四文字熟語集4(ナ~ハ行)

 (最新見直し2011.4.30日)

内柔外剛

ナイジュウガイゴウ 内心は弱々しいのに外見は強そうに見えること。本当は気が弱いのに外に現れた態度だけ強そうに見せること。
内助の功

内憂外患

ナイユウガイカン 国内の心配事と、外国からしかけられるわずらわしい事態。また、個人における内外の心配事もいう。国内の心配事と外国からうける心配事。「憂」も「患」もともに、心配事、心を痛める意。
難行苦行 ナンギョウクギョウ 辛く苦しい修行。転じて、非常な困難の中で苦労をすること。

難攻不落

ナンコウフラク 攻撃が難しく、なかなか陥落しない状況のこと。攻撃するのが難しくて、なかなか落ちないこと。

南船北馬

ナンセンホクバ 南の地は船で行き、北の地は馬で行く~~~所々、方々をたえず旅していること。南や北へ絶えず各地を旅すること。忙しく動き回ること。中国の南部は、川が多いので船を利用し、北部は、山や平原が多いので馬を交通手段に用いたことからいう。

生意気 ナマイキ 知ったかぶりをしてでしゃばったり、差し出がましい言動をしたりすること。
生半可 ナマハンカ 知識や言動が正確さや徹底を欠く状態。
生兵法 ナマビョウホウ 知識や技術が十分身についていないこと。
並大抵 ナミタイテイ ひととおり。
南無三 ナムサン 失敗したときに言う言葉。しまった。もとは仏教で、仏法僧の三宝にすがる意。

肉食妻帯

ニクジキサイタイ 肉を食べ妻をもつこと。在家(一般人)の生活。出家は逆に菜食独身であった。

二者択一

ニシャタクイツ 二つの事物のいずれか一方だけを選ぶこと。二つのもののうち、一方を選ぶこと。黒か白か、イエスかノ-か、など、どうしても二つのうち一つを選ばなくてはならない場面に使われる。派生して「三者択一」などともいわれるようになった。
日進月歩 ニッシンゲッポ 日に、月に、絶え間なく進歩すること。絶えず進歩し、発展すること。絶え間なく急速に進歩、発展すること。
二束三文 にそくさんもん 数が多くても値段が大変安いこと(もの)。「二束」は、「二足」とも書く。
日常茶飯 ニチジョウサハン 毎日毎日の食事。転じて、あたりまえのこと。ごくありふれた事柄。毎日のありきたりの物事や行動。普段の食事の意から転じて平凡なことの意。

日常坐臥

ニチジョウザガ 毎日行われるいつもの生活。ふだん常々。いつも。
二人三脚 ににんさんきゃく 二人で仲良く責任を分け合ってすること。二人の人が自分の片足をひもで縛って走る競技。

如是我聞

ニョゼガモン 「このように私は聞いた」~という意味。このように私は釈迦から聞いた、の意。「是(かく)の如く我は聞けり」とよむ。

二律背反

二リツハイハン 互いに対立、または矛盾する二つの命題が、同等の権利をもって主張されること。二つの命題がお互い矛盾していて両立しないこと。(あちらをたてればこちらがたたないこと)

二枚舌 ニマイジタ うそをつくこと。


寝耳に水

年功序列

ネンコウジョレツ 年齢や勤続年数が増すにしたがって、地位や給料が上がること。また、そうした体系。長年の熟練によって地位や給料が決まること。能力や仕事の成績によらず、年齢や勤続年数によって、地位や給料が決まること。また、その体系。

根無草 ネナシグサ しっかりした拠り所をもたない物や事のたとえ。
微温湯 ヌルマユ 低い温度の湯。
寝物語 ネモノガタリ 寝ながら話すこと。また、その話。

嚢中之錐

ノウチュウノキリ 才能のある人は、大勢の中にいてもすぐに才能を発揮して目立つようになること。嚢は袋、~袋の中の錐はすぐその先が突き出てしまう。

能天気 ノウテンキ 常識はずれで軽薄なようす。
野放図 ノホウズ 放っておけば、どこまで脱線するか分からないようす。突拍子もない。

背水之陣

ハイスイノジン 水辺を背にして陣をしけば、退却できないことから、決死の覚悟で戦に臨む。また、決死の覚悟で事に当たること。
破顔一笑 はがんいっしょう 顔をほころばせ、嬉しそうに笑うこと。「一笑」は、軽く笑うこと。事態の好転に機嫌を良くしたような場合に用いる。「破顔」は、表情をほころばせるさま。

博引旁証

ハクインボウショウ 物事を決したり論じたりするとき、多くの材料を引きだし、証拠や関連の事物をあまねく示すこと。

博学多才

ハクガクタサイ 広くいろいろな学問に通じ才能が豊かなこと。広くいろいろな学問に通じていて、多方面にわたって才知、才能が豊かなこと。

白砂青松

ハクシャセイショウ 白い砂浜と青い松が続く、海辺の美しい景色のこと。日本に多い景勝を形容する語。長く続いた白い砂浜に青い松が生えている美しい景色。
拍手喝采 ハクシュカッサイ 手をたたいて、さかんに褒めたたえること。拍手してほめそやすこと。「喝采」は、かけ声をかけてさいころを振る意から、やんやとほめそやすこと。また、ほめる時の動作にも使う。
破顔一笑 ハガンイッショウ 顔をほころばせて、にっこりと笑うこと。
博覧強記 ハクランキョウキ 広く書物を読み、それらを非常によく記憶していること。知識が豊富なこと。広く書物を読み、物事を良く覚え、知識が豊かなこと。
薄利多売 (はくりたばい) 利益を少なくして数多く売ること。

八紘一宇

ハッコウイチウ 全世界を一つの家のように統一すること。宇は家のこと。

馬耳東風

バジトウフウ 人に何を言われても少しも気にとめないこと。人の言うことや意見に聞く耳を持たず、心にとめず少しも反応がないたとえ。

 李白の詩の「東風の馬耳を射るがごとき有り」という詩句による。東風、つまり春風がそよそよと馬の耳に吹き込んでも、馬は無関心であることから。

破邪顕正

ハジャケンショウ 不正を打破し、正義を実現すること。誤った考えを否定し、正道を明らかにすること。
破竹の勢い

八方美人

ハッポウビジン 誰にも悪く思われないように要領よくふるまうこと。また、そのような人。誰とでも要領よくつきあうこと。また、そういう人。「八方」は、東・西・南・北と、北東・北西・南東・南西の八つの方角のこと。どの方角から見ても難点のない美人のこと。転じて、誰からもよく思われるように、如才なく振る舞うこと。
八面六臂 一人で多方面にわたって何人分もの活躍をすること。もとは、仏像の作り方などを言う。
八面玲瓏 はちめんれいろう どの方面から見ても、美しく欠点がない。「八面」はすべての方面。「玲瓏」は玉などの美しく輝くようす。また、玉などが美しい音でなるさま。心中に何のわだかまりも持たず、円満で巧妙な行う意にも用いる。
鼻持ちなら無い
波乱万丈 ハランバンジョウ 波が非常に高いように物事の変化が起伏に富んではげしいことのたとえ。事件や人の一生など、物事の変化、浮き沈みのはげしいこと。
罵詈雑言
万古不易 ばんこふえき
万死一生 ばんしいっしょう 助かる見込みのない命が助かること。九死一生よりも少ない確率で命を取り留めること。死を万とすると生はわずか一しかない。それほどきわめて危険な状態からかろうじて助かること。

半死半生

ハンシハンショウ 死にかかっているようなとてもあぶない状態。今にも死にそうな状態。動植物や人について用いる。生死の境をさまよう意にも。「半生」は、「はんせい」、「はんじょう」とも読む。

半信半疑

本当かどうか信じ切れないようす。真偽の判断に迷うこと。本当と思っていいかどうか迷うこと。半(なか)ば信じ、半(なか)ば疑うこと。
万代不易 ばんだいふえき 永久に変わらない様子。万代=永久、万世。
万物流転 ばんぶつるてん すべてのものはとどまることなく、移り変わるということ。
繁文縟礼 はんぶんじょくれい 規律や礼法などがこまごまとしていて、わずらわしいこと。「繁文」は、規則が多く面倒なこと。「縟礼」は、わずらわしい礼儀や作法。
反面教師 いましめとなる悪い手本。

白眼視 ハクガンシ 冷たい目で見ること。対義語は「青眼」。
端境期 ハザカイキ 新米が古米に代わって市場に出回り始める9、10月ころ。
裸一貫 ハダカイッカン 自分の体のほか、何の資本も持っていないこと。
破天荒 ハテンコウ 人がまだなし得なかったことを行うこと。前代未聞。未曾有。
花吹雪 ハナフブキ 花びらの、吹雪のようにたくさん舞い散るもの。
破魔矢 ハマヤ 棟上のときに屋根に飾る2本の矢の形をしたもの。
破廉恥 ハレンチ 恥を恥とも思わないこと。鉄面皮。不正不徳の行いをすること。
半可通 ハンカツウ 知ったかぶり(をする人)。
半人前 ハンニンマエ ひとり分の半分。技能や経験などが不足して、人並みの働きができないこと。

悲喜交々 ひきこもごも 悲しいことと喜ばしいことが入り交じること。また、悲しみと喜びをかわるがわる味わうこと。
飛耳長目 ヒジチョウモク 坂本竜馬を髣髴とさせる。遠くの情報を集め、長い目で見る。遠くの音を早く聞き取る耳と、遠くのものをよく見通す目。情報収集や観察に優れ、ものごとに精通していることのたとえ。(書物を指すことも。)
美辞麗句 ビジレイク 美しく飾った、聞いて心地よい言葉。最近では内容のない空疎な言葉の羅列を、多少皮肉まじりに軽蔑していう場合が多い。美しく飾った文句。うわべだけ美しく飾り立てた、真実みのない空虚な言葉。

美人薄命

ビジンハクメイ 容姿が美しく生まれついた人はとかく不運であったり、短命であったりすること。美しい人は、その美しさゆえにかえって不幸せになることが多いこと。

皮相浅薄

ヒソウセンパク 表面的で底が浅いこと。知識、思慮、学問などが非常に浅いこと。
人身御供 ひとみごくう いけにえとして神に供える、人の体。相手の欲望を満たすために犠牲になる人。
悲憤慷慨 ひふんこうがい 悲しんで歌い世の中をいきどおり嘆くこと。世の中の不正や不運を憤り嘆くこと。社会的な不義や不正などについての怒りで、自己中心的悲しみや憤りについては使わない。
誹謗中傷

眉目秀麗

ビモクシュウレイ 容貌がとても美しいこと。「眉目」は、眉と目、顔かたちのこと。とくに男性の容貌についていう。

比翼連理

男女の情愛が深いこと。とても仲が良いことのたとえ。
百家争鳴 ヒャッカソウメイ いろいろな立場の学者が、自由に論争するさま。いろいろな議論が、にぎやかに自由になされる形容。様々な立場の人の活発な論争のこと。「百家」は、数多くの学者や専門家のこと。
百花斉放 ヒャッカセイホウ 多くの花が一斉に開くこと。さまざまなものがその本領を発揮すること。さまざまな学問・芸術が同時に盛んになること。
百花繚乱 ヒャッカリョウラン 種々の花が咲きみだれるように、優れた人物や業績が一時にたくさん現れること。優れた人物や業績などが時を同じくして数多くあらわれること。数多くの花が一度に咲き乱れる華やかなさまから転じて。
百鬼夜行 ヒャッキヤコウ いろいろな妖怪が夜に列をなして歩き回ること。多くの化け物が夜中に列を作って歩くこと。多くの人がみにくい行いをすること。
百八煩悩 ひゃくはちぼんのう 人間の迷いのもととなる欲望のすべてのこと。人間の感覚をつかさどる眼・耳・鼻・舌・身・意の六根に、色・声・香・味・触・法の六塵の刺激があると、それぞれ好・悪・平の三種、あわせて十八の煩悩が生じる。これが浄・染の二種にわかれて三六種、さらに、過去・現在・未来の三つに配されて合計百八種とされる。

