三田茂医師の告発

 更新日/2019(平成31).3.10日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「三田医師の告発」を確認しておく。

 2015.09.20日 れんだいこ拝


【三田医師の告発】
 「 >」の氏の日付投稿「」を転載する。 
 〒703-8275  岡山県 岡山市中区門田屋敷1-10-21
 TEL. FAX. 086-272-7770
 昨年の富士山の世界遺産登録や東京五輪決定のニュースは、2011年の東日本大震災が残したあまりにも大きすぎる課題に苦慮する日本社会の懸念を、一時期完全に拭い去ったかのような明るいムードをもたらした。しかし現在、この瞬間にも福島第一原子力発電所事故の収束、廃炉に向けた作業が続けられていることも厳然たる事実であり、その終結が遥か先のように思えるのも否めないだろう。また、今年5月には「ビッグコミックスピリッツ」の人気連載漫画『美味しんぼ』の登場人物が劇中で原発事故後の福島県を取材し、その滞在の間に"鼻血"を流す描写(4月28日発売号掲載『美味しんぼ 604話』)が問題になり大きな議論を巻き起こした。 今なお決して無視することができない原発事故の数々の影響が指摘される中、これまで東京で医療に従事していた1人の医師がこの春、岡山県に移り住み医院を再開した。医師の主張は「できれば東日本から移住していただきたい」というショッキングなメッセージである。

 ■東京は、もはや住み続ける場所ではない

 東京都・小平市で父親の代から50年以上にもわたって地元の人々の医療に貢献してきた「三田医院」の三田茂院長は、今年3月にいったん小平市の医院を閉じ、4月に移住先の岡山県・岡山市で医院を開業して医療活動を再開した。この三田医師の決断は海外でも報じられ、北米を拠点にした情報サイト「VICE」や、エネルギー関連情報サイト「ENENews」などが、三田医師の主張を英語で紹介している。「ENENews」の記事によれば、三田医師はここ1~2年の間に東京で劇的に放射能汚染が進行していると語っている。東京の各所で滞留した放射性物質が濃縮されて汚染は進行し、「東京は、もはや住み続ける場所ではない」という衝撃の発言が記されているのだ。特に東京の東部地域は深刻であるという。「残念なことに、東京都民は被災地を哀れむ立場にはありません。なぜなら、都民も同じく事故の犠牲者なのです。対処できる時間は、もうわずかしか残されていません」(三田医師)。

 ■東京の子供たちの白血球が減少している

 三田医師は2011年の原発事故以降、子供たちの血液検査結果を分析してきたということだが、昨年の半ば頃から子供たちの血液中の白血球、特に好中球が著しく減少してきていることを示唆している。白血球、好中球は共に人体の免疫機能を司る重要な血液細胞で、その減少は免疫力の低下を招く。当時の小平の病院を訪れた患者の症状は、鼻血、抜け毛、倦怠感、内出血、血尿、皮膚の炎症などがあり、ぜんそくや鼻炎、リウマチ性多発筋痛を患う患者も明らかに増えたという。これらの症状を完治させることはできないと三田医師は率直に語る一方、移住や転地療養で実際に多くの患者が回復している事実を強く指摘している。「VICE」のインタビュー記事によれば、重症だった乳幼児が家族共々九州に引っ越した後に急激に病状が回復したという例や、他にも大阪、京都、四国などに生活を移した患者の症状も確実に改善しつつあることに触れている。症状を根本的に治すには、東京を含めた東日本から離れることが一番の治療法なのか? そして三田医師本人が、今回の岡山への移住を決断し身をもって東京を離れる重要性を体現しているのだ。「東京の人々がより安全な場所に移ってくれることを願っています。少なくとも1年のうち1カ月でも2カ月でもいいので東京を離れることを強くお勧めします」(三田医師)。

