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この国の人達はもう何が起っても驚かなくなったのかも知れない。れんだいこの感性も鈍りがちになる。先に、「あきれた粛清劇……日共大物国会議員、筆坂秀世氏失脚の深層」で筆坂失脚事件の裏事情を知らされた。党のbSにして国会議員であった筆坂を「セクハラ事件」で突如失脚させられた背景に党内ジェラシーがあり、こっちの方が真相だというものだが波紋が無い。「JCPウオッチ」でも「ささなみ通信」でも「2チャンネル」でも話題にならないとすれば、それは日共へのあまりにも関心の無さ故か、政治意識全般が死んでいるのかのどちらかだろう。 次に、この掲示板で起ったことだが、戦後の部落解放運動のターニング・ポイントになった「オール・ロマンス事件」の胡散臭さの指摘も衝撃的だった。いわゆる朝田派の登竜していく契機となったこの事件の追及の仕方がかなり「身びいき」なものであったと云う。つまり、小説「特殊部落」が在日朝鮮人部落を描いていたのにそれを意図的に捻じ曲げ、同和部落を差別的に風刺していた小説として糾弾闘争に入ったのだと云う。目的が理に叶っておればどうでも良いだろうと云う言い分もあるだろうが、解せないことでもある。 次に、木村愛二先輩が教えてくれた「大杉栄と甘粕正彦を巡る不思議な因縁」も衝撃的だった。これに拠れば、仮説ではあるが大杉栄も佐野学も野坂参三も、大杉栄を廻って伊藤野枝と女の闘いを演じた神近市子も、初代満鉄総裁にしてゴリゴリの大東亜共栄圏構想者にして特高警察の生みの親・後藤内務大臣の息がかかっていたのだと云う。ちなみにこの系譜に後の読売新聞社主となる正力松太郎が居る。今にッ続くナベツネはその直系である。驚くまいことかわ。 これも衝撃的だ。大杉栄は関東大震災時のどさくさで東京麹町憲兵隊で虐殺されているが、これを指揮したのが憲兵大尉の甘粕正彦だとするのが通説である。ところが、「彼が真の下手人だったかどうかは大いに疑問」と云う。むしろ、甘粕大尉が何らかの事情で罪を背負って服役し、陸軍全体に対して貸しを作った。その貢献で、釈放されてから満州に渡った甘柏は、協和会の総務部長に就任することによって、新天地を築き上げる足場にした、と云う。「甘粕が殺人犯ではなかったとすると、歴史を書き換えなければなりませんね」ということになる。ちなみに、刑期の三年間を本当に刑務所の中にいたかも疑わしいと云う。いずれにせよ、この甘粕グループが、1931(昭和6).9.18日、柳条湖事件を引き起こし、ここから満州事変と云われる一連の経過が始まる。ろくでも無い奴はろくでもないことしかしないという実例だろうか。まだある。甘粕は1917年頃に最初の渡仏をして、フリーメーソン(大東会)に入会しているとも云う。 さて、極め付きはこうだ。小泉首相の履歴として、ロンドン留学が云われているが、その真相は国内での婦女暴行事件からの逃亡であった云々。「閣僚の息子で婦女暴行で捕まった男が、留学という名目でロンドンに来ており、余り勉強もしていない」との情報が小泉を指していると云う。これを確認しようとすると、「警察のガードが予想以上に固いために、非常に難渋している」とも云う。前首相・森の学生時代の破廉恥罪はスクープされたが小泉調査の壁は厚いということか。結論として、「こんな人物を首相にした責任を問い、狂っている日本の政治の姿を明らかにして、国民の審判を問わないのか不思議」、「その小泉が首相になって人気稼ぎに明け暮れ、ことによると新たな情報の隠蔽が始まって、日本は更なる亡国の混乱で呻吟する」とも云う。 あぁ驚くまいことかわ。 2003.9.30日 れんだいこ拝 |
この問題に応えるには、そもマルクス主義とは何ぞ、その特質は何ぞを明らかにせねばなりません。が、その考察は別のところに譲るということで割愛し、マルクス主義の白眉なところを集中的に論じ、その論理に惹かれてマルキストとして誕生していった経過を解析することと致します。これを明らかにすることが、自ずとマルクス主義者の優秀性ないし非優秀性を浮き彫りにすると思います。
以上を前置きとしていよいよ本題に入ります。マルクス主義の白眉なところはどこか。人はそれにどのように惹かれあるいは首肯しなかったのか。惹かれた側の特質は何か。能力と如何に関係していたかいなかったか。惹かれなかった側の特質は何か。能力と如何に関係していたかいなかったか。
マルクス主義の解説はれんだいこの「マルクス主義再考」に譲るとして、白眉中の白眉と思われる唯物弁証法の精査こそが中心的なテーマになるだろう。しかし、これを論ずるのも「マルクス主義再考」に譲る。むしろ、肝心なことは、既に百数十年の歴史を持つ唯物弁証法がさすがに古色化してきており、今やマルクス主義的に改変されねばならない状況にあって、それに向かわず教義墨守するしか能を見せ無いマルキストの能力は奈辺にあるや、ということであろう。