百尺竿頭

ヒャクシャクカントウ 到達すべき最高点、向上しうる極致のたとえ。
百戦錬磨 ヒャクセンレンマ 多くの経験を積んで技術や才能を向上・錬成すること。何度も戦って鍛えられること。

百発百中

ヒャッパツヒャクチュウ 矢や弾丸が撃つたびに必ず命中すること。予想、計画などがすべて当たり成功すること。発射すると必ず命中すること。予想がいつでも必ずあたること。楚の養由基は、弓の名人で、百発百中ではずすことがなかったという故事から。
百も承知
表裏一体 ひょうりいったい 一つのものの表と裏のように切り離せない関係にあること。
比翼連理 ひよくれんり 夫婦の深い契り。男女の愛が深いたとえ。夫婦仲のむつまじさ。
疲労困憊 ひろうこんぱい ひどく疲れ果てること。「困」は苦しい、「憊」は「憊色」の意で、疲れ果てた顔色を言う。

品行方正

ヒンコウホウセイ 行いや心がととのっていて正しいこと。道徳的にきちんとしていて模範的であること。
貧富貴賎

他人事 ヒトゴト 自分に関係ない事。他人に関する事。
一筋縄 ヒトスジナわ 一本の縄。普通の方法。尋常な手段。
檜舞台 ヒノキブタイ 晴れの場所。もとは、歌舞伎で使われた最高級の舞台。
秘密裏 ヒミツリ 人に知られないで物事が行われる状態。
日和見 ヒヨリミ どちらが優勢になるか情勢をうかがって、自分がどちらにつくか、すぐには決めないこと。
広小路 ヒロコウジ 幅の広い街路。

富貴専横
風紀紊乱 ふうきびんらん 風俗や男女の仲がだらしなく乱れている意。

風光明媚

フウコウメイビ 山水の風景が清らかで美しいこと。
風林火山

武運長久

ブウンチョウキュウ 戦いにおける良い運が久しく続くこと。戦士としての命運が長く続くこと。「武運」は、戦いの勝敗の運命。「長久」は、長く久しいこと、長く続くこと。「武運長久を祈る」と使う。
不易流行 ふえきりゅうこう 俳諧における永遠の本質は、新しさを求めて常に変化する流行の中にこそあるという考え。松尾芭蕉が提唱した俳諧理念の一つ。「不易」は永遠に変わらない、伝統や芸術の精神。「流行」は新しみを求めて時代とともに変化するもの。相反するようにみえる流行と不易も、ともに風雅に根ざす根源は実は同じであるとする考え。
不羈奔放 ふきほんぽう 世間のしきたりにとらわれないで自由なこと。転じて、才知があまりにも優れていて、ふつうの基準では判断しきれないこと。「不羈」は、束縛されないこと。

複雑怪奇

フクザツカイキ 内容が込み入っていて不可解なこと。奇妙きてれつ。複雑で怪しく不思議なこと。内容が込み入っていてよくわからないこと。「怪奇」は怪しく不思議なこと。

複雑多岐

フクザツタキ 物事が多方面に分かれ、込み入っているさま。事情が込み入っているさま。物事の関係が多くの方面にわたっていて、込み入っているさま。「多岐」は分かれ道が多いこと。多方面にわたっていること。
覆水不返 ふくすいふへん 取り返しのつかないことの例え。一度盆からこぼした水は再び盆には返らない。一度離婚した夫婦は元通りにはならないということ。

福徳円満

フクトクエンマン 福と徳、すなわち幸福と財産が充分に備わって満ち足りていること。
不倶戴天の敵 フグタイテン 「ともにてんをいただかず。」と読む。深い恨みや憎しみのため相手をとてもこの世に生かしておけないこと。復讐しないではいられないこと。非常に恨みを抱いていて決して許すことの出来ない敵のこと。「倶(とも)に天を戴(いただ)かず。」と読む。
不言実行 フゲンジッコウ あれこれ言わずに、黙って実際に行動すること。何も言わずに成すべき事を実際にやること。理屈を言わずに行動する場合に使われる。
富国強兵 ふこくきょうへい 国を富ませ軍隊を強くすること。
無事安穏 ぶじあんのん 何事もなくすべてが安らかで穏やかなこと。

無事息災

ブジソクサイ 事故や病気などの心配事がなく、平穏に暮らしていること。平穏無事で心配事のないこと。病気や事故などの災いがない場合に使う。「息災」は身の災いをとめることで、安らかなこと。
武士の情け

夫唱婦随

フショウフズイ 夫が言い出し、妻がそれに従うこと。夫婦の仲がとても良く、和合していること。夫がまず言い出し、妻が黙ってそれに従うこと。夫婦の理想的な姿を表したもの。

不惜身命

フシャクシンミョウ 仏の教えを修めるためには自分の身も命もささげて惜しまないこと。自分の身をかえりみないこと。命を懸けて修行に励むこと。

不即不離

フソクフリ 二つのものがつきも離れもしないこと。当たらずさわらずあいまいなようす。つきも離れもしないこと。
不承不承 ふしょうぶしょう いやいやながら。しぶしぶ。
二股膏薬 ふたまたこうやく 定見を持たないこと。節操がないことをいう。内股にはった膏薬(練り薬を紙や布に塗ったもの)は、あちこちにはりついてしまうことから。「ふたまたごうやく」とも読む。
物情騒然 ぶつじょうそうぜん 世の中が騒々しいこと。「物情」とは、物事のありさま、人の心情などの意。
不撓不屈 フトウフクツ 「不撓」は、たわまない、「不屈」は、屈しないの意で、志が堅くどんな困難にあってもくじけないこと。

不得要領

フトクヨウリョウ 物事の要点がはっきりしないこと。あいまいでわけのわからないこと。要領を得ない様子。わけが分からない様子。
不平不満

不偏不党

フヘンフトウ どちらにもかたよらず公平中立の立場に立つこと。一党一派に組みしないこと。
不眠不休 ふみんふきゅう 一生懸命に努力すること。眠らず休まず頑張ってすること。
不立文字 ふりゅうもんじ 文字を用いずに教えを授けること。悟りは言葉で書けるものではないから、言葉や文字にとらわれてはいけない、言葉によらず心で悟るべきだという禅宗の考え方。
不老長寿 ふろうちょうじゅ 老いることなく長生きすること。高年齢まで長生きしても肉体的に衰えることなく、老人にならないこと。
不老不死 ふろうふし 年をとらず、しかも死なないこと。年を重ねても老人にならず、いつまでも生き続けて死なないこと。

付和雷同

フワライドウ 自分の主義主張を持たず、人の言動につられて行動すること。深く考えず、他人の意見に簡単に同調すること。自分の一定した主義、主張をもたず、他人の説に黙って従うこと。「不和」は、他人の言葉にすぐにあいずちをうつこと。「附和」とも書く。「雷同」は、雷が鳴り響くと、ものがそれに応じて反響するように、わけもなく軽率に同調するの意。
刎頚の友
粉骨砕身 フンコツサイシン 力の限り努力すること。非常に苦労して働くこと。全力を傾けてやる。力の限り努力することのたとえ。骨を粉にし、身を砕く意から。

焚書坑儒

書物を焼き捨てたり儒者を穴に埋めたりするように、言論や学問思想を弾圧すること。

文人墨客

ブンジンボッカク 文人と芸術家。詩文、書画など風雅ないとなみに携わる人。詩文や絵画などに親しむ風流な人。文人と墨客と。「墨客」は、書画・詩文にすぐれたひと。「ぼっきゃく」とも読む。

文明開化

ブンメイカイカ 人知が発達し世の中が開けて生活が便利になること。(未開の状態から)人間の知恵が進歩して世の中が開けること。
奮励努力 ふんれいどりょく 目標に向かって気を奮い起こし、つとめ励むこと。物事を成就し、成功させるための心構えとして使われる。

風馬牛 フウバギュウ 自分とはまったく関係がないという態度をとること。
風物詩 フウブツシ 景色や季節をうたった歌。季節の感じを表しているもの。
風来坊 フウライボウ 風のようにどこからともなくやって来た人。気まぐれな人。
不得手 フエテ 不得意。苦手。⇔得手
不可解 フカカイ 理解できないこと。
不可欠 フカケツ 欠くことができないこと。
不気味 ブキミ 何となく気味が悪いこと。「無気味」とも書く。
不行跡 フギョウセキ 行状のよくないこと。不行状。
不謹慎 フキンシン つつしみがないこと。ふまじめなこと。
袋小路 フクロコウジ 行き止まりになった小さい道。物事が行き詰まること。
不作法 ブサホウ 礼儀・作法にはずれていること。無礼。「無作法」とも書く。
不思議 フシギ 「不可思議」の略。想像のつかないこと。
不始末 フシマツ 不都合な行い。だらしのないこと。
不死身 フジミ どんなに痛めつけられても弱らない身体。
不条理 フジョウリ 筋道の通らないこと。
不世出 フセイシュツ めったに世に現れないほど、すぐれていること。
不退転 フタイテン へこたれずにがんばること。もとは仏道の修行を積んで、退くことがなくなる意。
不調法 ブチョウホウ 行き届かず、手際の悪いこと。
仏頂面 ブッチョウヅラ 無愛想な顔。ふくれ面。
仏法僧 ブッポウソウ 仏と法と僧。三宝。
不手際 フテギわ 手際の悪いこと。やり方や出来が悪いこと。
筆不精 フデブショウ 面倒がってなかなか手紙や文字を書かないこと。また、そういう性質の人。⇔筆まめ
不如意 フニョイ 思うようにならないこと。生計が苦しいこと。
不文律 フブンリツ 文章に明記されていない法。慣習法など。
冬木立 フユコダチ 冬枯れの立ち木。
冬将軍 フユショウグン 寒さの厳しい冬の異称。
無礼講 ブレイコウ 上下の区別なく礼儀を気にしない酒宴・会合。
雰囲気 フンイキ その場所、あるいはその場所にいる人たちが自然に作り出している、独特の感じ。
文化財 ブンカザイ 芸術品など、文化によって生み出されたもの。

弊衣破帽

ヘイイハボウ 服装がバンカラなこと。ぼろぼろの衣服と破れた帽子。またそれを身につけたさま。蛮カラ。ぼろぼろの衣服と破れた帽子のこと。特に、旧制高等学校の学生の蛮カラを気取った服装のこと。
平穏無事 へいおんぶじ 平和で穏やかなこと。これといった事件や事故もなく穏やかである意。

閉戸先生

年中、戸を閉め切って読書にふける人。学問に没頭する人物。
平身低頭 ヘイシンテイトウ ひれ伏して、地面に頭をつけること。へりくだって恐縮するさま。頭も腰も低くして恐縮すること。ひれ伏して敬うこと。また、ひたすらあやまること。

平平凡凡

ヘイヘイボンボン 普通の人と同じで特に優れた点や変わった特色のないこと。「平凡」を強めた言い方。

変幻自在

ヘンゲンジザイ 自分の思い通りに変化したり、現われたり消えたりすること。種々変化すること。思いのままに変化すること。
片言隻語 へんげんせきご ちょっとした短い言葉の意。ひとことふたこと。「片言」は簡単な言葉。ちょっとした言葉。「隻語」は、わずかなことば。=片言隻句。

