4412333 れんだいこ見解

「ここまで行き着いた不破綱領」 れんだいこ 2003/06/23
 日共の党綱領の前面書き換え改定作業が始まっているようだ。案文が公開されたのでこれにコメントつけてみる。最初に云っておかねばならぬことは、この作業の私物化ぶりだろう。一体、党の憲法とも云うべき綱領作成に公正な検討委員会を設けたのだろうか。ひょっとして不破単独ないしは取り巻き私党グループにより策定されたのではなかろうか。とすれば、「61年綱領」策定過程よりもなお劣ることになろう。

 これにつき、2003.6.24日付け赤旗は、記者会見の席上「いつごろから改定案の議論をはじめたのか」の質問に対し、「不破氏は今年にはいって常任幹部会のなかに小委員会をつくり、常幹会議で議論をしてきたことを紹介」とある。それならそれで、「常任幹部会の中の小委員会設置」自体隠れてすることではなかろうに。党大会で委員会決議して検討に入るというのが筋ではないのか。口で民主主義を云いながら、不破式民主主義とは何の事は無い幹部の私物化民主主義でしかない代物であることが判明したということだろう。
(この稿追加)

 一応これを「不破綱領」と名づけ以下具体的に検討することにする。まず総評すれば、いかにも不破の手になる「ピーマン綱領」であることよ、と断定したい。これはグーなネイミングかも知れない。総花的に耳辺りの良いことを書き付けているが、具体的なプログラムとなるとロードマップを持たず、先へ先へ伸ばそうとしており、国会で多数派になった時とか将来の国民の判断に任せるとか逃げている。こうしておけば党中央の責任は永遠に問われない。

 しかし、今の党員にはこれが似合いなのかも知れない。早くもお追従が始まっており、6.23日の赤旗によれば、「活発に討論」が為されており、「綱領改定案で得た、驚き、喜び、感動を力に全党の討論を巻き起こして政権担う党をつくりたい」、「全党の新しい活力になるとともに、日本国民に希望を与えるものともなる」、「わかりやすい。未来への展望が見えた」、「混迷した社会のなか、世界観、人間観の確立が求められるが、その解答がしめされた」、「超感動した。綱領改定の討論に加われることを誇りに思う」などの賛辞意見が次々と出されていると云う。

 申し訳ないが、れんだいこの評価は全然異なる。まず党史の記述を見るのに、ご都合主義とすり替えと詐術と詭弁と居直りで塗り固められていることが分かる。いちいち具体的に述べると限が無いので例証は割愛する。

 次に、現状分析を見るのに、宮顕式従属規定を引きずり、アメ帝論を出したり引っ込めたり、要するに本音として何が云いたいのかさっぱり分からない。つまり、折衷玉虫色で下げては上げる二股規定に終始している。こういうヌルヌル規定では、党員は自分の頭で考えることが出来ず、常に党中央の意向を仰がねば判断が出来なくなるだろう。

 しかしこの従属規定だけはどうしても譲れぬ線らしい。よほど都合がよいのだろう。あるいは過去の言説と齟齬し過ぎて日帝従属論へ転換できぬようだ。

 締めくくりの今後の展望についても、社会主義理念についておざなりに描いてみせるだけで彼岸の更に彼岸へ追いやりお蔵入りさせている。それもそのはずで体制内修正主義運動こそを今後の指針とすると云う風に手かせ足かせしている。かっての民社党イデオロギー以下の右翼社民運動へと誘っている。

 耳タコの民主連合政府構想が相変わらず提起されている。よほど受けが良いのだろう。しかし期限も無く、いわば云ってみただけに後退している。その内容もつぶさに見ればひどいものもある。

 これを今後の党綱領にするらしいが、ほんにいっそのこと一言一句変えずに満場一致すれば良いのに。れんだいこは「ここまで行き着いた不破綱領」として歴史博物館の標本にして飾っておこうと思う。




(私論.私見)