mailサーバ

インストール

メールサーバは、送信サーバであるSMTPサーバと受信サーバであるPOP3サーバの2つのサーバで構成されます。通常、SMTPサーバは標準でインストールされますが、POP3はインストールする必要があります。

今回はportsでインストールします。qpopper2.53.tar.Zをダウンロードしてきて、便利メモのportsのインストールを参考にqpopperをインストールします。

# cd /usr/ports/mail/popper
# make install

CFによるsendmail.cfの作成

まず、CF-3.7Wをダウンロードします。/usr/local/srcにダウンロードしてきたファイルをこのディレクトリにコピーし解凍します。

# tar zxvf CF-3.7W.tar.gz

解凍してできたディレクトリに移動し、Standardsディレクトリからサンプルファイルをコピーします。

# cd CF-3.7W
# cp Standards/sendmail-v8.def sendmail.def

以下の項目を修正します。

CF_TYPE=R8V8
OS_TYPE=bsd4.4
MX_SENDMAIL=yes
MY_DOMAIN='xxx.xx.jp'
MY_NAME='yyyyyy'
MY_ALIAS='$m'
FROM_ADDRESS='$m'
ACCEPT_LOWER=yes
ACCEPT_ADDRESS='xxx.xx.jp yyyyyy.xxx.xx.jp'
LOWER_MATCH_STYLE=any
DIRECT_DELIVER_DOMAIN=all

makeコマンドを使用してsendmail.cfを作成します。

# make sendmail.cf

ここで、作成したsendmail.cfを移動します。

# mv sendmail.cf /etc

この後、sendmailを再起動すれば、作成したsendmail.cfが有効になります。

imapサーバ

portsを取ってきてインストールします。そして、inetd.confのimapサーバのコメントをはずします。

メールの自動転送設定

メールの自動転送機能は、メールアドレスを複数持っている方にとって大変便利な機能です。aaa@xxx.xxx.co.jp と bbb@xxx.xxx.ne.jp の2つのメールアドレスがあるとします。このとき、aaaに届いたメールをbbbに転送するように設定しておけば、いちいち2つのメールアドレスをチェックする必要がなくなります。転送元のアドレス(aaa@xxx.xxx.co.jp)にメールを残しておくことも消すことも自由に設定できます。通常は、消えてしまいます。自分のメールアドレスの前に“\”をつける事によってこのアドレスにメールを残します。

設定したいユーザーのホームディレクトリに、 .forward というファイルをつくります。このファイルの中に転送したいメールアドレスを列記します。

.forwardファイルの内容
------------------------

bbb@xxx.xxx.ne.jp
\aaa

------------------------

これだけで、転送されます。

メールの自動返信設定

メールの自動返信機能は、自動転送機能を使って送信もとのメールアドレスへあらかじめ設定したメッセージを送信する機能です。長期不在時に相手に自動的に不在通知を送ってくれますので、メールの送り主はメールがいつ読まれるかを心配する必要がなくなります。

この設定は上記の自動転送機能の設定ファイル .forward に転送さきとして返信のプログラムを記述します。また、その時に、返信されるメッセージを .vacation.msgに設定しておきます。"kelly"というIDとすると次のようになります。

.forwardファイルの内容
------------------------

\kelly,"|/usr/bin/vacation kelly"

------------------------

メールの自動転送設定のところででてきたように"\"をつけると、そのIDにメールを残します。そして、vacationというプログラムにパイプで届いたメールを渡しています。

.vacation.msgの内容例
------------------------

From: username
Subjest: username は現在海外旅行中です。

このメールは、自動返信機能による不在通知です。

ただいま、う゛ぁけーしょんで海外旅行中ですので、メールを読むことができません。
1ヶ月後には、帰ってきますのでよろしくお願いします。

------------------------

設定が完了したら、別のメールアドレスから設定を行ったアドレスへメールを出してみます。うまく不在通知が返信されたら、設定は成功です。