平穏無事

ヘイオンブジ 静かで何もおこらないようす。穏やかで、変わったことがないこと。

平方根 へイホウコン 与えられた数に対し、平方するとちょうどその数になる数のこと。

暴飲暴食 ぼういんぼうしょく 度を超して大量に飲んだり食べたりすること。
砲煙弾雨 ほうえんだんう 激しく撃ちあう銃砲の弾丸。

放歌高吟

ホウカコウギン 大声で、あたりかまわず歌うこと。
判官贔屓 ほうがんびいき 弱者に同情し、声援する心情。源義経の華々しい活躍を賞賛し、悲劇的な運命に同情することから。「はんがんびいき」とも読む。
傍若無人 ボウジャクブジンぼうじゃくぶじんinsolence 周囲の人に構わず、勝手気ままにふるまうこと。人前もはばからず、まるで近くに人がいないかのように勝手気ままに振る舞うこと。周囲の人のことなどお構いなしに気ままにふるまうこと。傍らに人無きが若(ごと)し。
忙中閑有り
茫然自失 ボウゼンジシツ 気が抜けてぼんやりし、どうしてよいかわからなくなること。我を忘れて、ぼんやりしてしまうこと。あっけにとられたりして我を忘れること。「茫然」は、意識がはっきりしないさま。
放蕩三昧 ほうとうざんまい 酒や女におぼれること。「放蕩」はほしいままにすること。「三昧」は仏教で邪念を捨てて精神を集中すること。転じて物事の極致に達すること。つまり、度が過ぎるほど気ままな生活をして酒や女におぼれること。

放蕩無頼

ホウトウブライ 言動にしまりがなく、酒色にふけり、思いのままに無法であること。勝手気ままに遊び暮らすこと。「放蕩」は、欲しいままにふるまうこと。「無頼」は、頼りにできない者。また、何のとりえもない意。

抱腹絶倒

ホウフクゼットウ ひっくり返るほど大笑いすること。抱腹は腹を両手で抱えること。本来は、「捧腹絶倒」と書く。
奔放不羈 ほんぽうふき 一切の束縛から逃れて、自由自在に考えたり、行動したりすること。

本末転倒

ホンマツテントウ 物事の重要なところと、そうでないところを逆に捉えたり、扱ったりすること。大事なこととつまらないことをとり間違えること。「転倒」は「顛倒」とも書く。

朴念仁 ボクネンジン 無口で愛想のない人。ものわかりの悪い人。
没交渉 ボツコウショウ かかりあいのないこと。無関係。




(私論.私見)

内外之分 ないがいのぶん 内と外の区別。自分とともにあるものと外にあるものの別。

内柔外剛 ないじゅうがいごう 内心は弱々しいのに外見は強そうに見えること。本当は気が弱いのに外に現れた態度だけ強そうに見せること。

内助之功 ないじょのこう 夫が外で十分働けるよう家で支援する妻の働き。

内清外濁 ないせいがいだく 「内は清く、外は濁る」。心中、高潔を保っていても、表面は濁り汚れた様子に見せかけ、今の俗世間と妥協してゆくこと。 転じて乱世の時代に危険をさけ、身を全うする処世術をいう。

内政干渉 ないせいかんしょう 他国の政治、外交に口だしをすること。 -

内地雑居 ないちざっきょ 外国人が国内のどこにでも自由に居住できること。

内的生活 ないてきせいかつ 精神生活。

内典外典 ないてんげてん 仏教の書とそれ以外の書。また、国内の書物と外国の書物のこと。

内憂外患 ないゆうがいかん 国内の心配事と、外国からしかけられるわずらわしい事態。また、個人における内外の心配事もいう。

長五百秋 ながいおあき 長く久しい年月。長秋。

南無三宝 なむさんぽう 仏・法・僧の三宝に帰依すること。失敗したときに発する語。

難解難入 なんかいなんにゅう 法華の法理のように理解しにくく、悟りに入りにくいこと。 -

南郭濫芋 なんかくらんう 実力も無いのに其の地位にしがみついている人のこと。

南華真経 なんかしんぎょう 『荘子』の別名。

南華真人 なんかしんじん 荘子(荘周)の別名。

南華之悔 なんかのくい 上司に逆らい、また余計なことを言って嫌われ、出世できないこと。

南柯之夢 なんかのゆめ 人生がはかなく、空しいことのたとえ。

南橘北枳 なんきつほっき 江南の橘を江北に移植すると枳殻に変わる。人もその居所によって善にも悪にもなることのたとえ。

難行苦行 なんぎょうくぎょう 辛く苦しい修行。転じて、非常な困難の中で苦労をすること。

難兄難弟 なんけいなんてい どちらがすぐれているか区別がつかない。優劣の判断がつきにくいさま。

難攻不落 なんこうふらく 攻撃が難しく、なかなか陥落しない状況のこと。

南行北走 なんこうほくそう あちこち忙しく駆けまわる。

南山之寿 なんざんのじゅ 終南山が崩れないのと同じで、その人の事業の長く久しいこと。転じて、長寿を祝う言葉。

南船北馬 なんせんほくば 南の地は船で行き、北の地は馬で行く。所々方々をたえず旅していること。

難中之難 なんちゅうのなん 難しいことの中でも難しいこと。最も難しいこと。至難。

南都北嶺 なんとほくれい 奈良興福寺と比叡山延暦寺。

南蛮鴃舌 なんばんげきぜつ やかましいだけで意味の通じない言葉。外国人の、意味の通じない言葉を卑しめていう。

難問奇問 なんもんきもん 難しい質問や問題、とっぴな質問のこと。

二河百道 にかびゃくどう 仏教でいう没後の理想国「極楽」をいう。また信徒の心得として彼岸に達する道をいう。 二河は水と火の二つの河で、その間に一筋の白い道がある。「白道」とは清らかに往生を願う心、 一心不乱に白道を進めば西方の極楽浄土に到着するといわれる。

二河白道 にがびゃくどう 仏教で言う来世の理想国、極楽の事。

肉山脯林 にくざんほりん 肉が山のように、干し肉が林のように多いの意味。贅沢な宴会をいう。

肉食妻帯 にくじきさいたい 肉を食べ妻をもつこと。在家(一般人)の生活。出家は逆に菜食独身であった。

二者択一 にしゃたくいつ 二つの事物のいずれか一方だけを選ぶこと。

二十四史 にじゅうしし 中国の正史の総称。史記・漢書・後漢書(三史)・三国志(四史)・晉書・宋書・南斉書・梁書・陳書・後魏書・北斉書・周書・隋書・南史・北史・唐書・五代史(十七史)・遼史・金史・宋史・元史(二十一史)・明史(二十二史)・旧唐書・旧五代史(二十四史)。新元史を加えて二十五史という。

二姓之好 にせいのよしみ 夫の家と妻の家とのよしみ。結婚することを、二姓のよしみをかわすという。

二束三文 にそくさんもん 数が多くても値段が大変安いこと(もの)。「二束」は、「二足」とも書く。

日常坐臥 にちじょうざが 毎日行われるいつもの生活。ふだん常々。いつも。

日常茶飯 にちじょうさはん 毎日毎日の食事。転じて、あたりまえのこと。ごくありふれた事柄。

日暮道遠 にちぼどうえん 日暮れて、道遠し。多忙のたとえ。年老いたのにしなければならないことが残っていること。

日昃之労 にっしょくのろう 昼食抜きで昼過ぎまで働く骨折り。

日新月盛 にっしんげっせい 日に日に新しい物ができ、月を追って盛んになること。 -

日進月歩 にっしんげっぽ 日に、月に、絶え間なく進歩すること。絶えず進歩し、発展すること。

二桃三士 にとうさんし 「二桃、三士を殺す」奇計で豪傑を自滅させるたとえ。

二人三脚 ににんさんきゃく 二人で仲良く責任を分け合ってすること。二人の人が自分の片足をひもで縛って走る競技。

入境問禁 にゅうきょうもんきん 他国に入ったら、まずその国の禁止事項を聞いて、それを犯さないようにすることが大切、という意味。

如是我聞 にょぜがもん 「このように私は聞いた」という意味。

如渡得船 にょどとくせん 「渡りに船を得たるが如し」と読む。渡し場で都合良く船に乗れるという意味で、必要とする物や状況が、望むとうりになること。 -

女人禁制 にょにんきんせい 宗教修行の地域・霊場などへの女性の立ち入りを禁止する風習。

如法暗夜 にょほうあんや 真っ暗闇。

二律背反 にりつはいはん 互いに対立、または矛盾する二つの命題が、同等の権利をもって主張されること。

二六時中 にろくじちゅう 一日中。しじゅう。いつも。(むかし、朝夕をそれぞれ六つのときに分けたのでいう)。

人間不信 にんげんふしん 人間でありながら人間を信用できないこと。

人三化七 にんさんばけしち 容貌が醜い人を酷評して「人が三分で化け物が七分」くらいに見えるという。それを省略していったもの

認識不足 にんしきぶそく 物事について正しい判断を下すだけの知識がないこと。

忍之一字 にんのいちじ 忍耐が一番大切だということ。

盗人上戸 ぬすびとじょうご 甘い物、お酒のどちらもいける「両刀使い」のこと。いくら酒を飲んでもケロリとしていて顔に出ない人のことも指す。

佞言似忠 ねいげんじちゅう 媚びへつらう言葉は、誠実な真心に似ているもの。佞言はおべっか、へつらう言葉。

熱願冷諦 ねつがんれいてい 求める時には熱心に願望し、かなわぬ時には冷静にさらりと諦念すること。

熱烈歓迎 ねつれつかんげい 感情を高ぶらせ熱っぽく歓迎すること

涅槃寂静 ねはんじゃくじょう 仏教における三法印・四法印の一つ。煩悩の炎の吹き消された悟りの世界(涅槃)は、静やかな安らぎの境地(寂静)であるということ。

年期奉公 ねんきぼうこう ある期間、無給で奉公すること

拈華微笑 ねんげみしょう 言葉を使わずお互いが理解しあうこと。心から心へ伝わる微妙な境地・感覚のたとえ。

年功序列 ねんこうじょれつ 年齢や勤続年数が増すにしたがって、地位や給料が上がること。また、そうした体系。

燃犀之明 ねんさいのめい 見識があること。物事を明確に見抜くことのたとえ。

年中行事 ねんちゅうぎょうじ 一年の間、各季節に決まって行われる行事。

年頭月尾 ねんとうげっぴ 一年月、一年中のたとえ。(年のはじめ、月末。)合わせて一年中の意。 

念念刻刻 ねんねんこくこく 始終。かた時。時時刻刻。

年年歳歳 ねんねんさいさい 毎年、年ごとに。来る年も来る年も。

念念生滅 ねんねんしょうめつ 世界のすべての物事は時々刻々に生じたり滅びたりして、少しの間もやむことがない。

黏皮帯骨 ねんぴたいこつ 詩歌などが、浅薄で余情に乏しいことの形容。

燃眉之急 ねんびのきゅう 眉が焦げるほどの火急の時。差し迫った急場の情勢。(焦眉之急)