 ■海外の反応と東日本の将来

 「E News」や「VICE」の記事の読者コメント欄には、三田医師の発言についての外国人からの様々な反応が記されている。「医学的な検証はどうであれ、子供たちのためを考えれば不安を避けて(東京を離れて)暮らすのは当然だろう」と三田医師を支持する意見もあれば、「ばかげている。他の専門家や医師に彼(三田医師)の主張をどう思うか聞いてみたらいい」と反対する意見もある。また中には「核戦争後の世界を描いた優れたマンガやアニメが多い日本でこんなことになってしまったのは残念だ」という感想や、輸入された日本の食品に懸念を抱いているという書き込みも見られる。昨年末には日本の「和食」が世界無形文化遺産に登録されたものの、皮肉にも日本産の食品の安全性については海外の目も厳しいようだ。しかしその一方、ここ数年の訪日外国人数は軒並み過去最高を超え、今年6月には群馬県の富岡製糸場が世界遺産に登録されてますます追い風が吹く中、今後もしばらくは訪日外国人数は上昇を続けると見込まれている。この「日本ブーム」は果たして2020年の東京五輪まで続くのだろうか。旅行先を日本に選んだ理由が「将来行けなくなるかも知れないから......」という動機でないことを切に願いたいものである。(文=仲田しんじ)


【三田医師の告発】
 「★阿修羅♪ > 原発・フッ素49 」の魑魅魍魎男 氏の2018 年 3 月 03 日付投稿「東京から岡山へ移住した一開業医の危機感 (三田茂・三田医院院長)」。
 
 「東京から岡山へ移住した一開業医の危機感 三田 茂 三田医院院長」
 http://mitaiin.com/?page_id=10

 2011年3月11日午前の外来診療を終え、午後に向けての準備中に地震は始まりました。以前より東京では地震は全く日常茶飯事で、震度3位はあたり前、しかしこのときは違いました。振幅は次第に大きく長周期となり、経験したことの無い揺れかたとなりました。「これが遠く離れた大地震による長周期地震動だな。いよいよ東南海大地震。となると浜岡原発(静岡)のメルトダウンによって東京は放射能汚染されるのかな」と瞬間的に考えましたが、震源は東北でした。東京電力フクシマ第一原子力発電所の原子炉群の温度は上昇し、なすすべも無く大爆発、メルトダウン。東日本は広域にわたり放射能汚染されてしまいました。じつは東京も高度に汚染されていて、その土壌の放射線量は現在被害に苦しむチ'ルノブイリ周辺の都市よりも高いのです。

 父が東京都小平市に三田医院を開業したのは1963年、私が3歳のときでした。患者さんたちは小さいときから私を跡継ぎとして期待しましたから、医師になる以外に選択はありませんでした。父は長年小平市医師会の副会長を務め、そのため私も世襲的に医師会理事をしてきました。市町村医師会の仕事は、学校医、健康診断、予防注射、時間外診療、救急体制、介護保険審査など、ほとんどボランティア的なもので理事のなり手は少ないのです。なかでも近い将来予測される東南海地震、首都直下地震の対策が全く不充分であることが気になり、私は災害対策担当理事として活動してきました。地震について勉強すると、東京にとっての重大な脅威は周囲の原発の事故であることが次第に分かりました。担当理事として行政、保健所などと交渉しましたが、原発事故に対応する意欲は全く見られず、これは、行政の「地域防災計画」によるもの、つまり国の方針に沿ったものであることが分かりました。じっさい、今回の原発事故に対して行政はするべきことをせず全くの役立たずですが、この「地域防災計画」の「目的」が、地震、風水害に対しては「都民の健康、生命、財産を守る」とあるのに、原子力災害にたいしては「都民の不要な混乱を防止する」となっていて、これが役人の行為の拠りどころとなっているのです。(国の方針に沿っていると言う点で岡山の地域防災計画も同じ程度のものです。一度確認しておくことをおすすめします。)

