4474 プロレタリア独裁考

 マルクスの規定
  マルクスは、「ワイでマイヤー宛の手紙」(1852.3.5日付け)の中で次のように述べている。「階級の存在、階級間の闘争、階級闘争の問題を発見したのはマルクスであると、私の手柄にしようとしている人が多いけれども、それは間違いである。階級の問題や階級闘争の問題は既に私以前に、ブルジョア歴史学者がいろんなところで述べているから、決して私の手柄ではない。しかし、強いて私の手柄といってよいものがあるとすれば、それは次の三点である。すなわち、第一は、階級の存在は、生産の一定の歴史的発展諸段階とのみ結びついているということ、第二は、階級闘争というものは、必然的にプロレタリアート独裁に導かれるということ、第三は、プロレタリアート独裁というものは、階級をなくして無階級社会に至る、一つの過渡期を為すに過ぎないこと、である」(P)。


 レーニンの規定
  レーニンは、「国家と革命」の中で次のように述べている。「階級闘争を承認するに過ぎない者は、まだマルクス主義者ではない。そういう人はブルジョア的な思考とブルジョア的な政治との枠をまだ出ていないことも有り得る。マルクス主義を階級闘争の学説に限ることは、マルクス主義を切り縮め、歪曲し、それをブルジョアジーにも受け入れられるものに引き下げることを意味する。階級闘争の承認をプロレタリアートの独裁の承認に拡張する人だけが、マルクス主義者である。この点に、マルクス主義者と月並みな小ブルジョアとの最も深刻な相違がある。この試金石で、マルクス主義を本当に理解しているかどうかを試さなければならない」(レーニン全集第25巻444P)。

  レーニンは、「プロレタリア革命と背教者カウッキーー」の中で次のように述べている。「独裁は、直接に暴力に立脚し、どんな法律にも拘束されない権力である。プロレタリアートの革命的独裁は、ブルジョアジーに対するプロレタリアートの暴力によって闘い取られ、維持される権力であり、どんな法律にも拘束されない権力である」(レーニン全集第28巻249P)、「独裁の欠くことのできない標識、独裁の必須の条件は、階級としての搾取者を暴力的に抑圧することであり、従って、この階級に対して『純粋民主主義』を、すなわち、平等と自由を破壊することである」(レーニン全集第28巻271P)。


 1970年の第11回党大会で、綱領、規約に表れている翻訳上の用語も含めて科学的社会主義の諸問題などを自主的、創造的に研究するということが決定され、1971年7月の第5回中総でプロレタリアート独裁の独裁表現は科学的社会主義の見地から適切な翻訳用語ではないことが確認され、1973年11月の第12回党大会で、プロレタリアート独裁を執権に訂正し、1976年7月の第13回党大会で、プロレタリアート執権という用語そのものを削除した。単に「労働者階級の権力」という表現で充分とした。


毛沢東「鉄砲から政権が生まれる」規定。





(私論.私見)