年百年中 ねんびゃくねんじゅう ねんがらねんじゅう。

念仏三昧 ねんぶつざんまい 一心不乱に念仏を唱えること。

念力徹岩 ねんりきてつがん 「念力岩を徹す」と読む。不可能と思われるようなことでも、真心をもって一心不乱に事を行えば、成らぬことのないたとえ。 -

能工巧匠 のうこうこうしょう 技能に優れた大工、腕の良い職人。現代風にいうと、優秀なアーチスト、デザイナー、エンジニアなどのこと。

能事畢矣 のうじおわれり 成し遂げなければならないことは、すべてやり尽くした、の意。

嚢沙之計 のうしゃのはかりごと 韓信がたくさんの土嚢で川の上流をふさぎ、敵が河を渡ろうとしたときに、一度に水を流して大いに敵を破った計略。

嚢中之錐 のうちゅうのきり 才能のある人は、大勢の中にいてもすぐに才能を発揮して目立つようになること。嚢は袋、袋の中の錐はすぐその先が突き出てしまう。

述而不作 のべてつくらず 先賢の説を受け継いで述べ伝えるだけで、しいて自分の新説を立てようとしない。

廃格沮誹 はいかくそひ 行われないように邪魔をしてそしる。

稗官野史 はいかんやし 小説のこと。

吠日之怪 はいじつのかい 蜀の地(四川省)は雨が多く太陽を見ることが少ないので、犬が太陽を見ると、怪しんで吠える。珍しいものを見て驚くこと。

杯酒解怨 はいしゅかいえん 酒席で杯のやりとりをする間に、昔の恨みを忘れること。 -

杯水車薪 はいすいしゃしん 杯(さかずき)わずか一杯の水で、車一台分もあろうという薪の燃えるのを消すには、余りにも微力で、全く役に立たぬ。 事を処理するには役立たぬ。またもどかし過ぎること。

背水之陣 はいすいのじん 水辺を背にして陣をしけば、退却できないことから、決死の覚悟で戦に臨む。また、決死の覚悟で事に当たること。

背井離郷 はいせいりきょう 「井に背(そむ)き郷を離れる」。井戸のほとりに人が集まり住んでいる故郷を捨てて、他郷に移りゆくこと。

杯中蛇影 はいちゅうのだえい 神経質で、自分から疑い惑う心が生じて苦しむこと。河南の長官楽広の親しい友人が、役所の壁に掛けた弓が杯の酒に蛇に映って見えてから病んだが、楽広から訳を聞いてけろりと治った故事。

廃藩置県 はいはんちけん 明治四年(1871)七月、藩を廃し全国を郡県に改めた行政上の大改革。

杯盤狼藉 はいばんろうぜき 酒席の混乱の状態や酒宴の後、杯や皿が散乱しているさまをいう。

妃匹之愛 はいひつのあい 夫婦の愛。

廃仏毀釈 はいぶつきしゃく 仏法を排斥し釈迦の教えを捨てること。

売名行為 ばいめいこうい 利益や人気のために名前を売ること。

敗柳残花 はいりゅうざんか 枯れた柳と盛りを過ぎて咲き残っている花。容色の衰えた美人のようすをいう。 -

覇王之資 はおうのし 覇者や王者になる資格。

霸王之輔 はおうのほ 霸者や王者の補佐役。

破顔一笑 はがんいっしょう 顔をほころばせて、にっこりと笑うこと。

馬牛襟裾 ばぎゅうきんきょ 学のない人や、礼儀知らずの人をののしる言葉。

波及効果 はきゅうこうか 次第に影響が及び効き目が出ること。

破鏡重円 はきょうじゅうえん 戦乱などで生き別れになった夫婦が、無事に再会すること。中国の南北朝時代、陳が隋の文帝に滅ぼされたとき、侍従の除徳言は一枚の鏡を真っ二つに割って一方を妻に渡し、再会の時の証とした。のちにそれが縁となって再会し、故郷へ帰ることができたという故事による。ここから、夫婦の離婚を「破鏡」というようになった。 -

破鏡不照 はきょうふしょう 夫婦が離婚すること。ひとたび別れた夫婦はもうもとのさやにおさまらない例え。「破鏡は照らさず」と読む。

伯夷之清 はくいのせい 伯夷・叔斉のふたりが清廉潔白であったこと。

伯夷之廉 はくいのれん 伯夷・叔斉のふたりが清廉潔白であったこと。

博引旁証 はくいんぼうしょう 物事を決したり論じたりするとき、多くの材料を引きだし、証拠や関連の事物をあまねく示すこと。

博学多才 はくがくたさい 広くいろいろな学問に通じ才能が豊かなこと。

伯牙絶弦 はくがぜつげん 「蒙求」の標題。知己の死を悲しむこと。伯牙の琴を愛していた鍾子期が死ぬと、伯牙は琴の糸筋を切って、再び弾かなかった故事。

伯牙断弦 はくがだんげん 知己の死を悲しむこと。伯牙の琴を愛していた鍾子期が死ぬと、伯牙は琴の糸筋を切って、再び弾かなかった故事。

白華之怨 はくかのうらみ 愛を失った女性の嘆き。 -

莫逆之友 ばくぎゃくのとも 互いに逆らわない友。互いによく気が合い、心の通じ合う友人。

璞玉渾金 はくぎょくこんきん 磨かない玉とあらがね。人の性質の純美で、飾り気のないさまのたとえ。

白魚入舟 はくぎょにゅうしゅう 周の武王が殷の紂(ちゅう)王を討ったとき、黄河の水の中から白い魚が躍って舟の中に飛び込んだ故事から、 敵が降参する前兆をいう。白は殷の正色、魚は兵を象徴している。

薄志弱行 はくしじゃっこう 意志が弱く行動力に乏しいこと。物事を断行する力に欠けること。

白日昇天 はくじつしょうてん 真昼に天に昇ることで、仙人になることをいう。また、急に金持ちになること。 -

白紙撤回 はくしてっかい 進行中の事案などをゼロに戻すこと。

白砂青松 はくしゃせいしょう 白い砂浜と青い松が続く、海辺の美しい景色のこと。日本に多い景勝を形容する語。

麦秀之歌 ばくしゅうのうた 殷の忠臣箕子が殷の古都を過ぎて作ったと伝えられる詩。転じて、故国の滅亡を嘆くこと。

拍手喝采 はくしゅかっさい 手をたたいて、さかんに褒めたたえること。

白首空帰 はくしゅくうき 年をとって頭が白くなっても学問が成就しないこと。 -

白首北面 はくしゅほくめん 才能の無い者は歳をとっても人の教えを受けるものだ。

白水真人 はくすいしんじん 銭の別名。白水を足すと泉、真人を足すと貨。

麦穂両岐 ばくすいりょうき 麦の穂がふたまたになって実ること。豊作の前兆とされる。

伯仲之間 はくちゅうのあいだ 優劣がないこと。似たり寄ったり。

幕天席地 ばくてんせきち 士気が壮大な形容。また、小さいことにこだわらないさま。

白頭如新 はくとうじょしん 互いに白髪となるまで交際していても、その心を知り合わなければ新しい知己と同じである。転じて、盟友がお互いの心を知らなかったことをあやまることば。 -

如履薄氷 はくひょうをふむがごとし 薄く張った水の上の氷を踏み歩くようなもの。慎重細心の注意をもって事を行うが、きわめて危険なことのたとえ。

白蘋紅蓼 はくひんこうりょう 白い花の咲くうきくさと、紅い花の咲くたで。

博聞強記 はくぶんきょうき 広く物事を見聞して、それをよく覚えていること。生き字引。 -

博聞強識 はくぶんきょうしき 見聞が広く博識なさま。

博文約礼 はくぶんやくれい 広く学問を学び物事の道理を探究し、これを締めくくるのに礼をもってすれば、道にそむくことがないという教え。

白璧微瑕 はくへきのびか 白い玉にある少しの傷。ほとんど完全で、わずかの欠点があること。

白面書生 はくめんしょせい 年少で経験に乏しい書生。青二才。 -

伯楽一顧 はくらくのいっこ 高位にある人に認められて重用されること。

博覧強記 はくらんきょうき 広く書物を読み、それらを非常によく記憶していること。知識が豊富なこと。

薄利多売 はくりたばい 利益を少なくして数多く売ること。

白竜魚腹 はくりゅうぎょふく 神聖で霊力をもつ竜が魚に姿を変えたため、猟師に捕まえられたことから、身分の尊い人がお忍び出歩いて危ない目に遭うことをいう。 -

白竜魚服 はくりょうぎょふく 白竜が魚に化けて予且という猟師に捕らえられたことから、転じて、貴人の忍び歩きのたとえ。貴人の微行。お忍びの外出。

麦隴菜畝 ばくろうさいほ 麦畑と野菜畑。

馬耳東風 ばじとうふう 人の言うことに耳を貸さない、心をとめないこと。また、何を言っても少しも反応がないたとえ。

破邪顕正 はじゃけんしょう 不正を打破し、正義を実現すること。

波状攻撃 はじょうこうげき 次から次へとひっきりなしに攻撃を続けること。

破竹之勢 はちくのいきおい 竹の勢いをも超えるような、勢いの盛んなこと。

八元八愷 はちげんはちがい 善良な十六人の才子。

八面玲瓏 はちめんれいろう どの方面から見ても、美しく欠点がない。「八面」はすべての方面。「玲瓏」は玉などの美しく輝くようす。また、玉などが美しい音でなるさま。心中に何のわだかまりも持たず、円満で巧妙な行う意にも用いる。

八面六臂 はちめんろっぴ 一人で多方面にわたって何人分もの活躍をすること。もとは、仏像の作り方などを言う。

抜苦与楽 ばっくよらく 仏教で、衆生の苦しみを取り除いて安楽を与えること。仏の慈悲のはたらきをいう語。

八紘一宇 はっこういちう 全世界を一つの家のように統一すること。宇は家のこと。

白黒之弁 はっこくのべん 善か悪かのわきまえ。正邪の区別。

八索九丘 はっさくきゅうきゅう 古書。

抜山蓋世 ばつざんがいせい 勢いが非常に強く、自信に満ち気力の雄大なさま。勇壮な気質のたとえ。「山を抜き世を蓋(おお)う」ともよむ。

跋山渉水 ばっさんしょうすい 「山を抜(ふ)み、水を渉(わた)る」。困難な道を克服して長い旅を続けること。

八宗兼学 はっしゅうけんがく 八つの宗派の学問を全部学んでいること。そのことから、広く学問に通じてくわしいことの形容に使う。 -

発蹤指示 はっしょうしじ 犬の縄を解き放って獲物にけしかける。戦いを指揮する人のたとえ。

発憤忘食 はっぷんぼうしょく 食事を忘れるほど夢中で励むこと。学問や人生上の難問題にぶつかって、それを解明しようと精神を奮い起こしたときには、寝食を忘れてしまうほどであるということ。「憤りを発して食を忘る」とも読む。

八方画策 はっぽうかくさく あらゆる方面に働きかけて、計画の実現をはかること。

八方美人 はっぽうびじん 誰にも悪く思われないように要領よくふるまうこと。また、そのような人。

抜本塞源 ばっぽんそくげん 一番のもととなる原因を抜き去ること。害を防ぐため、根本にさかのぼって物事を処理すること。

撥乱反正 はつらんはんせい 世の乱れを治め、もとの平和の世に返すこと。

破天荒解 はてんこうかい 今までだれもなしえなかったことをはじめて成し遂げること。「天荒」は、天と地がまだ分かれていない、混沌とした状態のこと。

鼻元思案 はなもとじあん 目先だけの浅はかな考え。場当たり的な思いつき。 -

破釜沈船 はふちんせん 出陣に際し、食事をつくる釜を壊し、軍船を沈め、決死の覚悟で戦うこと。 -

爬羅剔抉 はらてっけつ 隠れたものをかき集めえぐり出す。人の秘密・欠点などをあばき出す。隠れた人材を、広く捜し出して用いる。

波瀾万丈 はらんばんじょう 波が非常に高いように物事の変化が起伏に富んではげしいことのたとえ。「―の人生」

罵詈讒謗 ばりざんぼう 悪口の限りを言い、手ひどくののしること。また、その言葉。

罵詈雑言 ばりぞうごん 口汚くののしること。

巴陵勝状 はりょうのしょうじょう 巴陵地方のよいけしき。巴陵は湖南省岳陽県の地方。

翻雲覆雨 はんうんふくう 交友の情の変わりやすいさま。手のひらを仰向けると雲が涌き、手のひらをうつむけると雨が降るの意味で、少しのことですぐに心が変わってしまう、軽々しい友達付き合い。