 被曝を心配する多くの親子が首都圏から遠路はるばる岡山の当院に受診しますが、その理由は首都圏で被曝の心配に対応してくれる医師が皆無!だからです。 病院に行って放射能被曝の懸念を口にすると、バカにされる、怒られる、睨みつけられる。いつも優しかったかかりつけ医の顔色が瞬間的にかわって、「母親がしっかりしないから子どもの具合が悪いのだ」と延々説教される。でも首都圏の子どもの具合は悪いのです。母親たちは罵倒されて打ちのめされて疲れ果てて、岡山へ来て涙ながらに心配を訴えるのです。放射能事故の健康被害には医学の教科書はありません。放射線医学は外照射やクリーンでコントロールされた放射性物質を扱っていて、放射能汚染については無力です。診断学や治療学もありません。じつは医師にとっては未知の分野、いちばんかかわりたくない分野です。しかしこのような事態になってしまったからには仕方ありません。地域医療を担う一開業医として市民の健康被害を防ぐために尽力することはあたりまえですから、人一倍勉強して啓蒙せねばなりません。行政のやり方では市民を守れません。そもそも医師は一般の人達よりもずっと放射線に近いところにいます。少なくとも父や私の指導医達は患者さん第一主義でしたから、仲間の臨床医達はみなそのように行動すると思いましたが、そうではありませんでした。医師仲間の自発性のなさと不勉強には失望しました。地域の子ども達を預かる教師たちはなぜ平気でいられるのでしょう。

 チェルノブイリ事故からそろそろ30年経ちます。彼の地では本来みられないはずの乳幼児の甲状腺癌が発生したことをWHO(世界保健機関)やIAEA(国際原子力委員会)も認め、その原因は放射性ヨウ素によるものとされています。当院にも被曝の影響を 心配する親子が超音波検査を受けに来ます。事故当時18歳以下の人達が対象の福島県民健康調査では「子ども」の甲状腺癌が「多い、いや多くない」と騒いでいますが、そもそも医学的には「子ども」という分類はありません。14歳以下が「小児」、15~19歳が「青年」、20歳以上は「成人」です。当院で首都圏の家族の甲状腺検査をしてきた印象では、「子ども」が心配と言って連れてこられる低年齢の子ども「小児」には甲状腺疾患はなく、その親「成人」に甲状腺癌が増えています. チェルノブイリでは、本来無いはずの「小児甲状腺癌」が発生しました。やや遅れて「成人」の甲状腺癌は大幅に増加しました。フクシマでは、「小児甲状腺癌」は今のところ発生していません。「青年」の甲状腺癌は著明に増加しています。「成人」は検査をしていないので不明です。発生のパターンがチェルノブイリとは違っています。日本では放射性ヨウ素は原因ではないのかもしれません。首都圏では、このような調査は始まってもいませんが、私の印象では「成人」の甲状腺癌は増えていると思います。フクシマ事故による東日本の甲状腺癌の現時点でのハイリスクグループは「青年」「成人」であって、「小児」ではありません。行政に働きかけたり基金を募って小学生以下の「こども」の超音波検査をして達成感を味わっている場合ではありません。検査をするのなら「青年」「成人」優先であるべきです。本当は避難、保養が最優先と思いますが…

 放射線に係わる医療者や原子力施設の作業員は定期的に「電離放射線健診」を受けるように法律で定められています。放射線管理区域並みの環境が点在する首都圏の人達はこの健診並みの検査を受けるべきです。私は2011年末より約3000人の首都圏の親子の血液検査もしてきました。「電離健診」の中心は血液検査だからです。当院ではまだ白血病などの血液疾患は見つかっていませんが、首都圏の小児にはすでに検査値の偏りがみられ、これは西日本への避難、保養で改善するのです。呼吸器、消化器、循環器、皮膚病などのありふれた病気にかかりやすく、治しにくく、再発、重症化しやすくなってきました。これらも避難、保養で急速に改善します。喘息、下痢、中耳炎、副鼻腔炎など 特に皮膚炎の改善は驚くほどです。診断のつかない病気、治療に反応しない状態、病気とまではいえないような「気のせい」と言われてしまうような調子不良。首都圏の電車は「病人救護」のため頻繁にとまります。東京では手足口病などの小児特有の病気にかかる大人が増え、インフルエンザは小児より成人のほうが多いのです。40歳過ぎの健康だった友人は白血球数が低下し、普通は免疫力が低下した人しかかからない真菌性肺炎(カビ)で入院しました。このような状態をソ連ではチェルノブイリエイズと言ったのです。癌が増えることのみを統計では問題としがちですが、むしろこのような不健康な人々の増加による社会の混乱、能力低下を危惧します。さらに次世代、将来の世代の遺伝子的負荷も非常に心配です。東京よりも土壌汚染の低いチェルノブイリの都市では第2第3世代の不健康な状態、人口減少が大きな社会問題になっているからです。

