4473−2 宮顕・不破指導部による規約改定の経過と反動性考

 戦後の日本共産党の規約がいつ頃どういう内容で作られたのかがそもそもはっきりしない。おかしなことだが、その後の改定史も解明されていない。以下、れんだいこの分かる範囲内で書き留めておくことにする。


 【規約改定のお品書き】(整理思案中)

1、
統制委員会と監査委員会が党大会選出から中央委員会による任命になった。
(見解)これは重大な改悪で、中央委員会の活動も監査、検査しなくてはならないので、当然党大会選出でなくてはなりません。
2、中央委員、准中央委員の評議権、決議権、代議員権の恣意化。
(見解)党内反対派に対する締め出し策として編み出された。
3、党内反対派としての中央委員の発言の封じ込め。
4、議長の規約上の地位の不明確化と権限乱用。その一例としての「議長の冒頭発言」。幹部会委員長と中央委員会議長の役割分担が不明。

5、中央委員会総会の開催方法、年回数規定の【三分の一以上の要求】。同様に中央委員会幹部会、常任幹部会。
6、中央委員が規律委員を任命する規定。中央委員会の活動を審査する権限がない。党大会による形式的な追認を除いて、中央委員会の活動を審査する機関がないのが現状である。


返信 「規約の研究」について 飯田橋学生 2002/05/18 09:10
不破指導部による新規約の反動性は「さざ波通信」で指摘されていましたので、ちょっと細かい点のみ追加します。あわせて「れんだいこ規約」についても。

まず、統制委員会と監査委員会が党大会選出から中央委員会による任命になったのは、宮本体制確立の過程でなされた重大な改悪です。中央委員会の活動も監査、検査しなくてはならないので、当然党大会選出でなくてはなりません。

また、現在の不破規約では、「代議員に選ばれていない中央委員、准中央委員は評議権をもつが、決議権をもたない。」となっていますが、これは宮本時代からそうだったように思います。そもそも中央委員ならば、次期党大会の代議員には無条件で選出されるべきでしょう。袴田の場合には評議権すら保障されなかった。

宮顕が欠席した20回大会から、規約にもない「議長の冒頭発言」が廃止されたが、このことについて何らかの見解を示すべきではないか。規約では、中央委員会議長は中央委員会総会で選出され、必ずしも幹部会に属すとはされていないので、中央委員会総会において幹部会報告とは別に発言を行なうのには一定の合理性はあるが、党大会に対して個人名で特別の発言を行う根拠はない。中央委員会議長は党大会で直接選出されるわけではないので、中央委員会報告と別の発言を行なう根拠はない。

また、党大会にたいする中央委員会報告についてだが、「中央委員会多数派に同意しない中央委員は、党大会にたいしてカウンター報告を行うことができる」というのは当然のことだが明記すべき。袴田は当然党大会に出席して少数派の中央委員会報告を行なうべきだった。

「第二十二条 中央委員会総会は、一年に二回以上ひらく。」
これは、おそらく半年ごとに行なうという趣旨だろうが、どうしてこういう表現になっているのか。仮に1月と2月に総会を行ない、その年はそれでおしまいということもありえる。

「中央委員の三分の一以上の要求があったときは中央委員会総会をひらかなければならない。」
三分の一とはあまりに多すぎる。それに、現在の体制では、中央委員が総会開催要求署名を集めたりしたら「分派」と判定されるので、この規定は無意味ではないか。
中央委員は党大会から選出され、全党から信任を受けているわけであるから、一人でも総会を召集できるとするのが当然ではないか。

「第二十三条 中央委員会は、中央委員会幹部会委員と幹部会委員長、幹部会副委員長若干名、書記局長を選出する。また、中央委員会議長を選出することができる。」
中央委員会議長の役割がぜんぜん規定されていない。野坂時代には、議長は幹部会に属さない名目的役職であって、実際の最高責任者は幹部会委員長という点が明確だった。しかし、宮顕が中央委員会議長と幹部会委員、常任幹部会委員を兼任するようになって、幹部会委員長と中央委員会議長の役割分担が不明となった。現在も不破議長は常幹であるが、志位委員長とどのように役割分担されているのか外部からは不明である。

「第二十四条 中央委員会幹部会は、中央委員会総会からつぎの中央委員会総会までのあいだ中央委員会の職務をおこなう。」
幹部会の開催間隔が規定されていないが、中央委員会総会と同じように形骸化しているのではないか。

「幹部会は常任幹部会を選出する。常任幹部会は、幹部会の職務を日常的に遂行する。」
実際には常任幹部会がすべてを決定していて、幹部会も御飾りである。この矛盾をどうするのか。

「第二十六条 中央委員会は、規律委員を任命する。規律委員会は、つぎのことをおこなう。
(一) 党員の規律違反について調査し、審査する。
 (二) 除名その他の処分についての各級党機関の決定にたいする党員の訴えを審査する。」

中央委員会の活動を審査する権限がない。党大会による形式的な追認を除いて、中央委員会の活動を審査する機関がないのが現状である。

「第四十一条 支部総会(党会議)からつぎの支部総会(党会議)までの指導機関は、支部委員会である。支部委員会は支部長を選出する。」
基礎組織に指導機関を置くのは不適切である。

「第四十六条 党費は、実収入の一パーセントとする。」
専従は、党から給料をもらっているのだから党費を払う意味はない。
また議員などの党費は別に規定すべき。


返信 Re:「規約の研究」について れんだいこ メール URL 2002/05/18 12:18
 飯田橋学生さん皆さんちわぁ。規約のコーナーは少し手抜きしたままになっております。そろそろ見直しする頃かな。『宮顕・不破指導部による規約改正の経過と反動性』は、逐一確認しておかないといけないですね。宮地さんがやってくれたら助かりますが、既にどこかでやられてますでせうか。

 思うに、自党の規約をどんどん反動的に改悪しておいて憲法守れとはよく云うわということですよね。この連中のやり方考えると脳が悪くなります。徳球時代には堂々と対案が出されておるようで、党中央の方針に対しても、党中央の方から充分討議してくれと下からの積み上げを促しております。代議員の缶詰とか全員一致制なぞは宮顕時代以来の産物でせう。

 要するに、小心姑息卑怯者が多用する統制手法ですね。これに騙しとはぐらかしが加わるのかな。こんなのに唯々諾々していること自体左派失格ではないでせうか。これでは愛想尽かした部分からどんどん右派系になるのも無理ないな。宮顕・不破の本音は、どうだ恐れ入ったかと党内党外問わず右派系化させるのが狙いのようにも見えますね。




(私論.私見)