飜雲覆雨 ばんうんふくう 手を飜(ひるが)えせば雲となり、手を覆せば雨となるように、人情も移ろい変り易いこと。 また信念に乏しく、きわめて軽薄な場合にも用いる。

反間苦肉 はんかんくにく 自分の身を苦しめたり、自分にとって不利益に見えることをしたりして相手をあざむき、敵同士の仲を裂く計略を行うこと。

半官半民 はんかんはんみん 政府と民間とが共同で出資し、事業を経営すること。

万古千秋 ばんこせんしゅう 永久、永遠の意。いつの世までも。 -

万古不易 ばんこふえき 何年たっても変わらないこと。

盤根錯節 ばんこんさくせつ 地中に広く張り巡らされた根と入り組んだ節と。転じて、処理に困難な事柄。

万死一生 ばんしいっしょう 助かる見込みのない命が助かること。九死一生よりも少ない確率で命を取り留めること。死を万とすると生はわずか一しかない。それほどきわめて危険な状態からかろうじて助かること。

万事如意 ばんじにょい 全て思い通りになること。

半死半生 はんしはんしょう 死にかかっているようなとてもあぶない状態。

万寿無疆 ばんじゅむきょう 「万寿疆無し」とも読む。人の長寿を祝う言葉。

万乗之君 ばんじょうのきみ 天子のこと。大諸侯のこと。

伴食宰相 ばんしょくさいしょう 無能の大臣を言う言葉。伴食は正客のお相伴にあずかること。

蛮触之争 ばんしょくのあらそい 小さなつまらないことで争うこと。魏の恵王が斉の威王に背かれて兵をおこそうとしたとき、戴晋人という者が「カタツムリの左の角に触氏が、右の角に蛮氏が国を構え、互いに領土を争って戦ったことがございます。宇宙の広大さに比べれば王とカタツムリの角の上の蛮氏との間に相違がありましょうか」と人事のいかに卑小であるかを説いた寓話による。 -

半信半疑 はんしんはんぎ 本当かどうか信じ切れないようす。真偽の判断に迷うこと。

万水千山 ばんすいせんざん 数多くの川や山々。はるか遠くへ旅をするときのたとえ。 「紅軍遠征の難(かた)きを怕(おそ)れず、万水千山只(た)だ等間」と、毛沢東の赤軍の遠征を歌った七言律詩の一句。

万世一系 ばんせいいっけい 天子の血統が永久に続いて、その位にあること。

半生半熟 はんせいはんじゅく 半分なまで、半分煮えていること。技芸のまだ熟達していない状態。未熟。

半醒半睡 はんせいはんすい 半ば目覚め、半ば眠っていること。目覚めているのかどうか定かではない朦朧とした状態。

万世不易 ばんせいふえき 永久に変わらない。

万代不易 ばんだいふえき 永久に変わらない様子。万代=永久、万世。

飯店宿房 はんてんしゅくぼう 料理屋や旅館。

坂東太郎 ばんどうたろう 利根川の別名。

帆腹飽満 はんぷくほうまん 帆にいっぱい風を受ける様子。

万物逆旅 ばんぶつのげきりょ 天地のこと。万物の生滅するさまが、旅人の旅館に去来するのに似ているから言う。逆旅は宿屋。

万物之霊 ばんぶつのれい 万物の中で最も優れた心の働きを持つもの。人間。

万物流転 ばんぶつるてん すべてのものはとどまることなく、移り変わるということ。

万夫之望 ばんぷののぞみ 天下の万民が仰ぎ慕うこと。

万夫不当 ばんぷふとう 多くの人があたってもかなわないほど、強くて勇ましいこと。

繁文縟礼 はんぶんじょくれい 規律や礼法などがこまごまとしていて、わずらわしいこと。「繁文」は、規則が多く面倒なこと。「縟礼」は、わずらわしい礼儀や作法。

犯分乱理 はんぶんらんり 礼儀をおかし乱す。分限を犯して条理を乱すこと。

反哺之孝 はんぽのこう 烏の子は母鳥に育てられた恩返しに、成長してから食物を口移しにして親鳥を養うの意味。成長して、親の恩に報いて孝養を尽くすことのたとえ。

反面教師 はんめんきょうし いましめとなる悪い手本。

半面之識 はんめんのしき ちょっと顔を知っているの意味。少し知り合っていること。

汎濫停畜 はんらんていちく 学問が広く深い。汎濫は大水のあふれるように広く、停畜は水がいっぱいたたえられているように深いの意味。

万里同風 ばんりどうふう 広い地域に同じ風俗、文化が行き渡ること。→天下泰平なこと。

万里比隣 ばんりひりん 万里の遠い地も、志の持ちようでは隣のように近く思われる。

攀竜附驥 はんりょうふき 竜につかまり良馬に付き従う。優れた人に従うこと。

攀竜附鳳 はんりょうふほう 竜につかまり鳳凰に付き従う。優れた人に従うこと。

万緑一紅 ばんりょくいっこう 多くの物の中で際立って優れた物。男の中で女が一人。

阪路詰曲 はんろきっきょく 坂道が曲がりくねっていること。

微雨新晴 びうしんせい 『微雨、新たに晴る』。早々の晴々とした景観を言う。 冬去り春来る、降るとなくみえる微かな雨もやみ、天地に晴朗の気が満ち満ちている。

被害妄想 ひがいもうそう 他人から危害を加えられていると思い込むこと。

悲歌慷慨 ひかこうがい 悲しんで歌い世の中をいきどおり嘆くこと。世の中の不正や不運を憤り嘆くこと。

飛花落葉 ひからくよう 花が散り、秋には葉が色づいて落ちること。絶えず移り変わる世の中のはかないことのたとえ。

媚眼秋波 びがんしゅうは 美人のなまめかしい媚びる目つきのこと

悲喜交交 ひきこもごも 悲しいことと喜ばしいことが入り交じること。また、悲しみと喜びをかわるがわる味わうこと。

匪躬之節 ひきゅうのせつ 自分の利害を考えないで、王事に尽くす忠節。

被堅執鋭 ひけんしゅうえい 堅いよろいかぶとを身につけて、鋭利な武器を手に持つ。

比肩随踵 ひけんずいしょう 肩と肩、踵と踵が接する。→後から後へと絶え間なく続くこと。

彼此安康 ひしあんこう あの国もこの国も安らかに治まる。

飛耳長目 ひじちょうもく 遠くの音を早く聞き取る耳と、遠くのものをよく見通す目。情報収集や観察に優れ、ものごとに精通していることのたとえ。(書物を指すことも。)

美酒佳肴 びしゅかこう 大変美味しいご馳走のこと。

非常手段 ひじょうしゅだん 非常の場合に行なう臨機の処置。暴力をもってことを処置すること。

非常之行 ひじょうのおこない 常人と違った、りっぱな行い。

非常之功 ひじょうのこう 普通の人と違った、華々しい手柄。

非常之人 ひじょうのひと 普通の人よりすぐれた人。非凡。

美辞麗句 びじれいく 美しく飾った、聞いて心地よい言葉。最近では内容のない空疎な言葉の羅列を、多少皮肉まじりに軽蔑していう場合が多い。

美人薄命 びじんはくめい 容姿が美しく生まれついた人はとかく不運であったり、短命であったりすること。

尾生之信 びせいのしん 約束を堅く守って、変わらないこと。春秋時代に、魯の尾生がある婦人と橋の下で会う約束をし、時刻が過ぎても女は来ず、大雨で増水したが去らず、ついに柱を抱いて死んだ故事。

皮相浅薄 ひそうせんぱく 表面的で底が浅いこと。知識、思慮、学問などが非常に浅いこと。

左鮃右鰈 ひだりひらめみぎかれい 両目が体のどちら側についているかで「ヒラメ」と「カレイ」を見分けるということ。日本のことわざであることが、『中華大字典』にもふれられているが、必ずしもこのことわざのとおりとは限らないので、注意が必要。

筆耕硯田 ひっこうけんでん 文筆で生活すること。 -

筆端風雨 ひったんふうう 詩文などを作る筆の運びが、風雨が速やかに走り去るように早いこと。 -

筆誅墨伐 ひっちゅうぼくばつ 他人の罪悪を新聞・雑誌などに書き立てて責めること。 -

匹夫之勇 ひっぷのゆう 向こう見ずの勇気。

匹夫匹婦 ひっぷひっぷ 一人の男と一人の女。平凡な男女。また、夫婦暮らしの身分の低いもの。

一声千両 ひとこえせんりょう 一声に千両の値打ちがあること。

人之安宅 ひとのあんたく 仁徳。仁徳のある人には危害を加える人がいないから、仁徳は人が安心していられる所だという意味。

人身御供 ひとみごくう いけにえとして神に供える、人の体。相手の欲望を満たすために犠牲になる人。

一人芝居 ひとりしばい 一人で数人の役を演じ分けて芝居を見せるもの。相手がないのに、自分の思い込みだけでいろいろな言動をとること。

一人相撲 ひとりずもう 一人で勝手に相撲を取る滑稽さのこと。

一人天下 ひとりでんか 天下を取ったように、自分だけで、思うようにすること。ひとりてんか。

非難囂囂 ひなんごうごう 騒がしくうるさく非難すること。

髀肉之嘆 ひにくのたん 実力を発揮するチャンスのないのを嘆くこと。

日下開山 ひのしたかいさん 武芸・相撲などで、天下無敵の者の意味に用いる。

罷買同盟 ひばいどうめい 人々が団結して、物を買うことを拒否すること。ボイコット。

被髪纓冠 ひはつえいかん 髪を振り乱したまま冠のひもを結ぶこと。きわめて急ぐさま。

被髪左衽 ひはつさじん 髪を振り乱し、着物を左前に着ること。野蛮な風俗。

悲憤慷慨 ひふんこうがい 世の中の悪や自己の不運などを憤り嘆くこと。社会的な不義や不正などについての怒りで、自己中心的悲しみや憤りについては使わない。

彌望皎然 びぼうこうぜん 見渡す限り真っ白なこと。

眉目秀麗 びもくしゅうれい 顔かたちがすぐれ、ととのっているさま。

百尺竿頭 ひゃくしゃくかんとう 到達すべき最高点、向上しうる極致のたとえ。

百術千慮 ひゃくじゅつせんりょ いろいろな方策を考え思慮をめぐらすこと。 -

百姓一揆 ひゃくしょういっき 江戸時代、農民が領主・代官の悪政や過重な年貢に対して集団で反抗した運動。暴動・強訴(ごうそ)・越訴(おつそ)・逃散(ちようさん)・打ち毀(こわ)しなど種々の形をとった。

