日本文化の基底を為している。ホツマ文字は、この言霊思想に基づき、天地が或るリズムを以て共鳴しているとみなして、宇宙の振動及び事象を韻律で表現している。故に「天の節」のリズムを受けて「五、七調」、「五、七、七調」で文章化されることになる。これが和歌の発生に繫がる。即ち、和歌は、ホツマ文字と云うか「48文字、48音」に連動して生み出されていることになる。驚くことに、和歌の五、七、五、七、七の31文字は、古代太陰暦の1ヶ月の日数を意味している。


 例えば、ホツマツタヱの「アワの国」章の一説に次の歌がある。
 二神(ふたかみ)の おき局(つぼ)に居て 国生めど 民(たみ)の言葉の 悉(ふつ)曇(くも)り これ直さんと 考えて 五音(いね)七道(ななみち)の アワ歌を 上(かみ)二十四(ふそよ)声 いざなぎと 下(しも)二十四(ふそよ)声 いざなみと 歌い連ねて 教ゆれば 歌に音声(ねこえ)の 道開け 民の言葉の  整えば 中国(なかくに)の名も

 
これによれば、イザナギとイザナミが政事をしようとしたときに、人心の乱れが言葉の乱れを招いていると考え、これを正そうとして「アワの歌」が作られたということになる。これにより国が治まり、それにちなんで国の名前も淡(あわ)の国とし、彼らの功績を讃えた。これ転じて「近江」となった云々。実際、この地にホツマ三書は保存されていた。

 永らく一般には認知されることのなかったホツマツタヱに対する関心が近年高まりつつある。今なぜホツマなのか。恐らくそれは、地球が病み、当然日本も病み、様々な場面で日本らしさが失われつつある今日、その反作用として日本の再評価が進み、ホツマツタヱが語る古代日本の豊穣な「あめなるみち(天成る道)」、「やのきまり」哲理、世界観が、真逆に発達した文明の閉塞を照射しつつあるのではなかろうか。

 ホツマ文字で表音表記されていた日本語は、その後の歴史の波に揉まれ姿かたちを変えていくことになるが、「48音韻律」を捨てることはなかった。否むしろ「48音韻律」を基底に据えて、表面の姿かたちを変えただけのように思う。思えば、時の王権が中国の漢字を日本の国字にしようと決めた時、通常なら中国式に漢字漢音共に取り入れるところ、大和言葉を活かす形で導入すると云う知恵を生みだしている。即ち、大和言葉の音に合わせて漢字を宛(あて)がい、訓読みで咀嚼している。日本では何故に訓読みとなったのか。それは、漢字に対峙する言語を持っていたからである。漢字導入に合わせて日本古来の文字や書籍を徹底的に焚書した為に日本古来の文字は歴史上から消えたが、読み方は生き延びた。これは仏教導入に合わせて日本古来の神道を徹底的に鎮圧した為に日本古来の神道が地下に潜ったが綿々と生き延びたことに通底していよう。

【ホツマ文字48音相関考】

 これを、その後のアカサタナ列で確認してみる。

 これを、カタカムナ文字と併記して確認してみる。
 

 これを、アカサタナ列で確認してみる。


【ホツマ文字&カタカムナ文字の48音解義考】
ア行 人が発生する5原理の母音の行で、発声の五基本形態。仮に性交時に発する代表的な声のパターンと思えば良い。
 「アー」、吾(あ)の「あ」。主体を表わす。
 「イ-」の「い」。尖りの形状。本来は矢を射る形態
 「ウー」、宇宙の「う」。∩形。屈曲した形状。
 「ヱー」の「ヱ」。崩れの形態
 「オー」の「お」。男、尾、緒、小。
カ行  口腔の奥の方を緊張させ、絞り出すように一気に発生する。軟口蓋音+破裂音。響きから、強いものを表わす。金属音(キン、コン、カン)、鳥の鳴き方5態に通じている。
 