 チェルノブイリ事故では首都モスクワは被曝を免れましたが、フクシマ事故ではトーキョーがすっかり汚染されてしまいました。日本における最大の問題は、人々が被曝している事実を認めたくないことです。ほとんどのメディアは本社が東京にありこのことを発信しません。東京の三田医院には、テレビも新聞も週刊誌も映画も取材に来ましたが、記事になったことは一度もありません。彼らが欲しいのはフクシマがかわいそうだという話で、トーキョーが危ないという話ではないのですね。当事者は往々にして理性的な判断ができず、残念ながらトーキョーは当事者そのものです。避難、移住を呼びかける私がトーキョーに住み続けることは矛盾していました。三田医院が岡山へ移転したことで避難、移住を決意した人も多く、こちらへ来ることで始めてわかる事も多いのです。西日本、外国ではテレビ、新聞取材が当たり前のように全て記事になりました。トーキョーにいては全てかき消されてしまう。これから私は西日本から首都圏へ警告を発し続けようと思っています。

 物流が発達した日本です。危惧していたことですが、東日本の汚染されたものが西日本にも流入し始めていて、我々避難者のみならず西日本在住でも敏感な人達に被曝症状が出始めています。担当各省庁からの指示で被災地応援の名の下に、じっさいは経済優先のために汚染物質はどんどん西日本に運び出され始めています。「食べて応援」というスローガンのもと学校給食をはじめ食材が、「再生エネルギー」とうたって汚染木材、木質バイオマスが、さらに肥料、飼料、産廃、建築資材が。本来責任があるはずの行政に汚染拡大を抑える気がないのははっきりしています。首都圏に住む人々の意識はすっかり麻痺しています。そうでないと住んでいられないからです。誰かに責任を押し付けてす 話ではありません。時間的猶予もすでにありません。今後西日本に住む私達が個々にこの流れに対抗していかないと、日本全体が、次世代以降の命がすっかり汚染されてしまいます。

-------(引用ここまで)-----------------------------------

 放射能被ばくの心配を口にすると、バカにされたり、叱られたり、にらみつけられたりする。とんでもないことですが、こういう医師が大半であることに絶望を感じます。医者自体が被ばくでどんどん亡くなっており、その無知と不勉強にはあきれます。こういったヤブ医者は避けるのが賢明です。もっとも、空気と飲食物に気をつけずに、毎日、放射性物質を体内に取り込んでいたら、被ばくを理解している名医でも治療のしようがありません。


 (関連情報)

 「医者の不養生いや不勉強  医師もどんどん亡くなっている」 (拙稿 2016/12/23)
 http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/174.html

 「亡くなる医師が相次いでいる 被ばくの危険性をはっきり告げる先生が日本を救う」(拙稿  2016/4/23)
 http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/535.html

 「体調不良の西川史子さん ラーメン番組にひんぱんに出演」 (拙稿 2016/5/28)
 http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/730.html


【三田医師の告発】
 「★阿修羅♪ > 原発・フッ素49 」のtaked4700 氏の2018 年 3 月 03日付投稿「『新ヒバクシャ』 に 『能力減退症』 が始まっている 三田医院 三田茂」。
 『新ヒバクシャ』 に 『能力減退症』 が始まっている
 三田医院 三田茂