百世之師 ひゃくせいのし 百代の後までも人の師と仰がれる人。人の師範となりうる人。

百折不撓 ひゃくせつふとう 何度の失敗にもめげず挫けず挑戦すること。

百川帰海 ひゃくせんきかい あらゆる川は、すべて海に流れ込むように、方々に散逸しているものが一ヶ所に集まる。人民の心が一点に集中すること。 「百川、海に帰す」。

百戦百勝 ひゃくせんひゃくしょう 百度戦って百度勝つ。一度も負けることのないこと。

百戦錬磨 ひゃくせんれんま 多くの経験を積んで技術や才能を向上・錬成すること。

百度更張 ひゃくどこうちょう あらゆる制度や規則が改まり変わる。

百年河清 ひゃくねんかせい いくら待っても望みがかなえられないこと。

百八煩悩 ひゃくはちぼんのう 人間の迷いのもととなる欲望のすべてのこと。人間の感覚をつかさどる眼・耳・鼻・舌・身・意の六根に、色・声・香・味・触・法の六塵の刺激があると、それぞれ好・悪・平の三種、あわせて十八の煩悩が生じる。これが浄・染の二種にわかれて三六種、さらに、過去・現在・未来の三つに配されて合計百八種とされる。

百味飲食 ひゃくみのおんじき いろいろの美味な供物。

百黙一言 ひゃくもくいちげん 普段は黙っている人が、ここという時に言う、一言がとても本質をついているということ。

百薬之長 ひゃくやくのちょう あらゆる薬の中で最も優れた薬で、お酒のこと。

百花斉放 ひゃっかせいほう 多くの花が一斉に開くこと。さまざまなものがその本領を発揮すること。

百家争鳴 ひゃっかそうめい いろいろな立場の学者が、自由に論争するさま。いろいろな議論が、にぎやかに自由になされる形容。

百花繚乱 ひゃっかりょうらん 種々の花が咲きみだれるように、優れた人物や業績が一時にたくさん現れること。

百鬼夜行 ひゃっきやこう いろいろな妖怪が夜に列をなして歩き回ること。

百挙百全 ひゃっきょひゃくぜん 行う物事がすべてうまくいくこと。 -

百計経営 ひゃっけいけいえい いろいろと思案して、工夫や手段を尽くすこと。

百工五種 ひゃっこうごしゅ もろもろの職工と五穀の種子。

百発百中 ひゃっぱつひゃくちゅう 矢や弾丸が撃つたびに必ず命中すること。予想、計画などがすべて当たり成功すること。

氷肌玉骨 ひょうきぎょくこつ 梅の形容。美人の形容。

表敬訪問 ひょうけいほうもん 相手に敬意を表すための訪問のこと

飄忽震蕩 ひょうこつしんとう すばやく震い動かすこと。

氷姿玉骨 ひょうしぎょっこつ 梅の形容。

氷消瓦解 ひょうしょうがかい 氷がとけてなくなるように、まるで跡形なく消え去ること。氷解、瓦解すること。

氷炭相愛 ひょうたんそうあい 全く相反する二つのものが、相互に助け合うこと。氷と炭とは全然反対の性質をもつものであるが、 氷は炭火を消し、炭火は氷を融かして元の水に返してくれ、お互いにその特性を活かし助け合っている。

廟堂之器 びょうどうのき 朝廷で大政治家として立つことのできる才能。

廟堂之高 びょうどうのたかき 朝廷の尊い官職。高く尊い朝廷。

漂蕩奔逸 ひょうとうほんいつ 所を定めないでただよい、走り回る。舟がただよい、馬が駆けまわるように締りがないこと。

表裏一体 ひょうりいったい 一つのものの表と裏のように切り離せない関係にあること。

比翼連理 ひよくれんり 男女の情愛が深いこと。とても仲が良いことのたとえ。

皮裏陽秋 ひりようしゅう 表面に出ない心中での理非曲直の判断。 -

飛竜乗雲 ひりょうじょううん 「飛竜雲に乗る」とも読む。竜が雲に乗って天に上るということで、英雄が時に乗じて勢いを得ること。

非礼之礼 ひれいのれい 礼にかなわない礼儀。

疲労困憊 ひろうこんぱい ひどく疲れ果てること。「困」は苦しい、「憊」は「憊色」の意で、疲れ果てた顔色を言う。

牝鶏晨鳴 ひんけいしんめい 「牝鶏晨(あした)に鳴く」とも読む。めすの鶏が鳴いてあさを告げること。婦人が勢力をふるうのは災いを作るというたとえ。

牝鶏之晨 ひんけいのしん 婦人が勢力をふるうのは災いを作るというたとえ。

品行方正 ひんこうほうせい 行いや心がととのっていて正しいこと。道徳的にきちんとしていて模範的であること。

鬢糸茶烟 びんしさえん 若い自分には派手に遊び暮らした者が、年老いてから枯淡な生活を楽しみながら余生を送る心境をいう。 -

貧者一燈 ひんじゃいっとう 貧しい人の寄進は、たとえわずかであっても真心がこもっていれば、金持ちの多大な寄付にも勝るということ。

貧者一灯 ひんじゃのいっとう 貧しい人が真心から仏にささげる一灯は、金持のささげる万灯にまさるの意味。真心の尊ぶべきことのたとえ。

牝馬之貞 ひんばのてい 柔順な徳によって、よく事に耐えて成功すること。

牝牡驪黄 ひんぼりこう 物事は外見にとらわれず、その本質を見抜くことが大切であるということ。めすとおす、黒色と黄色とを間違えること。「驪」は黒色の馬、くろい意。

布衣之極 ふいのきょく 平民として最高の出世。

布衣之友 ふいのとも 庶民的な付き合いをしている友。身分や地位に関係なく付き合っている友。

布衣之交 ふいのまじわり 身分の低いもの同士の交際。また、お互いの身分地位を考慮に入れない心からのつきあい。

風雨淒淒 ふううせいせい 風や雨で、物寂しいこと。

風雨対状 ふううたいしょう 夜、雨の音を聞きながら、兄と弟がベッドを並べて寝る、仲の良い兄弟の思いやりの心情をいう。

風雲月露 ふううんげつろ 世間の人の修養には何の役にも立たない花鳥風月ばかり詠じた詩文。

風紀紊乱 ふうきびんらん 風俗や男女の仲がだらしなく乱れている意。

風魚之災 ふうぎょのわざわい 海上に暴風の起こること。一説に風雨の誤りとし、一説に大風を予知する魚の名とする。

風光明媚 ふうこうめいび 山水の風景が清らかで美しいこと。

風餐雨臥 ふうさんうが 風に吹かれ雨に打たれる。風雨にさらされて苦労すること。 -

風餐露宿 ふうさんろしゅく 風の中で食事を取り、露に濡れて宿る。野宿をすること。

風櫛雨沐 ふうしつうもく 風でくしけずり、雨で髪を洗う。苦労を忍んで奔走すること。

風樹之嘆 ふうじゅのたん 思い通りにゆかないこと。

風声鶴唳 ふうせいかくれい 些細なことにおそれること。敗軍の兵が風の音や鶴の鳴き声にもびくびくおびえること。

風前之灯 ふうぜんのともしび はかなく、もろいことのたとえ。

風霜高潔 ふうそうこうけつ 風は高く吹き、霜は白く清い。秋の景色を述べたもの。

風俗壊乱 ふうぞくかいらん 世の中の健全・善良な風俗や風習が乱れ、害されること。

風俗紊乱 ふうぞくびんらん 秩序・風紀などが乱れること。また、乱すこと。

風木之悲 ふうぼくのかなしみ 風樹之嘆に同じ。

風流韻事 ふうりゅういんじ 詩歌、書画、華道、茶道などの風流な遊び。俗から離れ自然を友として詩歌などをつくる高尚な態度。

風流三昧 ふうりゅうざんまい 心が風雅で詩歌・文芸のほかは省みないこと。

風流篤厚 ふうりゅうとっこう 昔の風流の遺風で、後の人が自然に奥ゆかしく誠実で、行ないが手厚いこと。

風林火山 ふうりんかざん 何かを実行するときに重要なポイントを言った熟語。

武運長久 ぶうんちょうきゅう 戦いにおける良い運が久しく続くこと。

浮雲朝露 ふうんちょうろ 空に浮かび漂う雲と朝の露。はかなく頼りないもののたとえ。また、あてにできないもののたとえ。 -

浮雲之志 ふうんのこころざし 空に浮かびただよう雲のような、富貴にとらわれぬ気持。

不易流行 ふえきりゅうこう 俳諧における永遠の本質は、新しさを求めて常に変化する流行の中にこそあるという考え。松尾芭蕉が提唱した俳諧理念の一つ。「不易」は永遠に変わらない、伝統や芸術の精神。「流行」は新しみを求めて時代とともに変化するもの。相反するようにみえる流行と不易も、ともに風雅に根ざす根源は実は同じであるとする考え。

斧鉞之誅 ふえつのちゅう 極刑に処せられること。重刑。 -

不学無術 ふがくむじゅつ 学問も無ければ策略も無い。無学無能。

不可抗力 ふかこうりょく 人の力ではどうすることも出来ないことがら。

不可思議 ふかしぎ 考えも及ばない、わけのわからないこと。計り知れないこと。不思議。

不刊之書 ふかんのしょ 永久に滅びることなく伝わる書物。

不羈奔放 ふきほんぽう 世間のしきたりにとらわれないで自由なこと。転じて、才知があまりにも優れていて、ふつうの基準では判断しきれないこと。「不羈」は、束縛されないこと。

不急之察 ふきゅうのさつ さほど必要でないことを細かく調べる。

不朽之芳 ふきゅのほう 永久に朽ちない名誉。

俯仰之間 ふぎょうのかん たちまちの間。少しの間。

不協和音 ふきょうわおん 意見が分かれ、協調関係が乱れること。

釜魚甑塵 ふぎょそうじん 貧しいため、飯を炊かないので、甑に塵がたまり、釜に魚を生じたという故事から、非常に貧乏で飯も満足に炊くことのできないたとえ。 -

複雑怪奇 ふくざつかいき 内容が込み入っていて不可解なこと。奇妙きてれつ。

複雑多岐 ふくざつたき 物事が多方面に分かれ、込み入っているさま。

覆車之戒 ふくしゃのいましめ 前人の失敗を見て戒めとすること。

腹心之友 ふくしんのとも 心から信頼できる親友のこと。 -

覆水不返 ふくすいふへん 取り返しのつかないことの例え。一度盆からこぼした水は再び盆には返らない。一度離婚した夫婦は元通りにはならないということ。

不倶戴天 ふぐたいてん 「ともにはてんをいただかず。」と読む。深い恨みや憎しみのため相手をとてもこの世に生かしておけないこと。復讐しないではいられないこと。

腹中之書 ふくちゅうのしょ 腹の中に蓄えた書物。晉の?隆が世間の人が虫干しをして衣装を見せびらかすのを見て、おれは腹中の書の虫干しをするのだと、ひなたに出てあおむけに腹をさらしたこと。

福徳円満 ふくとくえんまん 福と徳、すなわち幸福と財産が充分に備わって満ち足りていること。

不虞之誉 ふぐのほまれ 思いがけずに得た名誉。

覆負之患 ふくはいのうれい 覆り敗れる心配。舟のひっくりかえる心配。戦いに敗れるおそれ。家運の傾くおそれ。 -

伏波将軍 ふくはしょうぐん 漢の武帝の時の水軍の将軍の名。後漢の馬援がこの官につけられたので、馬援の呼び名。

伏竜鳳雛 ふくりゅうほうすう 池中深く潜む竜や鳳凰の雛が、天を駆ける才能がありながら、その才を現さないように、世を治める才能を持ちながら、まだ機会を得ずに活躍できない者のたとえ。伏竜は諸葛亮孔明、鳳雛は?統士元をいう。どちらも後漢の人。

