(別章)田中角栄の業績

 更新日/2020(平成31→5.1栄和元/栄和2).9.14日

 (れんだいこのショートメッセージ)

 れんだいこは、角栄を現代の大国主の命と判じている。角栄は、彼が手掛けた分野のどれもに卓越した政治的先見性と優れた決断力を示し、独創的で高度な内容をも盛り込んでいた。まさに百年に一人否千年に一人の逸材であった。小長啓一・アラビア石油社長は、角栄の業績に対して次のように述べている。

 「田中さんが節々でやらせたことは後世の歴史家から必ずや高い評価を受けるときが来ると思っています」。

 角栄の業績については関連上各コーナーで重複して触れることになるが、一つだけ見落としてはならない面がある。インガソル駐日大使の国務省宛レポートは、角栄を次のように評している。

 「田中はこれまでの長い政治経験の中で、安全保障問題に強く関わったことは一度もなかった。日米の安全保障関係を変えようとする考えはないだろうが、前任者たちほど日本が日米安保に依存していることを強調することもないだろう」。
 「アメリカに対する田中の現実的態度は、両国の経済関係を強調するところによく表れている。アメリカとの関係を何度も強調しており、両国の関係を『分かちがたい兄弟』と表現する。だが、それがどういうことかという点は、アメリカが日本にとって最大の市場であるということ以外の説明ができないようだ」。

 実際、角栄は、軍事・防衛・安全保障の面については首を突っ込んでいない。専ら経済専門的な業績を残している。この点で真反対が後の中曽根首相である点が興味深い。

 もう一つ見落とせないのは、角栄が、国の最大行政事である予算編成に、類稀なる能力で政治家としての識見を発揮し、意見を反映させてきた面である。「吉田内閣以来、政府の予算案づくりには全部関わってきた」と豪語したことがあるが、驚くことに調べてみるとその通りである。それは世情云うが如く「私腹を肥やすための悪の仕業」という意味ではなく、政治に対する責任の最高度の能力を発揮していたという例証である。こうした角栄の実績は客観的に評価されねばならない。角栄は自らの経営する田中土建工業の隆々たる事業化が成功裏に進む中で、縁あって政治家に転身した。以降の角栄の政治活動は、あたかも国家を田中土建工業に見立ててその事業経営に勤しんだ観がある。そしてそれを成功させていた。ここが凡百の政治家とは異なる角栄の偉才なところで、まさに百年に一人、千年に一人の傑物であったであろう。

 2003.4.18日、2008.3.1日再編集 れんだいこ拝


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