法輪功(李洪志)考

 

 法輪功とは、1990年代初頭に中国で起こった宗教的思想的活動及びその団体のことである。「法輪功」とは中国語で「法の輪が回る」ことを意味し、「法輪大法」とも呼ばれている。法輪功は動作と瞑想を通した、健康と体力、道徳観念、精神の浄化を得るための技術を教えている。法輪功は世界中に何百万人もの学習者がいるという。

 法輪功学習者によると、この活動は真、善、忍という世界共通の美徳を促進するもので、これは文化、国、民族などの違いを越えるものだという。法輪功学習者は、人々にこの法輪功を伝えて、人々を高い次元へ導き、精神的な悟りへ到達できるよう促そうと努めている。

 法輪功の創設者は李 洪志氏という人物である。李氏は気功師であり、中国の伝統的な肉体鍛錬・精神鍛錬の指導者である。李氏は様々な鍛錬方法を伝統の継承者たちから学び、法輪功を編み出した。またこの功法は仏教、儒教、道教の哲学を包括している。

 1992年、李氏は法輪功を少数の人々に紹介した。それはすぐに一つの大きな運動として成長し、中国全土に普及した。1994年、李氏は法輪功の主要テキストである『転法輪』を完成させた。この本は法輪功の基本的な原理を説明するほか、宇宙の進化、宇宙の時空の真相、そして宇宙の謎についても述べている。

 法輪功学習者は野外で練習をし、「気」といわれる霊的なエネルギーを、利用し制御することによって健康増進をはかる。 彼らは李 洪志氏の教えが書かれた『転法輪』やその他の書籍、またビデオやテープ、さらにインターネットに掲載されている講義などを指針としている。いくつかのサイトでは、李氏は学習者たちの下腹部に、彼らに霊的なエネルギーと威力を注ぐ「霊的な旋転する輪」を植え付けるといっている。

 1996年、法輪功の講義を行うため、李氏は中国を離れてヨーロッパやアジア、オーストラリアへと向かった。1998年には、後に法輪功の活動拠点となるニューヨークへと移住した。

 法輪功の学習者たちは、法輪功は宗教やカルトではなく、いかなる政治性もないと言う。彼らは、法輪功を信じる者は、物財、家庭、仕事などを放棄するよう要求されることはないと言う。目標は、徐々に利己的な欲望だけを削ぎ落とすことにあるそうだ。しかしながら中国政府は、法輪功を政府に対する脅威だと主張している。

 1996年、中国政府は法輪功の法的立場を剥奪し、書籍などの出版を禁止した。中国の法輪功学習者たちは、以降、警察からのいやがらせに悩まされていると語った。1999年4月25日、10,000人ほどの学習者たちは、北京にある中央政府中枢部の住む区域前で1日間の平和的なデモをおこなった。これに対して政府は、1999年7月22日、法輪功の全面禁止を決定した。さらに、中国政府は「迷信的で悪辣な誤謬を広めた」として、李 洪志氏の国際手配を要請した。しかし要請はアメリカ政府および国際政治警察機構から無視されている。

 ワールド・ブック・百科事典(2002年)より
○大紀元新聞社の「九評(中国共産党についての九つの論評)」。(1)中共は、一般に共産主義は、邪霊であって、それ自体には何の生命力もない。常に何ものかに取り憑き、何ものかに寄生して、その宿主の生命力、宿主の精力、精華を食いつくす。中共は、中国に取り憑き、中国の国土とその十億の人民の生命力を食いつくしつつある。そこで邪霊としての彼ら中共は、新しい宿主を探して、それに取り憑かなければならない。
 李洪志の履歴は次の通り。大学教育は受けて居ない。彼は、幼年時代から、何人もの師によって教育されたが、これらの「師」は、佛家であり、道家であり、気功の師、であったと言う。2003.7.14日号の「ニュー・ステーツマン」誌は、「現代世界の十二人の大思想家たち」と言う記事の中で、現代世界の十二人の大思想家の中に、東アジアから唯一人、李洪志の名前が挙げている。他方、「李洪志は、危険な山師、原始的なインチキ、道教、仏教カルト」との批判的見解が為されている。