もっとも、問題は簡単ではない。唯物弁証法が古くなったとして改変を試みる連中の中には、それを単に批判するばかりでしかもんなりに恣意的に批判するばかりで、止揚したところの論を対置し得ていない単なる反マルキストばかりが目に付く。かようなご時世下ではマルクス主義教義の教条主義的墨守には一定の根拠があると云わねばならないだろう。この関係において、教義墨守するしか能を見せ無いマルキストの能力は奈辺にあるや、と問い掛けねば方手落ちというものであろう。
いうことであろう。良」なところは次のように考えられる。それは、支配当局の御用思想、恭順思想に抗して、革命勢力側の思想的武装ないしそのイデオロギーとして登場したことに求められる。この点は、単に事実認識の問題であり、そういう思想を戴くマルキストの頭の良し悪しを直接証明しないが、問題を曖昧漠然折衷的に設定しない作風を生み出す必然性がここにあると云える。
次に、近世の自然科学的諸発見、人類史、思想史に通暁し、それらから原理を汲み出し思想化したことに求められる。通常、唯物論的弁証法と云われるが、建築に例えれば大工道具に当たる。この点こそマルクス主義の白眉中の白眉であると思われ、これの秀逸性を証することが即ちそれを理解したマルキストのそれをも証することになると思われる。これの論考は「マルクス主義再考」で述べているのでそれに譲るとして、マルキストの優秀性はひとえにこの大工道具の優秀性にかかっていることは疑い無い。
、社会分析に用いてたいわゆる科学的手法
の史上初めてトータルに社会科学的世界観というものを構築したからでは無かったか。しかも、自然科学的諸法則を踏まえてそれを社会に適用し、しかも社会独特の質として階級闘争理論を生み出し、その見地から史的唯物論を展開し、未来社会の青写真まで創った、この構想力が気宇壮大であり且つ表見的に精緻であった。これに惹かれたのだと思われます。
これを理解し得る者は、頭が良い証明になると考えられます。なぜなら、人類史上非常に魅力的なマルクス主義の卓見的諸観点及びその体系を理解しえたのだから。ところが、問題はそうは単純ではない。当然のことながらマルクス主義も時代の制限を受けており、歴史の試練に晒される。その過程で種々の理論的綻びが生じてくる。その際に、マルクス主義の歴史的限界性を踏まえないマルクス主義者が頭がよい証明になるかどうか、という問題が発生する。
今、我々に問われている真の問いかけは、ここら辺りの解明に依存しているのではなかろうか。マルクス主義形成期においてその理論の限界性を見抜く者がいたとして、その者は優秀なのか、非優秀なのか。マルクス主義形成期においてその画期性に着目しこれを理解した者は優秀なのか。ポストマルクス主義形成期において、マルクス主義の画期性に着目し得る者は優秀なのか。マルクス主義の限界が立ち現われてきたときにマルクス主義者として自己形成する者は優秀なのか。これに決別する者がマルクス主義に代わる理論を持たぬまま立ち去るとしてそれが優秀なのか等々。かようにいろんな側面から問いかけが発生するように思われます。
しかして、元の問い「マルクス主義被れ、ひいては左派被れは優秀性を証明するか」。れんだいこは、イエスと応え、ノンとも反応したい。結論。如何なるマルキストであらんとするかによって、その質は決まる。
ご両人皆様にもちわぁ。いつか確認してみたい話になりつつありお尋ねしようと思います。
> > そもそも各国別の「発展段階」を定め、それから各国別の「党綱領」を導くというのはスターリン一国社会主義論の産物じゃないですか。
史的唯物論的「発展段階」説は、歴史考証による「真理」とかいうようなものではなく、ヘーゲル的な把握の仕方での概念ではなかったか。但し、ヘーゲルは、いわゆる西欧的神学の枠組みの中で世界史の流れを叙述しようとした。これに対しマルクスは、そういう前提を持たず虚心坦懐に歴史を概括していくと、社会変動が物質的な根拠として生産力に規定されており、時々の生産関係の矛盾の合理的解決という形で動いていることを発見した。その流れが「発展段階」説であり、一見歴史は偶然の積み重ねのように見えるが背後に貫く必然史としてそういう法則があるとみなした。
この構図はマルクス自身が言及しているところのものであり、スターリン主義がこの説そのものを捻じ曲げたとは思いません。で今や、マルクスのこの把握の仕方が問われているということのようですが、興味深い試論であることは動かしがたいと思っております。
補足すれば、スターリン主義とは、この「発展段階」説を自明の「真理」としての公式主義化へと論を推し進めた。しかしてそれは、歴史を貫くものとしての必然史的観点を押し付け過ぎると言うことになった。法則のようなもの=真理としてしまった。こうなると中世的思考への逆戻りであり、再度薄っぺらな歴史観へと逆行させてしまうことになった。
