日共のムネオハウス及び国策捜査加担事件考 国策逮捕考

 (最新見直し2006.5.15日)

Re:れんだいこのカンテラ時評その173 れんだいこ 2006/05/15
 【鈴木宗男著「闇権力執行人」考】

 (れんだいこのショートメッセージ)

 日共不破議長は、筆坂の著「日本共産党」での党中央の実態暴露に激怒し、小ネズミの常用した同じ文言を使ってガセネタ呼ばわりしたまま今日に至っている。れんだいこは不思議な能力があり、たまたまこの時期にツンドクしていた鈴木宗男著「闇権力執行人」を読んで驚かされた。

 不破が筆坂をガセネタ呼ばわりするのなら、不破及び日共党中央はその前に、「鈴木宗男衆議員国策訴追事件」の際のガセネタ情報に基づく追い落とし加担について弁明せねばならない、ということが判明した。

 不破及び日共党中央は、これに何らの弁明せぬままに筆坂の著「日本共産党」に対してガセネタ呼ばわりし続けていることになる。それは公党の責任者として許されることではない。彼らが自称するところの科学的社会主義の面子に於いて釈明せねばなるまい。この指摘の意味が分からない者に以下説明しておく。

 「鈴木宗男衆議員国策訴追事件」の際に、日共の佐々木議員はいわゆる「ムネオハウス」を造語しムネオ追求で名を挙げたことは記憶に新しい。続いて志位委員長が外務省機密文書を入手しムネオを追い込んでいったことも記憶に残っていよう。

 が、鈴木宗男著「闇権力の執行人」は、「佐々木議員のムネオハウス追求」も「志位委員長の外務省機密文書暴露」もガセネタによる不当な訴追であったことを明らかにしている。こうなると、日共党中央は、鈴木宗男の告発に対して責任ある弁明をするのが責務であり筋であろう。それを頬かむりしたまま筆坂告発に対してガセネタ呼ばわりしている不破及び日共党中央の嬌態を如何せんか。

 今や、日共党中央が、あらゆる意味で左翼党派の資質を持ち合わせない手合いで占められていることを見て取ることが出来よう。れんだいこが早くより指摘しているように、日共党中央の胡散臭さの原点からの検証が望まれている。ここに思いが至らない日共党中央批判は70年代のそれから何の前進を見せていないことになる。この提言に耳を傾けよ。

 日共のムネオハウス及び国策捜査加担事件考
 http://www.marino.ne.jp/~rendaico/nikkyonofuhaico_muneozikenco.htm

 2006.5.15日 れんだいこ拝

【鈴木宗男著「闇権力執行人」の日共告発考】
 鈴木宗男氏は、著書「闇権力の執行人」(講談社、2006.1.1日初版)の中で次のように記している。
 「メディアから袋叩きにあっていた3年前、一部の外務官僚は私を叩き潰すために革命政党である日本共産党と手を組むというレベルまでモラルが低下した。

 当時、外務省の情報操作は巧妙だった。最初は本物の内部文書で信用させ、最後に改竄文書を流して私が独断で北方領土の二島先行返還を進めたという誤解を与えた。平成13(2001)年3月のロシュコフ外務次官との7枚の会談記録の改竄問題だ。ここで外務省は、東郷和彦欧亜局長の発言など、30箇所以上を書き換えたり削除して、私の二元外交の証拠とした。そして、この改竄文書を流した先が共産党だったというわけだ。

 共産党の『鈴木宗男疑惑追及チーム』の責任者は筆坂秀世元政策委員長で、このチームに居た関係者から、外務省から共産党に渡った書類の一覧表と現物の資料の写しを見せてもらったことがある。外務省の『闇権力』は共産党の内部事情についてもよく調べていた。ムネオハウス追求で名を挙げた佐々木憲昭氏と志位和夫委員長の巧妙争いを利用して、改竄文書は志位委員長に届けられた。

 この改竄文書を基に志位氏は国会質問を行った。結果から見るならば、共産党は外務省の謀略に乗せられて大恥をかいた。外務省内の内部告発者を利用しているつもりだった共産党が、実は内部告発を装う外務省の『闇権力』に利用されていたのである。ちなみに、筆坂氏はセクハラ問題で失脚し、平成17(2005)年7月に共産党を離党している。そのおかげで私のところにも興味深い情報が入ってくるようになった

 外務省のモラル低下は著しい。自浄能力を発揮するつもりなら、今からでも遅くない。共産党を利用した幹部を処分すべきだ。外務省は共産党に秘密文書を流した職員を既に特定しているはずだ、後は決断するだけだろう。外務官僚の自己保身の為に革命政党に情報が漏れるという事態は、明らかに国益を毀損している。この点についても、私自身がこれから事実関係を明確にしていきたいと思っている」(「闇権力の執行人85P」)。
 「それよりも問題なのは、外務省の一部のグループが共産党に内部資料をリークしていたという事実だ。ムネオハウスの件に就いては、共産党の佐々木憲昭衆議院議員が、国会でパネルを使って質問した場面がテレビ中継されたので、ご記憶の読者も多いだろう。しかし、この一件はとても手の込んだ『謀略』だった。この時共産党に漏れた文書を起案したのは外務省の渡邉正人ロシア課長だった。(中略)日本共産党で鈴木宗男疑惑に関する情報を集めたのは筆坂秀世参議院議員をヘッドとするチームだった。セクハラ疑惑で筆坂氏が共産党を離れた後、共産党関係者が私に接触を求め、当時の外務省と共産党の間にどのような関係があったのかを詳しく証言してくれた。