 天安門事件の直後、ベルリンの壁が崩壊し、次いでソ連共産帝国が瓦解した。まさにこの絶妙なタイミングで、李洪志の法輪功が登場する。李洪志はこれを「出山」(山を出る)、として居る。李洪志の法輪功は、一九九二年活動を始めると、そのあと、一九九九年七月、江沢民中共政権によって非合法化されるまでの七年間のうちに、無から一億人にその弟子が増えたと言う。


大紀元社説シリーズ「共産党についての九つの論評」。その第五節に曰く。

  「江沢民は1999年(7月)、法輪功弾圧の当初、「三ヶ月」で法輪功問題に決着をつけると企んでいた。しかし、中国共産党は、法輪功の力を過小評価しすぎて、伝統および信仰の力を見くびったようだ」
  
  「……5年の歳月が過ぎ去った。法輪功は依然として法輪功であり、そして世界中でさらに広汎に伝播されるようになった。江沢民および中国共産党は却って今回の善悪の勝負の中で大敗し、そしてそれ自身の下劣な、残酷なそして邪悪な本性を残らず暴露した」 
 ○李洪志は、我々は、政権には興味はない。我々は、政権には一切関与しない。我々の関心は、中華民族の精神と道徳を向上させることである、とくり返し述べて居る。

 ○2005.5.22日、李洪志氏が、カナダのトロント大学大ホールで、外国人が中国に対して投資する原因、脱党ブーム、中共が法輪功を迫害する策略および中共時代における中国社会の不安要素などの諸問題について講演した。興味深いところを確認する。中国だけでなく世界中で起きている最近の脱党ブームと法輪功に対する迫害についても言及し、次のように述べた。
 ますます多くの人々が、法輪功が既に共産党から弾圧されるだけの受動的な立場から気勢を巻き返しており、法輪功の立場がよくなることを予見し、こぞって法輪功を支持する側に立つようになった。

  中共が没落していく勢いは既に人々の目に明らかとなり、彼らは中共と一緒に破滅への道を辿らないよう、慎重に行動している。また、たくさんの共産党党員も中共の邪悪さを認識するようになり、こぞって脱党するのを見て、中共一味は戦々恐々としている。

  法輪功に対する迫害と、これまでに中共が行ってきた歴史上の迫害が大きく異なる点は、これまでの迫害がすべて公開されているのに対し、法輪功迫害は裏でひそかに行われているところである。1999年7月の迫害当初、中共は天をも崩す勢いで法輪功学習者を撲滅しようとしていたが、それも失敗に終わった。

  これまで数々の迫害を行い、姑息な手段を利用してきた中共は、弾圧を公開することで逆に民衆が弾圧される側を応援し、政府  に反抗することを知っている。そのため、法輪功に対する迫害は、密かに行うという戦略に変えられたのである。表面上は平和的に見えるが、実際、迫害は常に行われている。
 さらに、同氏は、中共一味を戦々恐々とさせる脱党ブームが中国社会の動乱につながるかどうかについて、次のように述べた。
  神が必ず中共を滅ぼそうとしているのである。これまで神はいかなる民族および個人に対するコントロールを緩めたことは一度もない。かの巨大な共産党陣営も、神がそれを解体しようとしてから数ヶ月も経たないうちに崩壊したのである。神が、社会秩序が乱れないようにコントロールしている限り、社会が乱れることはない。た。

  (トロント=記者・方涵) [中国語版又は英語版]:http://epochtimes.com/gb/5/5/23/n930674.htm





(私論.私見)


法輪功との戦いで、江沢民は大敗した、との「九評共産党」(大紀元)の公言