不繋之舟 ふけいのふね 繋がない舟の意味。人の世を超越した心のたとえ。さすらって、定まった居所が無い人のたとえ。

不言実行 ふげんじっこう あれこれ言わずに、黙って実際に行動すること。

不言之教 ふげんのおしえ 言葉に表わさないで自然に教えを行う老荘の教え。

不言之化 ふげんのか 言葉に出さず、自然に徳によって感化する。

不言之花 ふげんのはな 桃や李を言う。「成蹊」の故事より。

富国安民 ふこくあんみん 国を豊かにして国民を安心させる。 -

富国強兵 ふこくきょうへい 国を富ませ軍隊を強くすること。

夫妻反目 ふさいはんもく 夫婦仲が悪いこと。夫婦が目をそらすの意味。

巫山雲雨 ふざんうんう 昔、楚の襄王が夢に神女と契った山で、神女は去るときに、自分は朝には雲となり、夕暮れには雨となると言ったことに由来し、転じて男女の情交を謂う。

巫山之夢 ふざんのゆめ 男女の情交をいう。

無事安穏 ぶじあんのん 何事もなくすべてが安らかで穏やかなこと。

父子相伝 ふしそうでん 父から子へ子から孫へ学問などの奥義を代々伝えること。

無事息災 ぶじそくさい 事故や病気などの心配事がなく、平穏に暮らしていること。

不死之薬 ふしのくすり 飲めば死なないという薬。

不時不食 ふじふしょく その季節に応じてその季節の物を食べなさいということ

不惜身命 ふしゃくしんみょう 仏の教えを修めるためには自分の身も命もささげて惜しまないこと。自分の身をかえりみないこと。

不借身命 ふじゃくしんみょう 正方のために命を惜しまず尽くすこと

俛首帖耳 ふしゅちょうじ 首をたれ耳をたれて媚びへつらい、憐れみを乞う。

不召之臣 ふしょうのしん 敬意を払って迎えねばならぬ賢臣。招き寄せることのできかねる賢臣。

不将不迎 ふしょうふげい 過ぎたことでくよくよ悩んだり、未来のことであれこれ悩んだりしないこと。去るものを送ったり、来るものを迎えたりしないということから。出典『荘子』。

不承不承 ふしょうぶしょう いやいやながら。しぶしぶ。

夫唱婦随 ふしょうふずい 夫が言い出し、妻がそれに従うこと。夫婦の仲がとても良く、和合していること。

不生不滅 ふしょうふめつ 生じもせず、滅びもせず、変化しない宇宙の本体。

負薪汲水 ふしんきゅうすい 「薪をとり、谷川の水を汲む」山林原野で簡素で自然な生活をすること。

負薪之憂 ふしんのうれい 自分の病気を謙遜していう言葉。薪を負った疲れによって病むの意味。一説には病んで薪を負えなくなるの意味。

婦人三従 ふじんのさんじゅう 婦人の従うべき三つの道。未婚の時は父に、嫁に行っては夫に、夫が死ねば子に従う。

婦人之仁 ふじんのじん 非常に小さな、取るに足りない情。

付贅懸疣 ふぜいけんゆう 体についたこぶと、ぶら下がるいぼ。無用の物のたとえ。

不世之材 ふせいのざい 滅多に世に出ない優れた才のある人。

浮石沈木 ふせきちんぼく 「石が流れて木の葉が沈む」という諺がある通り、物事がさかさまで、善悪が転倒していること。

不即不離 ふそくふり 二つのものがつきも離れもしないこと。当たらずさわらずあいまいなようす。

譜代相伝 ふだいそうでん 代代受け継いでその家に伝えること。代代、家系を継ぐこと。 -

二股膏薬 ふたまたこうやく 定見を持たないこと。節操がないことをいう。内股にはった膏薬(練り薬を紙や布に塗ったもの)は、あちこちにはりついてしまうことから。「ふたまたごうやく」とも読む。

不知案内 ふちあんない 実情・様子を知らないこと。

布置按排 ふちあんばい 物を適当なところに配り並べる。物事を適当に処置する。

釜中之魚 ふちゅうのうお 釜の中の魚はやがて煮られるという意から、死の危険がせまっていることのたとえ。 -

腐腸之薬 ふちょうのやく うまい食い物や酒。

物情騒然 ぶつじょうそうぜん 世の中が騒々しいこと。「物情」とは、物事のありさま、人の心情などの意。

物心両面 ぶっしんりょうめん 物質的な面と精神的な面、両方で。

不定愁訴 ふていしゅうそ 特定の病気としてまとめられない漠然としたからだの不調の訴え。頭が重い、疲れやすい、食欲がないなど。

不逞之輩 ふていのやから 勝手に振る舞うひとのこと。道義に従わないひと。

釜底遊魚 ふていゆうぎょ 前途に全く望みなく絶望的な状況のこと。釜の底に残った僅かの水で泳いでいる魚。煮られる前に死ぬ運命にある。

不道之道 ふどうのみち 普通にいう道とは異なるが、真理にかなっている道。

不撓不屈 ふとうふくつ どんな困難に出会ってもけっして心がくじけないこと。

不同不二 ふどうふじ 同じではないが、また別のものでもない。

不得要領 ふとくようりょう 物事の要点がはっきりしないこと。あいまいでわけのわからないこと。

舞文曲筆 ぶぶんきょくひつ 文辞をもてあそび、事実を曲げて書くこと。

普遍妥当 ふへんだとう ある範囲のすべての物に共通し、例外は考えられないこと。

不偏不党 ふへんふとう どちらにもかたよらず公平中立の立場に立つこと。一党一派に組みしないこと。

毋望之人 ぶぼうのひと 危急のとき、自分から助けを求めなくても、来て助けてくれる人。

毋望之福 ぶぼうのふく 望んでいなかった幸福。思いがけない幸い。もっけの幸い。

毋望之禍 ぶぼうのわざわい 思いがけない災い。

父母之邦 ふぼのくに ふるさと。生まれ故郷。故国。

不眠不休 ふみんふきゅう 一生懸命に努力すること。眠らず休まず頑張ってすること。

不要不急 ふようふきゅう 必要でなく、また急ぎでもないこと。

芙蓉覆水 ふようふくすい 「芙蓉水を覆い、秋蘭は涯(きし)を被(おお)う」芙蓉は蓮の花。夏、蓮の花が水面を覆うように群がり咲く。 四季それぞれの花の咲き乱れるさまをいう。

不立文字 ふりゅうもんじ 文字を用いずに教えを授けること。悟りは言葉で書けるものではないから、言葉や文字にとらわれてはいけない、言葉によらず心で悟るべきだという禅宗の考え方。

武陵桃源 ぶりょうとうげん 俗世間から離れたところにある平和でのどかな別世界。

無礼千万 ぶれいせんばん 失礼きわまりないこと。

不老長寿 ふろうちょうじゅ 老いることなく長生きすること。高年齢まで長生きしても肉体的に衰えることなく、老人にならないこと。

不老不死 ふろうふし 年をとらず、しかも死なないこと。年を重ねても老人にならず、いつまでも生き続けて死なないこと。

付和随行 ふわずいこう 自分の見識が無く、他の説に賛成して行動すること。

付和雷同 ふわらいどう 自分の主義主張を持たず、人の言動につられて行動すること。深く考えず、他人の意見に簡単に同調すること。

焚琴煮鶴 ふんきんしゃかく 風流の心がなく殺風景なこと。 -

刎頸之友 ふんけいのとも 生死をともにし、首を刎ねられても心を変えないほどの親しい友人。

刎頸之交 ふんけいのまじわり 生死をともにし、首を刎ねられても心を変えないほどの親しい交わり。

紛紅駭緑 ふんこうがいりょく 赤い花、青い葉が風に乱れ、翻るさま。

紛更之故 ふんこうのこ かき乱して改め変えた事柄。

粉骨砕身 ふんこつさいしん 力の限り努力すること。非常に苦労して働くこと。

粉骨報効 ふんこつほうこう 非常に骨を折って恩返しをする。

文質彬彬 ぶんしつひんぴん 外見の美と内面の実質とが、程よく調和してそろっていること。

紛擾多端 ふんじょうたたん ごたごた乱れてまとまりがつかないこと。

焚書坑儒 ふんしょこうじゅ 書物を焼き捨てたり儒者を穴に埋めたりするように、言論や学問思想を弾圧すること。

文人墨客 ぶんじんぼっかく 文人と芸術家。詩文、書画など風雅ないとなみに携わる人。

文恬武嬉 ぶんてんぶき 世の中が平和で、文官も武官も喜び楽しむこと。

粉白黛緑 ふんぱくたいりょく おしろいを白く塗り、まゆずみで青くまゆを引く。化粧をすること。美人。

文武兼備 ぶんぶけんび 一人の人間が、文芸・武事の両方を兼ね備える。

文武両道 ぶんぶりょうどう 学問と武芸の両方にすぐれている人のこと。

紛紛聚訴 ふんぷんしゅうそ ごたごたといろいろなことを訴える。

紛紛擾擾 ふんぷんじょうじょう ごたごたと乱れる。

忿忿之心 ふんぷんのこころ 怒る心。

蚊虻之労 ぶんぼうのろう 蚊や虻の労力。極小さいものの働きをいう。 -

文明開化 ぶんめいかいか 人知が発達し世の中が開けて生活が便利になること。

奮励努力 ふんれいどりょく 目標に向かって気を奮い起こし、つとめ励むこと。物事を成就し、成功させるための心構えとして使われる。

弊衣破帽 へいいはぼう ぼろぼろの衣服と破れた帽子。またそれを身につけたさま。蛮カラ。

平易明快 へいいめいかい わかりやすく筋道がはっきりしていること。

米塩之資 べいえんのし 生活にまず必要な、米と塩を買う金。生計費。 -

米塩博弁 べいえんはくべん 細かいことまで詳しく論じる。米や塩は細かいのでいう。

平穏無事 へいおんぶじ 静かで何もおこらないようす。穏やかで、変わったことがないこと。

兵革之事 へいかくのこと 戦争。

兵革之士 へいかくのし 戦士。兵卒。

兵貴神速 へいきしんそく 戦争では一瞬の遅速で運命が決まる。用兵を動かすのは敏速果敢でなければいけない。

閉月羞花 へいげつしゅうか 美人を形容する言葉。月は雲間に隠れてしまい、花も恥じらってしぼんでしまう。

平原督郵 へいげんとくゆう 悪酒の異名。晉の桓温の下役のものが、よい酒を青州従事、悪い酒を平原督郵といった故事に基づく。青州には斉郡があり、平原には鬲県があったので、斉を臍(へそ)、鬲を膈(胸のあたり)に音を通わせ、よい酒はへそのあたりまで通り、悪い酒は胸のあたりにつかえるの意味から用いた隠語。

閉戸先生 へいこせんせい 年中、戸を閉め切って読書にふける人。学問に没頭する人物。

平沙万里 へいさばんり 果てしなく広がっている砂原。

兵車蹂蹴 へいしゃじゅうりん 軍隊の車が踏みにじり蹴立てること。また、その被害を受けること。

兵車之会 へいしゃのかい 兵車を率い武力によって行う会合。

并州之情 へいしゅうのじょう 第二の故郷ともいえる所を懐かしむこと。唐の賈島が長く并州に住み、去るとき、并州を故郷だといって別れを惜しんだ故事。

秉燭夜遊 へいしょくやゆう 人生ははかなく短いので、せめて夜も灯(あかり)をともして遊び、生涯を楽しもうということ。「秉(と)る」は持つことで、灯をともして夜も遊ぶということ。

平身低頭 へいしんていとう ひれ伏して、地面に頭をつけること。へりくだって恐縮するさま。

萍水相逢 へいすいそうほう 「いすいあいあう」とも読む。「萍」は浮き草、水草。浮き草が水の流れに漂っているように、人が人に偶然出合うこと。 離れているものが偶然一つになることをいう。