 「カ-カー」、噛むの「か」。堅固・強固。
 「キーキー」、気の「き」。聞、切(甲類)。木(乙類)。
 「クークー」、食うの「く」。穴の入り口やくわえる形態。
 「ケーケー」、消すの「け」。異常な形態(甲類)。
 「コーコー」、込めるの「こ」。子、児、小、粉(甲類)。込める(乙類)。
サ行  舌を使い摩擦させ、細くさするが如く発生する。歯音+摩擦音。微細なもの、繊細なものを表わす。
 前方斜め下方向へ進む意・笹の葉形状。
 下のし。下・足・棒状。
 進むのす。抵抗なく水や空気が通過・巣・州・簾・素。
 ・攻めるのせ。背・瀬・狭い場所
 反るのそ。上方向・空・十。反対方向・反り上った形状(乙類)。
タ行  舌を歯茎に当て、弾くように発生する。積極的前向きな意味を持つ。
手。
 垂れるのた。
 千切るのち。微細。
 突くのつ。爪質・指先(Ⅰ類)。液体の総称・水・体液・水域・潮(Ⅱ類)。
 手。
 取る、止めるのと。線引き(甲類)。留める・止める。留保(乙類)。
ナ行  呼気の一部が鼻に抜けながら発生される鼻音。調和、一体化を表わす。
 軟弱、なだらか、なよやかのな。。汝、あなた。
 匂いのに。肉質・粘土・粘り気のある土・丹・煮。
 ぬめる、ぬるぬるのぬ。粘性。
 見えない所で働きをするもので根、音、寝のね。
 乗るのの。傾斜(甲類)、暫定的に上に重なった状態(乙類)。
ハ行  摩擦音で、喉の奥での調音。呼気の障害が殆どなく、息を勢いよく出して発声する。笑い方5態に通じている。
 歯、端、刃、葉、羽のは。刃物、刃先。
 挽くのひ。日、広く平らに(甲類)。火、干、割れ目、断層、隙間(乙類)。
 吹くのふ。上から柔らかく被さる形態。
 減るのへ。海辺の様相・辺・減・端・方・重(甲類)。連続した動き・一点を経過する動き(乙類)。
 頬のほ。膨らんで大きくなるもの・空洞(甲類)。ホ・男性の性の形態(仮説)ヲに統合した。
マ行  口唇を閉じてからやさしく発生する。両唇音であり、ナ行と同じ鼻音でもある。その落ち着きと深まりから、真理や本質、柔らかさを表わす。
 眼(まなこ)のま。目の形態・円形・球形・半球体・間・真・二つ・揃った。
 見るのみ。霊格、見事、見、不思議な事柄、三、水(甲類)。身、実、実体(乙類)。
 胸のむ。躍動。
 目のめ。女(甲類)。少し外へ出る形態・芽・眼・目(乙類)。
 盛り上がりのも。腿、股、藻、燃(甲類)。本源、根元、母(乙類)。
ヤ行  舌をやや絞るように動かして発生する。硬口蓋音+軽い摩擦音。緩やかに舌を緊張させることにより穏やかな変化を表わしている。
 矢の形態・∧形状・八。 
 弓の形態。揺れ、緩む。湯。
突き出た形態・枝・江」本来は弓に矢をつがえた形態。
 人体がくねる動き・寄る動き。よがりのよ。弱体の形態。弱る、夜(甲類)、寄る動き(乙類)。
ラ行  舌を口の中で回転させないと発音できない。歯茎音+流音。語尾にラ行音が付くと、変化を示す。「ロレツが回らない」は、これより発している。活動とか活発な変化を意味している。
同じものの集合体でまとまりのある形状を表す。
張り出した形状・ふくらんだ塊。
現在進行中の状態:存在する事象の形式的概念(活用語尾)。
 直下方向へ向かう動き。
 周囲を取り囲まれ,中が空ろな形状(甲類)。ロ・塊の形態(乙類)。
ワ行  口唇を丸く絞りながら発生する。両唇音+軽い摩擦音。円満で満ち足り充足いるさまを表わす。
 (ワ=ウ+ア)吾・我・輪」人間主体が両腕を前で組んだ形態。
 連続の形態・猪・居・井。

【ホツマ文字とカタカムナ文字の相関考】

 「まとかなる やまと」を参照する。日本書記・古事記には原書があったとしてホッマ伝えを原書とする。それはその通り、しかし、そのホッマ伝えにも原書があったとして幻の出雲王朝御代史書X群を見たい。この頃に確立されていたのがヤマト言葉であり、その文字がヲシテ文字である。ヤマト言葉&ヲシテ文字は、十の「相」と、五の「態」の組み合わせでできている。十の「相」は言語学的に子音、五の「態」は母音とされている。但し、「よみがえる日本語」の著者・青木純雄氏は、今まで「子音」と呼んでいた「相」は、「父音」で、「態」が母音であると。「父音」+「母音」=「子音」と解き明かしている。





(私論.私見)