 2011 年 3 月 11 日の東日本大震災に引き続く東京電力福島第一原子力発電所の爆発により、福島はもちろん東日本は広範囲に放射能汚染された。東京都で開業医をしていた私は、当院患者さんたちの体調の変化に気付き、首都圏住民を中心に約 4000 人の検査、診療を行ってきた。2011 年から 2016 年私の患者さんたちは、放射能回避の意識の強い人たちなので現在まで重症の疾病の発生は目立たない。しかし、異常な鼻血、皮下出血(アザ)、リンパ節の腫れ、下痢、喘息副鼻腔炎などの呼吸器疾患の多発、難治化、ケガ、キズ、皮膚炎の治りの悪さ等が気になった。本来小児特有の病気である手足口病やヘルパンギーナが成人にも多く見られたり、主に高齢者の病気である帯状疱疹が小児にも多く見られたり、他の性病は減少傾向なのに梅毒のみが激増したりしていることは統計からも明らかで、注目すべき変化である。私は国の定める電離放射線検診に準じた血液検査を、乳幼児から老人、約 4000 人の受診者に施行してきた。小児、特に乳幼児に顕著だった白血球減少は、2012 年までの 1 年間はホットスポットとして知られる東京東部から東葛エリアで目立ったが、その後は西部の武蔵野エリアにも広がり、今や首都圏はどこでも同じとなってしまった。巷では、主に福島の甲状腺癌の話題ばかりが取りざたされるが、そのことのみを論じていては全く不足である。白血球の減少、白血球像の変化、諸々の自覚症状、感染症のプロフィールの変化、疾病の進行の様子の変化、診断がつきにくく治療の反応が悪くなってきていることなどを分析、議論すべきである。私の観察によれば、東京首都圏居住者の健康被害は明らかであり、福島県の汚染の少ない地域や北関東の住民のそれよりもむしろ深刻である。

 『新ヒバクシャ』とは? 

 各症状の程度は個人差が大きいが、差はあっても、東日本居住者は全てが影響を被った当事者であると認識し直すべきであり、今回私は『新ヒバクシャ』という概念を提唱する。2011 年福島原発爆発事故により放射能被曝させられた私たちは、ヒロシマ・ナガサキの、ビキニの、チェルノブイリの、湾岸戦争の、そして軍事や核産業に従事するヒバクシャたちに引き続く 21 世紀の『新ヒバクシャ』として自身を再認識し、自ら健康を保持しなくてはならない。また医療者は診療にあたり、今までの医学常識が今後通用しなくなる可能性を忘れてはならない。福島原発事故は未だ収束の見通しもなく、2017 年の時点で首都圏においても降下物、水道水とも放射性物質が検出(原子力規制委員会による)され続けている。『新ヒバクシャ』は長期にわたる低線量被曝を受け続けている点で、過去のヒバクシャとは異なる特徴がある。チェルノブイリ等の先人の研究は当然尊重し参考にしつつ、しかし全く新たな健康被害が発生する可能性を忘れてはならない。

 『能力減退症』とは? 