マルクスやエンゲルスの史的唯物論は、その後の歴史研究によりもっと肉付けされたり、あるいは論の中身の変更ができるようなしなやかな構造になっていたのではないでせうか。そこには科学的態度はあるけれども、「真理」などというものに煩わされるものはなかった、と考えます。
補足すれば、史的唯物論というのは、歴史を俯瞰すれば透けて見えてくることであって、この見えてくるものを純粋系で抽出し、その他のものを夾雑物として過小評価し排除するのは却って危険なのではなかろうか。歴史はそうは安上がりでは掴めない。
どういうことかというと、例えば明治維新の研究を史的唯物論の枠組みの中から見ようとするのは馬鹿げており、そうではなくていろんな角度から考証していけば、史的唯物論的な流れが透けて見えてくる、ということでよいのではないでせうか。この違いは、史的唯物論に馴染まない事象をもそれとして見るのか、安易に切り捨て勝ちになるのかという資料の採集態度に影響を及ぼします。
史的唯物論者の致命的な欠陥は、歴史のもう一つのベクトルである民族主義の流れを叙述できないところにあると思います。専ら経済分析に専念し、政治史の全てをそこの因果関係からしか捉えようとしない。どうやら違う、マクロで見ればそうかも知れないが、数百年単位(これも結構マクロですが)においては民族主義の系譜も今現在大きな役割を果たしている最中にあり、これは独自のベクトルとして捉えた方が良いように思われます。
> > そもそも各国別の「発展段階」を定め、それから各国別の「党綱領」を導くというのはスターリン一国社会主義論の産物じゃないですか。
これは難しい話ですね。普遍と特殊という関係で捉えるのもどこか無理があるようにも思うし、かといって一国社会主義論で運動を推し進めるのはナンセンスだとも思うから。こういう肝心なところでの理論的切開は少しも出来ていないのではないでせうか。
判明するにつれて、個別ごとにこれほど重要な法案を、それぞれが法案として欠陥丸出しのまま、目白押しで提出してきて、内閣の命運を賭けるとの決意表明も無く、そして有耶無耶のうちに見送りとなり、それで何も無かったかのように内閣が続いていくとしたら、こったら馬鹿な政治があるだろうか。手前の愚昧さの方がよりひどいのに総領事事件での大使の事なかれ主義を責めるとしたら、これは漫画ではないのか。
それはそうと『武力攻撃事態法案』の第二条(定義)イ(武力攻撃事態を終結させるために実施する次に掲げる措置)の(2)項は、次のような条文になっている。「(1)に掲げる自衛隊の行動及びアメリカ合衆国の軍隊が実施する日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約(以下「日米安保条約」という。)に従って武力攻撃を排除するために必要な行動が円滑かつ効果的に行われるために実施する物品、施設又は役務の提供その他の措置」。
これはあり得べからざる規定ではなかろうか。国会質疑するとするなら、ここが急所となるべきだろう。社共がこういうところを指摘しているのかどうか、一昔前なら断じて認めないところだが、小泉の土俵に乗って神学論争繰り広げている気がする。
どういう意味かというと、この規定は、「日米安保条約」を受けての「日米軍事条約」となっているという事の重大性である。友好同盟あるいは不可侵同盟ならいざ知らず国の基となる軍事防衛を、こうも高らかに特定国とのいぞんかんけ締結する国家なぞあり得るのだろうか。それはあまりにも国家の自律性ないしその国策を歪めるのではなかろうか。更に云えば、憲法9条規定下でのかような「軍事同盟」規定は有り得て良いことだろうか。
アメリカとの協調とは名ばかりのその指揮下で「武力攻撃事態」に対応する、というかそれしか出来ない「武力攻撃事態対応法案」なぞ有り得て良いのだろうか。中曽根―小泉―福田一派の骨の髄からの奴隷根性が垣間見えるが、戦後タカ派系列のこれが正体だろう。
馬鹿らしくて読む気もしないので、社共が問題にしているのかいないのかも分からないが、マスコミ情報からは問題にされていないように見える。しかしそれはあまりにも哀しい現実であり、その連中が総領事事件で治外法権思想を声高にするというのも馬鹿げ過ぎていよう。というか、中国には威圧的に対米的にはイエスマンという構図の丸出しか。でもって現地大使館は事なかれ主義という訳か。
自民党が小泉内閣をつぶすか、小泉内閣が自民党を潰すかの戦い
2002年1月6日付「しんぶん赤旗」から連載している日本共産党不破哲三議長へのインタビューをまとめてお伝えします。【写真】インタビューにこたえる不破議長(中央)と、質問する関口編集局長(右)、庄子編集局次長
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