 外務省から共産党に流された文書の一覧表とコピーも私のところにある。ここから浮かび上がった構図は、日本政府の一機関である外務省のキャリア官僚が革命政党である共産党と手を握ったということだ。しかし、外務官僚はより狡猾だった。共産党内部の手柄争いを利用して、最後に改竄文書を志位和夫共産党委員長につかませた。共産党は大恥をかかされたわけだ。そして、共産党を利用した外務官僚は順調に出世街道を歩んでいる」(「闇権力の執行人130P」)。
 「私の事務所は談合の舞台に利用されただけなのだ。ところが、共産党の佐々木憲昭議員は平成14(2002)年2月20日の参考人質疑で、『あなたは最初から渡辺建設に仕事を取らせようと考えていたでしょう』などと発言していたが、北方四島の人道支援事業の歴史的経緯や、その時に交わされた外務省と根室市の約束を知らなかったのだ。不勉強も甚だしい」(「闇権力の執行人292P」)。
 「問題の情報とは、平成13(2001)年3月5日に東京で行われた私とロシュコフ・ロシア外務次官との会談記録である。この時私は自民党総務局長で、他に東郷和彦欧州局長とパノフ駐日大使も同席した。この文書は3月18日に共産党の志位和夫委員長のもとに匿名で郵送されたもので、私への国策捜査の一環として背任容疑で逮捕された外務省国際情報局主任分析官の佐藤優・氏の保管書類の中から入手した、という添え書きが附されていた。しかし、佐藤優・氏はこのような文書を保管していた事実はないと明言している」(「闇権力の執行人322P」)。
 「共産党に資料が郵送されたのは事実の一部に過ぎない。しかし、郵送するということも含めて共産党と外務省関係者は事前に打ち合わせていたはずだ。これを情報の世界では『カバーストーリー』(偽装工作)という。『カバー』の裏には本当の話があるものだ。(中略)共産党は外務省内に張り巡らしたネットワークを活用して、共産党が入手した文書の真贋を確認したはずだ。志位和夫共産党委員長はこの文書を元にして、私が北方領土の二島先行返還交渉をロシア側と密かに進めていたと国会で追及した。ところが、この文書は改竄されたものだったことが後に明らかになった。共産党が公表した資料は、本物の外交機密文書を10箇所以上改竄することによって、私の『二元外交』を強調するものになっていたのである。志位委員長は外務省によって大恥をかかされたことになる。(中略)この改竄文書の原本、つまり本物の文書は外務省のロシア課に保管されており、A4判8枚の資料で構成されている。ところが、共産党が手に入れたのはA4判78枚だった。文章の改竄や削除を経て1枚減ったということになる。(中略)ちなみに、共産党は文書の改竄が発覚した後も『調査中』の一点張りで明確な説明を避け、この件についてかって自身のホームページで詳しく書いていた佐々木憲昭議員も、いつの間にかその箇所を削除している。これは、共産党の公党としての姿勢が問われる行為と云えるだろう。」(「闇権力の執行人322P」)。
 「共産党は革命政党である。しかし、国会で活動する際には公党としての良識に基づいた行動が求められる。外務省から改竄文書をつかまされ、事実と異なる情報を提供したことに対する説明責任が共産党にある。しかし、共産党はこの責任を果たしていない」(「闇権力の執行人329P」)。

(私論.私見) 鈴木宗男著「闇権力執行人」の日共告発考

 鈴木宗男は、上述のように日共党中央のイカガワシイ対応を告発している。れんだいこ史観によれば、日共党中央の国策捜査加担振りは、ムネオ事件よりもはるか昔のロッキード事件に於いてこそ最も濃厚に認められる。従って、ここより説き起こさない日共党中央の国策捜査加担批判は舌鋒を鈍らせる。

 それはともかく、鈴木宗男の日共党中央批判は未だ視点がぬる過ぎる。日共を革命政党呼ばわりすることで、その革命政党に外務省高官が改竄機密資料を流したことに義憤しているが、事態をそう捉えるべきだろうか。れんだいこは、当局奥の院と日共党中央が平素より気脈を通じており、ここ一番の際に伝家の宝刀が発動された事件として捉える。日共を革命政党呼ばわりすることは実態に合致していない。鈴木宗男氏は実際にはそのことを知りつつわざとそう記している可能性もあるのでこれ以上述べないが、我々は、そう読み取るべきである。

 こたびの鈴木宗男の日共党中央対応告発は、委員長の志位自身が手を染めていることで、志位はその責任を免れない。にも拘わらず頬かむりし続けており、あろうことか筆坂をガセネタ呼ばわりし続けているという変態下にある。我々は、こういう日共及びその党中央に対して如何なる鉄槌を下すべきか。肝心のここに至ると及び腰になる。

 しかし、れんだいこは述べておく。こういう変態党中央により日本左派運動の信頼と信用が毀損せしめられ、今日のような惨憺たる状況を迎えているのではなかろうか。そういう意味で、現下党中央の変態性問題は看過し難い。筆坂が告発したように宮顕ー不破ー志位ラインの党中央私物化は目に余るものがあり、一刻も早く断乎として一掃せねばならない。間違っても、不破を現代のマルクスなどと提灯する勿れ。

 2006.5.15日 れんだいこ拝






(私論.私見)