 それまでも訴えはあったが、『新ヒバクシャ』たちの生活に影響を及ぼす症状が 2016 年頃から急に増加しその程度が強くなってきた。記憶力の低下 ものおぼえの悪さ 約束の時間を間違える メモを取らないと仕事にならない疲れやすさ 仲間についていけない 長く働けない 頑張りがきかない だるい 疲れると 3~4 日動けない昔できていたことができない 怒りっぽく機嫌が悪い 寝不足が続くと発熱する(小児に多い)集中力、判断力、理解力の低下 話の飲み込みが悪く噛み合わない ミスが多い 面倒くさい新聞や本が読めない 段取りが悪い 不注意 やる気が出ない 学力低下 能力低下頭の回転が落ちた 宿題が終わらないコントロールできない眠気 倒れるように寝てしまう 学校から帰り玄関で寝てしまう昼寝をして気付くと夜になっている 居眠り運転 仕事中に寝てしまうので仕事をやめた第 2 次大戦後、ヒロシマ・ナガサキのヒバクシャにも同様の症状は非常に多く見られ、都築正男東大名誉教授は「慢性原子爆彈症の後障碍」と、肥田舜太郎医師は「原爆ぶらぶら病」と記載した。これらの症状はビキニのヒバクシャ、チェルノブイリのヒバクシャ、核産業のヒバクシャの多くをも悩ませ続けている。今回私はこの現象を新たに『新ヒバクシャ』の『能力減退症』と呼びたいと思う。さらに臨床医として日々の診療、治療で感じているのは、疾病が典型的な経過を取らないので診断が困難な症例、病状の悪化に伴うはずの身体所見(炎症所見など)や血液検査データの変化が乏しく判断を誤りやすい症例、治療に対する反応が悪い症例を少なからず経験することである。病原菌に対する防御力の低下 ちょっとした病気にかかりやすい身体の免疫力の低下、あるいは時間的な遅れ 感染に際して期待される白血球増多がみられず、あるいは遅れるために治療が効果を表すのに時間がかかる 生体の反応が間に合わなければ深部感染症に進行し予想外に急速に敗血症から死に至ることもあり得るのではないか傷害組織の治癒力の低下 小さなキズの治りが悪い 皮膚炎が治りにくい 蜂窩織炎が多いこれらを含めた、多面的「能力」の「減退」=『能力減退症』が事故後 3~4 年を経て急速に増えていることを感じ、危惧するのである。『能力減退症』の原因これらの困った症状が、東日本から西日本への移住、保養ではっきり改善することは多く、また東日本に戻ると悪化する体験を多くの『新ヒバクシャ』が持っている。『能力減退症』の原因が放射能被曝単独であるとの証明まではできないが、旧来のヒバクシャたちの経験した症状との強い類似性から考えると原因の中心に放射能被曝があることは間違いないであろう。また、1980 年台から強く認識されるようになった化学物質過敏症の症状の中にはこれらと非常に類似した記載があることから、『能力減退症』とは、一部化学物質過敏症的であるとも言えるし、放射能被曝によって身体の感受性が変化して化学物質過敏症の発症をも誘発したという可能性もあるだろう。例数は少ないが、MRI などの脳の画像診断を行った結果では、中枢神経にはっきりと認識できる病的変化は起きていないし、認知機能検査も正常範囲である。話題となりやすい甲状腺ホルモンレベルは、健常人の値とかわりなく変化は全く見られない。私は 2017 年 3 月頃より『能力減退症』を訴える患者さん約 100 名を中心に、脳下垂体-副腎皮質ホルモン検査を行った。具合は悪いが寝込むほどではなく、不便ながらも生活できているくらいの人たちの上記ホルモンレベルは、正常の下限周辺から低値であり、元気な人たち(正常中央値に近い)と比較して分布が明らかに低く偏ることが示された。この相対的脳下垂体-副腎皮質機能低下症というべきホルモン異常の状態が『能力減退症』の原因の大きな一つであるのは、後述の治療によって生活能力が実用的に大きく回復することからも確実である。『能力減退症』の治療今まで医学的にはっきりした病名のつかなかったこれらの症候は、したがってその治療に今までは積極的なものはなく、「ヒビの入った容器として大切に取扱う外ない(都築)」「無理な生活を避けしめるように指導する(都築)」というに留まっていた。「無理をせず、休息を十分取り、早寝する」といった指導は確かにある程度は有効であった。しかし『能力減退症』の症状は、2016 年頃(被曝後 5 年)から症例数は多く、程度は強くなっており、生活指導のみでは不充分で、就学、就労に差し支えるほどになってきた。相対的に不足している副腎皮質ホルモンは、経口的に補充投与して正常レベルに近づけることが可能なので、2017 年 4 月よりそのような治療を開始したところ、その約 70~80%が「能力」の回復を実感した。眠気が取れた 霧が晴れた感じ 昔のように働ける 元のように明るくなったと言われる若くなったと言われた 気分が上向きになった スムーズに理解できる 頭の回転が 30%から 80%に上がったできなかった宿題がすぐ終わる イライラしなくなった 不安なく運転できる 目のかすみが取れる等々相対的脳下垂体-副腎皮質機能低下症に対しては、注意深く不足ホルモンの補充をすることで『能力減退症』症状の改善が得られたが、しばらくの治療の後、減薬、休薬すると再び症状が悪化する例が多いことも事実で、副作用を起こさないように個々に内服量を調整しながら治療を継続している。『能力減退症』と明確に区別できない強い自律神経症状に悩まされている人もまた多いが、このような人は化学物質過敏症を併発している可能性(もともとあった過敏症が悪化していることも)も高く、化学物質を回避する指導が有効であることも多く経験している。ある種の漢方薬治療も症状改善に結びつくことが多く、ホルモン低下症例に対しても効果を示すことが多いようである。『新ヒバクシャ』の皆さんに2011 年以降東日本に住んでいた、あるいは今も住んでいる人たちは、自分自身を『新ヒバクシャ』としてしっかり認識し、体調の変化、疾病に対応していただきたい。「歳をとったから」などと安易に納得せず、前述の諸症状にあてはまる点はないか考えて欲しい。 チェルノブイリでは、ヒバク=老化と考える人も多い。私が最も心配するのは、感染に対する反応性の低下である。 医療機関で行った検査では大きな異常がなく、医師に「軽症あるいは異常なし」と言われたとしても、自覚的に体調が悪ければ、しつこくそれを訴えて欲しい。 『能力減退症』では身体の防衛反応が低下するため、検査データが異常を示しにくくなるので、本当は意外に重症かもしれないからである。医療者、とくに開業医の先生方に症状と診察所見と検査データが乖離している、診断がつかない、治療効果が思うように上がらないときには、『能力減退症』の可能性をも考えていただきたい。白血球数は、増多(抵抗力大)より減少(抵抗力小)が、むしろ病勢の悪化、重症化を示しているかもしれない。コルチゾール低下傾向の人が多いので、その補充が功を奏する可能性もある。当然のことと考えている自然治癒力が低下すると治療にも工夫が必要となる。チェルノブイリ原発事故前に 50 ヶ月ほどであった胃癌・肺癌患者の余命が、事故後 10 年で 2 ヶ月まで短縮したというウクライナの論文(京大原子炉実験所 今中助教編)があることも知ってほしい。

