ダイエー買収問題考

 遂に来た。戦後小売業を牽引してきたダイエーが外資の手に落ちようとしている。それは偶然かシナリオ通りか。れんだいこは、米の自給率問題よりももっと深刻な「生活密着型消費市場」における外資参入であり、「もう一つの主権陥落」と見る。それはとても危険な道である。あぁだがしかし、アーミテージ組内小泉組(小泉組長、竹中代貸、川口若頭)の売国エージェント派により強権的に押し進められようとしている。この愚挙がいともたやすく実現するのだろうか。

 れんだいこは思う。産業はその効能により軍需産業と平和産業に二大分類化できるのではないのか。戦後日本の歩みは、軍需産業を極力抑制し、その代わりに公共事業に取り組み、その福利をもって平和産業を隆盛化させてきた。我が国の小売業における流通革新、特にスーパーマーケットのそれは戦後型平和産業の象徴的粋、花形であった。ダイエーの総帥中内功はその機関車的指導で業界の旗手足りえてきた。

 それはまさに戦後憲法の織り成した戦後民主主義秩序の賜物でもあった。この政策で何の咎めがないのに、政府自民党タカ派族が頻りに政策転換を策動し続けてきた。1980年代初頭の中曽根政権の登場がその画期を為した。その背景には軍事・防衛と原子力発電の二大利権があり、それを押し付ける米英ユ国際資本に呼応して族議員が蠢き跳梁跋扈し始めた。

 中内功の積極経営は、時代のこの質的転換に即応できなかった。過去幾度も難局に遭遇したが、景気循環的に襲ってくるインフレの波で救済された。しかし、バブル崩壊以降の無策、それは政策不況とでも云えるものであろうが、その長期景気後退により長年の積極経営策が裏目に出、遂に中内は譴責辞任を余儀なくされた。そのダイエーに垂涎しているのが外資であることははっきりしている。その外資の意向に沿って官邸が動いていることもはっきりしている。

 以上のスケッチから云えることは次のことである。如何せん。平和産業企業は、政治の反動化に対して闘う術を持っていない。政策反映圧力団体として自己を形成する能力をも持ち合わせていない。徒に時局に合わし、我だけが生き延びることだけにキュウキュウしており、結果翻弄されている。それは、政治の重要性に背を向けてきた自家撞着の姿でもあろう。

 本来であれば、主権国家としての政治の見せ所であるが、角栄時代ならいざ知らず今や我が日本の官邸は諸外国のそれと同様に米英ユ国際資本に乗っ取られており、故に逆のことばかりしている。外資導入花盛りで、民族企業が外資の手に落ちるたびに官邸はそれを構造改革が進んでいる証拠として欣喜雀躍している。この痴態、不幸、不毛、貧困にどう立ち向かうのか。我々には、僅かばかりの効能しか持たない選挙権行使しか道が無いのか。時の氏神信仰しか残されていないのか。

 絶望はれんだいこの性に合わない。ここでもそうだ。「敵を知り己を知り」権謀術数戦に勝利せねばならない。民族的利益の擁護と国際主義のすり合わせに叡智を発揮せねばならない。売国奴どもの策動、連中のシナリオ策動に鉄槌を下さねばならない。何を為すべきか、為しえることは何か、これを編み出さねばならない。当面れんだいこの為しえることは、この暴挙を推進した連中をさらけ出し、本サイトに刻んでおくことか。

 ともかくダイエー頑張れ。今、ダイエーには自力更生の道のみが残されている。

 2004.8.19日 れんだいこ拝


 (これもまだ見せるほどのできでは全くないが公開する。このサイトを見て参考になりそうな文章を見つけている方はどんどんお教えください。れんだいこ流に纏めて参考資料を作り提供したいと思います。もっとも気の向くままにぼちぼちさせてください)

目次

戦後小売流通業史概略
戦後小売流通業の歴史的意義
中内功の悲劇、ダイエー苦境の真因考
ダイエー乗っ取り史その1、経営「再建」の動き
ダイエー乗っ取り史その2、ウォルマート名乗り以降の動き
ダイエー乗っ取り考
ダイエーの業績実態考
ナベツネのダイエー球団消滅策動考
ナベツネ(渡辺恒雄)考
プロ野球選手会ストライキ考
プロ野球機構人物相関図
日本国家の国際資本(外資)への譲渡策動考
インターネットサイト
参考文献
情報ストック




(私論.私見)