弊絶風清 へいぜつふうせい 悪事・悪習が絶えて風習が改まってよくなる。政治の行き届いた状態をたとえていう。 -

平談俗語 へいだんぞくご 日常の会話にふつうに現われるような、ふつうの言葉。

平談俗話 へいだんぞくわ 日常の会話で話される普通のことば。平談俗語。

平旦之気 へいたんのき 夜明けの清明な気持。明け方のすがすがしい精神。

平地風波 へいちのふうは 穏やかな所に、しいて波風を起こす。わざと争いを起こすたとえ。

兵馬倥偬 へいばこうそう 戦争で忙しいこと。世の困難多事なさま。倥偬は忙しい、また、苦しいこと。

平平坦坦 へいへいたんたん きわめて平らなこと。何の変化もないさま。

平平凡凡 へいへいぼんぼん 普通の人と同じで特に優れた点や変わった特色のないこと。「平凡」を強めた言い方。

平明之治 へいめいのち 公平で明らかな政治。

平和克服 へいわこくふく 戦争が終わって再び平和な世の中になること。

碧波浩蕩 へきはこうとう 青々とした海水を広々とたたえているありさま。

碧落一洗 へきらくいっせん 大空がからりと晴れること。青空を雨で一洗いした意味。

便宜施行 べんぎしこう 頃合を見計らって都合の良いように事を行う。情勢を見て処置する。

変幻自在 へんげんじざい 自分の思い通りに変化したり、現われたり消えたりすること。種々変化すること。

変幻出没 へんげんしゅつぼつ 自在に姿を変えたり、出没したりすること。

片言隻句 へんげんせきく ちょっとした短い言葉の意。ひとことふたこと。「片言」は簡単な言葉。ちょっとした言葉。「隻句」は、わずかなことば。=片言隻語。「へんげんせっく」とも読む。

片言隻語 へんげんせきご ちょっとした短い言葉の意。ひとことふたこと。「片言」は簡単な言葉。ちょっとした言葉。「隻語」は、わずかなことば。=片言隻句。

片言隻辞 へんげんせきじ わずかな言葉。ひと言、ふた言。

片詞隻句 へんしせきく わずかな言葉。ひと言、ふた言。

変身願望 へんしんがんぼう 自分ではない他のものに姿を変えたい願望

鞭声粛粛 べんせいしゅくしゅく 馬に鞭打つ音をそっと慎んださま。

辺幅修飾 へんぷくしゅうしょく 体裁をつくろうこと。

偏旁冠脚 へんぼうかんきゃく 漢字の字形を構成する要素の名称。偏と「つくり」と上部のかんむり、下部の脚。

褒衣博帯 ほういはくたい 大きなすそのある服を着て、はばの広い帯を締めるの意味で、儒者の着る服。

暴飲暴食 ぼういんぼうしょく 度を超して大量に飲んだり食べたりすること。

鴇羽之嗟 ほううのさ 臣民が征役のために苦労して、その父母を養うことができない嘆き。「詩経」唐風の鴇羽編に時世を風刺した詩があるのでいう。

逢掖之衣 ほうえきのい 儒者が着る、そでの大きな衣。

砲煙弾雨 ほうえんだんう 激しく撃ちあう銃砲の弾丸。

方外之国 ほうがいのくに 外国、異民族の地をいう。 -

法界悋気 ほうかいりんき 自分と関係ない他人のことに嫉妬すること。他人の恋をねたむ意もある。

放歌高吟 ほうかこうぎん 大声で、あたりかまわず歌うこと。

豊下之姿 ほうかのすがた あごが肥え太ること。富貴の相。

抱関撃柝 ほうかんげきたく 門番や夜回りの卑しい役。

判官贔屓 ほうがんびいき 弱者に同情し、声援する心情。源義経の華々しい活躍を賞賛し、悲劇的な運命に同情することから。「はんがんびいき」とも読む。

封疆之臣 ほうきょうのしん 国境を守る家来。

豊亨予大 ほうきょうよだい 世の中が平和で人臣が楽しみを極めること。豊は盛で、予は楽で、盛んなれば亨り、楽なれば大いなりで、天下太平の意味とする。

鮑魚之肆 ほうぎょのし 干物を売る店。小人などの集まっている所のたとえ。

豊筋多力 ほうきんたりょく 文字の骨組みがしっかりと肉付きが豊かで、筆力の雄渾なさまをいう。 -

放言高論 ほうげんこうろん 言いたい放題好き勝手に議論すること。

貌合心離 ぼうごうしんり 交際するのに、うわべだけ調子を合わせて誠意のないこと。 -

亡国之声 ぼうこくのこえ 滅びた国の音楽の意味で、淫らで哀れな調子を帯びている音楽。

暴虎馮河 ぼうこひょうが 虎を素手で打とうとしたり、黄河を歩いて渡ろうとするような無謀な振る舞い。

封豕長蛇 ほうしちょうだ 豚のように貪欲で蛇のように残忍な人のこと。

傍若無人 ぼうじゃくぶじん 人前もはばからず、まるで近くに人がいないかのように勝手気ままに振る舞うこと。

飽食終日 ほうしょくしゅうじつ 一日中食べるだけで仕事もせず過ごす。腹いっぱい食うことだけで一日をむなしく終えてしまうということ。

飽食暖衣 ほうしょくだんい 腹いっぱい食べ暖かい衣服を身に着ける。足りるを知らないこと。

抱薪救火 ほうしんきゅうか 害悪を取り除こうとして、逆に助長してしまうこと。

蜂準長目 ほうせつちょうもく 蜂のように高い鼻筋と細長い目で、鋭敏で思慮に富む人相にいう。

茫然自失 ぼうぜんじしつ 気が抜けてぼんやりし、どうしてよいかわからなくなること。

方底円蓋 ほうていえんがい 四角な底の器に丸いふた。物の合わないことのたとえ。

鵬程万里 ほうていばんり 海路や空路がきわめて長距離であること。鵬程は、鵬(鳳=おおとり)の飛ぶ道のり。

宝鈿玉釵 ほうでんぎょくさい 宝玉のかんざしとこうがい。梅の枝などを誉めていう言葉。

蓬頭垢面 ほうとうこうめん 髪の乱れた頭と垢のついた顔。外見を気にかけない無頓着なようす。

放蕩三昧 ほうとうざんまい 酒や女におぼれること。「放蕩」はほしいままにすること。「三昧」は仏教で邪念を捨てて精神を集中すること。転じて物事の極致に達すること。つまり、度が過ぎるほど気ままな生活をして酒や女におぼれること。

冒頭陳述 ぼうとうちんじゅつ 公判で証拠調べの冒頭に行う検察の陳述のこと。

放蕩無頼 ほうとうぶらい 言動にしまりがなく、酒色にふけり、思いのままに無法であること。

蓬頭歴歯 ほうとうれきし 乱れた髪にまばらになった歯。老人のことをいう。 -

忘年之友 ぼうねんのとも 年の老若に関係なく交際する友人。特に年少者の才徳を認めて年長者がいうことば。(= 忘年之交) -

抱腹絶倒 ほうふくぜっとう 腹をかかえて大笑いする。

望文生義 ぼうぶんせいぎ 文章を解釈するときに、一つ一つの字義をくわしく考えずに、前後の文脈から当て推量で解釈すること。 -

放辟邪侈 ほうへきじゃし わがまま勝手な悪い行い。放はわがまま、辟はねじけて癖が悪いこと、邪はよこしま、侈はぜいたく。

報本反始 ほうほんはんし 根本に立ち返ってその恩を改めて肝に銘ずる。天地や先祖の恩恵や功績に感謝し、これに報いる決意を新たにすること。

泡沫夢幻 ほうまつむげん 人生のはかなさをたとえていうことば。

鳳毛麟角 ほうもうりんかく 鳳凰の羽根や麒麟の角。非常に珍しく、貴重な物のたとえ。

蜂目豺声 ほうもくさいせい 蜂の目、山犬の声。→凶悪な人相、悪人。

朋友講習 ほうゆうこうしゅう 同志の友が集まって学問を研究する。

忘憂之物 ぼうゆうのもの お酒を飲むと憂いを忘れる。→お酒のこと。

亡羊之歎 ぼうようのたん 選択肢が多く、選ぶのに迷うこと。

亡羊補牢 ぼうようほろう 羊を失ってからの檻の修理でも無駄ではないということ。

蓬莱弱水 ほうらいじゃくすい 「蓬莱」とは東海にあり仙人が住み、不老不死の薬を産するという伝説の島。 「弱水」は西方の鳳隣洲という大陸を巡る川で、その間三十万里と遠く隔っている。遠い距離をたとえたことわざ。 「蓬莱弱水の隔たり」ともいう。

忙裡偸閑 ぼうりとうかん 「忙裡閑を偸(ぬす)む」とも読む。忙しい中にも暇を見つけて遊ぶこと。

暮雲春樹 ぼうんしゅんじゅ 遠く離れている友を思う情をいう。

暮雲落日 ぼうんらくじつ 国の衰退を悲しむ様子。暮雲」は夕暮れの雲「落日」は夕暮れの太陽。

墨子泣糸 ぼくしきゅうし 中国は戦国時代の思想家で墨子は、白い糸を見て、それがどんな色にも染まるのを知って泣いた故事から、人は習慣・環境によって、その性が善悪どちらにでもなることのたとえ。 -

濮上之音 ぼくじょうのいん みだらな音楽。衛の霊公が晉に行く途中、僕水のほとりで聞いた音楽で、これを晉の平公の前で演奏させたところ、師曠が、これは亡国殷の音楽であるといってやめさせた故事。

木人石心 ぼくじんせきしん 木の身体に石の心。感情のまるでない人。 -

牧豬奴戯 ぼくちょどのたわむれ 牛飼い・豚飼いなどがする遊戯。賭博のこと。

北斗七星 ほくとしちせい 北の空にひしゃくの形に並んだ大熊座にある七つの星。昔これによって時を計った。

保守退嬰 ほしゅたいえい 旧習を守って、新しいことには尻込みすること。

暮色蒼然 ぼしょくそうぜん 夕暮れの景色の暗くなってゆくようす。 -

舗張揚厲 ほちょうようれい 敷き広げてほめたたえる。文章を飾る。

法華三昧 ほっけざんまい 一心に法華経を読んで、その妙理を得ようとする行法。

没分暁漢 ぼつぶんぎょうかん 物の道理の判らない人。判らず屋。

蒲鞭之罰 ほべんのばつ 罪を罰する形だけで苦痛を与えないところから寛大な政治をいう。 -

蒲柳之質 ほりゅうのしつ カワヤナギの葉は秋にいちばん早く落ちるところから、年よりも早く老けてしまう体質のこと。また、体質の非常に弱いことのたとえ。 -

本家本元 ほんけほんもと 本家を強調して言う語。おおもと。

本支百世 ほんしひゃくせい 本家と分家との子孫が長く栄えること。

本然之性 ほんねんのせい 天然自然のままの性質。本来の性質。生れつき。

煩悩具足 ぼんのうぐそく 欲望の鎧をつけた(人間)という意味

奔放肆大 ほんぽうしだい 水勢が激しく、自由自在に流れ広がる。文章の勢いがよくて雄大なこと。

奔放不羈 ほんぽうふき 一切の束縛から逃れて、自由自在に考えたり、行動したりすること。

本末転倒 ほんまつてんとう 物事の重要なところと、そうでないところを逆に捉えたり、扱ったりすること。

本領発揮 ほんりょうはっき 持ち前の特色を余すところなく示すこと。