 再び『新ヒバクシャ』について
 この 2~3 年、眠気が強い 病気にかかりやすい 急に老けた 仕事が辛い 物忘れが激しい といった『能力減退症』症状の訴えが、西日本在住の人たちにも散見されるようになった。化学物質過敏症、電磁波過敏症の悪化も無視できない。アメリカからの旅行者が、子どもの症状を当院で訴えたこともある。低線量被曝は広く考えれば、全日本、全地球規模のものであり、もともと虚弱体質の人や障がい者、難病患者さんたちは、2011 年以降その影響を強く受けた印象がある。『新ヒバクシャ』には『能力減退症』以外にも注意すべき症状が起きることがある。免疫力は低下するのみでなく暴走することもあるが、自己免疫疾患の増加、アレルギーの悪化、更にはアナフィラキシー様発作の増加は気になる。むすびヒロシマ・ナガサキのヒバクシャ、ビキニのヒバクシャの医療に当たった都築正男東大名誉教授は、昭和 29 年「慢性原子爆彈症について」のおわりに「臨床醫學の立場からするならば(中略)慢性原子爆彈症の人々に何かの異狀を認めたならば、それが自覺的で苦惱であろうと、他覺的の症狀であろうと、對症的だけの處置だけでも之を施して善處するのが臨床醫學の責務ではあるまいか。學問的に未解決であるとの理由で拱手傍観することは避けたいものである。」とし「病者と共に苦しみ共に樂しむことを日常の仕事としていられる臨床醫家は、私の微意のあるところを充分に汲みとって下さると思う。」とむすんでいる。この論文に私は強く同意し、60 余年を経て新しい概念を提唱する。2018 年 2 月 28 日

【三田医師の告発】
 「★阿修羅♪ > 原発・フッ素51」の魑魅魍魎男氏の2019 年 3 月 09日付投稿「三田医院 岡山市医師会医学会 2011年フクシマ原発事故による放射能汚染 (三田茂院長・YouTube) 」。
 「三田医院 岡山市医師会医学会 2011年フクシマ原発事故による放射能汚染、東京から避難移住した一開業医が 東日本、首都圏、さらに岡山の健康被害を考える」 
 (三田茂・YouTube 2019/2/24)
 https://www.youtube.com/watch?v=xs_rWCbL4KI&feature=youtu.be&fbclid
=IwAR2o8XxAnL4fbRQmWM9fzg8uE6sNGUeWMAcM5CKODXatEt_4dZ3tFA-jaKM

 2011年東日本大地震により、福島県の東京電力原子力発電所群は原子炉の温度制御ができなくなり次々とメルトダウンし大爆発をおこした。大量の放射性物質が空中、水中に放出され、その8割は東方の海を、2割が東日本の土地を広く汚染したと考えられている。 原発から200km離れた首都圏は、3月14,15日の「プルーム」放射性雲と20,21日の降雨「フォールアウト」で大きく汚染され、放射線管理区域基準を上回る線量を示す「ホットスポット」が各地に出現した。 東京の開業医であった私は、甲状腺検査のみでなく、電離放射線検診に倣い血液一般検査、白血球分類検査の実施を呼びかけ、乳幼児から高齢者まで4000名以上に行ってきた。 検査を受けたのは主に首都圏の居住者で、北関東、東北居住者の数は少ない。 鼻出血、皮下出血斑、リンパ節腫脹、皮膚炎や喘息の悪化、視力低下、繰り返す下痢、口内炎、脱毛、血尿などの身体症状や、記憶力低下、易疲労性などの精神神経症状を訴える人達と、症状はないがヒバク影響を心配して当院を受診する人達がその対象である。 症状の頻度、程度は個人差がとても大きく、体質的に或いは知的に敏感な感受性の高い人達が飲食や生活の厳重な注意をしながら受診しているのであって母集団としては偏りがあることを踏まえたうえでの一考察である。  
○ 東日本、首都圏の放射能汚染の程度についてのデータを提示する。  
○ 現在まで強い変化として観察している小児の白血球データを提示する。       
  (好中球の減少、異型リンパ球の出現について)  
○ 生化学検査値と近年の疾患とくに感染症の流行に対する違和感について。 ヒロシマ・ナガサキのヒバクシャにおいて「慢性原子爆彈症の後障碍」として昭和20年代に研究された、社会問題としては「ぶらぶら病」として認識されたものと非常に類似した諸症状が2016年頃より目立ちはじめた。  
○ 「新ヒバクシャ」の「能力減退症」という概念の提唱。  
脳下垂体ホルモン、副腎皮質ホルモンレベルの低下傾向と治療について。 ヒバクは純粋な医療、医学の問題として今まで充分に検討、研究されてきたと言えない点で、また政治的配慮が入り込む点で古くからの公害問題と似ていて、我々医療者の苦手とする分野である。様々な体調不良が確実に改善することから移住先として一番人気の高い岡山で、諸先生方の理解と協力を得て、歴史的に今までは諦めるしかなかったヒバク関連症状を解明し治療する可能性を模索したい。

----(引用ここまで)-------------------------------

 三田医院の三田茂先生が、岡山市の医学会で発表されたものです。専門的ですが、素人の私たちにもわかりやすく解説されています。

 (関連情報)

 「『新ヒバクシャ』 に 『能力減退症』 が始まっている 三田医院 三田茂」 (taked 2018/3/3)
 http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/470.html

 「東京から岡山へ移住した一開業医の危機感 (三田茂・三田医院院長)」
 (拙稿 2018/3/3)
 http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/471.html






(私論.私見)